王将
大阪に行った時、王将に行った。
餃子の王将だ。オフィスビルみたいなとこの敷地内の地下にあった。
22:30頃だったか、本当はつるとんたんでおうどんを食べたかった。
大阪には何店舗かつるとんたんがあるが、宿泊先の最寄りには1店舗だった。
それと少し離れた繁華街に1店舗あった。その日はつるとんたんに行って食べるつもりだったが、用事を済ませて店へ向かうと営業終了していた。
こういう時は、本当に何も考えられなくなる。
慣れない街で本当に路頭に迷った。おうどんが食べたかった。
実は繁華街の方へ行けば、おうどんは食べることができたのだが、オフィス街にある静かそうな方で食べたかったのだ。
仕方ない、今日は夜ご飯無しだなと思いつつ、何かいい店はないかと未練たらしくグーグルマップを見て歩いていた。おうどんの気分からはなかなか離れられず、多国籍料理の居酒屋とか全然知らん唐揚げ屋がちらほらあったがどの店も素通りした。ふらふらと力なく歩いていると静かなオフィス街に似合わずビカビカと光る看板が立っていた。餃子の王将である。
僕はその日まで餃子の王将に行ったことがなかった。
僕は餃子にとてもうるさい。お店で出している餃子を本当に美味しいと思ったことが一度もない。(不味くないものはある。) 家で作った餃子を超える店もしくは同じレベルを見たことがない。その点から餃子の王将であっても家の餃子に勝てるはずがないと、行かずにいた。しかしこんな絶好のチャンスはない、こんなにお腹が空いている状態で最高の餃子に出逢えれば最高だ。さてさて「餃子」と冠付くお店のお手並み拝見といこうじゃないかと階段を降りた。
私が見た限りの従業員全て、ネームプレートに中国系の名前が書かれていた。ここまでとは...と息を飲んだ
新しい店 〇〇の王将 何?
将棋の王将
これは王将グループが立ち上げた将棋用品を取り扱うお店です。床はもちろんベトベトしています。
勤皇王将
これは天皇側につく王将で、幕府政府反体制の王将です。倒幕派の志士たちがよく通っていたといわれています。京都出町柳にあったそうです。
引き戸の王将
これはただの餃子の王将と何ら変わりはないのですが、1点違うところがあり、全ての扉が引き戸になっています。
王将孤児
これは王将で働く親が過労によって亡くなったことで、独り身になってしまった子供のことをいう。
餃子は食えたが好きな味ではなかった。チャーハンは美味しかった。
にゃーん