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【連載】micro development studies はじめます!/10年で40プロジェクトをはじめた背景から手法を探究する
お疲れさまです!モリヤです。伊豆と渋谷を拠点に事業と暮らしをつくっています。今年は「綴る」をテーマに、これまでの活動をコツコツと文字にしてみようと思います。
企画好きが講じてプロジェクトをよくつくっていました
小さい頃から文化祭とか企画ごとが好きで、大学に入ってからも学園祭実行委員。大学院で学生団体をつくって空き家改修をしたあたりから『プロジェクト』をつくることが自然になってきていました。なかには趣味ベースのものもあるけど、一方で案件化して複業や本業になるものもあったり。振り返ってみるとこの10年で約40のプロジェクトを立ち上げていました。
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プロジェクトデザイナー/プロジェクトコーディネーターという職能
そして現在は自分の職能としてプロジェクトデザイナー/プロジェクトコーディネーターを名乗っています。
5年前から参画しているADDReCと、3年前に起業したmicro development inc.のふたつの会社に所属しながら活動しているけど、やっていることはプロジェクトをつくる、育てていく仕事。
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プロジェクトデザイナーはなぜプロジェクトをつくるのかをデザインする職能。いわゆる0→1があるとしたら-1から0をつくる領域。
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プロジェクトコーディネーターはプロジェクトをつくる段階から伴走支援して、育てていく領域。1→10あたりをやってるイメージです。
プロジェクトに興味をもった原点は「コンペ」
そもそも「プロジェクト」に興味を持った原点を考えていたら、建築学生時代に熱中した「コンペ」かもと思うようになりました。
「コンペ」も色々種類がありますが、僕は空間勝負系よりも仕組み系のが得意で、建築とビジネスモデル、建築とまちづくり、建築とコミュニティといったハード(建築)とソフト(仕組み)の掛け合わせをよく考えていました。
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こんなプロセスをなぞると、「建築」をつくるよりは「事業」をつくる。それを実践していくとプロジェクトになっていった気がします。
その最たるものが「空き家改修プロジェクト」でした。
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大学で学んだ建築の知識をもとに、コンペで仕組み(ビジネスモデル)と合わせて提案。その概念を社会実装したのが2014年に東伊豆町ではじめた『空き家改修プロジェクト』でした。このあたりから自然と「設計」ではなく『プロジェクト』と名乗るようになっていました。
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☝️脱線ですが、YouTubeで紹介しています笑
プロジェクトをつくる学問をつくりたい
3年前に起業した会社では「プロジェクトコーディネートカンパニー」と名乗り、プロジェクトがまちの中に生まれ続けることでエリアがディベロップメント(持続的に発展していくこと)を目指しています。そのためにはプロジェクトを生み出す生態系をつくる必要がある。が、プロジェクトを生み出すってどんな状態なのか?なにがあればプロジェクトが生まれるのか?が気になってきたのでした。
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もちろん書籍や先進事例からの学びもしつつですが、せっかくこれまで実体験として40のプロジェクトをやっていたので、自分のこれまでのプロジェクトを振り返りながら分析してみるのもいいんじゃないか。実体験がなによりも強い気もしている。そして、その先に目指すのは「プロジェクトをつくることの学問化」なのかもしれない。
これまでのプロジェクトの自己分析をはじめます!
2025年から毎週1本ずつnoteをまとめてみていましたが、今後、毎週1プロジェクトずつ振り返ってみようと思います。そして分析方法としては
・はじめる動機や継続するモチベーションなどの感情の定性化
・関係性を図式化
・起きた出来事の定量化、数値化
この3点を1年間かけてライティングしてみる。そしてその内容をAIを使って解析。大体毎回2000字くらい書いているので、40プロジェクトだとしたら80万字くらい。このくらい情報があったらなにか見えてくるんじゃないか。そんな思いから棚卸しと自己分析をしてみようと思います!
へー、そんなことしていたのかー
という感じでそれぞれのプロジェクトを見てもらえたり、その中での気づきもぜひシェアしてもらえたら嬉しいです。ここでの文字化を通じて小さくてもなにかムーブメントにできたら、なお嬉しい。
ダウンサイジングしていく社会の中で幸せな暮らしをしていくには、ひとりひとりがアクションをはじめることが必要な気がしています。これまでと同じことをしていては維持できない。新しいアクションを起こすための方法論を、この自己研究を通じて学問にしていきたい。その先にある社会を一緒につくっていきたい。そんな野望も持ちながら一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです!