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『約束の鍵』というオリジナル曲について

「note」は4年前に書くのをやめて、とりあえず放置していました。
それがここにきて、どうしても今書いておきたいことが出てきたので、期限付きで出戻りしている、と言うのは前々回に書いたことです。

パレスチナのことを想って、つくったオリジナルソング『約束の鍵』。
この一年ずっと、「つくらなければ」と思っていました。
でも、書きたいこと、書かなきゃいけないこと、ぐるぐるまわるばかりで、結局書いては消すの繰り返しでした。

今年の春頃、最初の一文がふと浮かんで、やっと書き出すことができました。

オリジナルソングをつくるようになって、まだ8年。
(ということは、前回も少し書きました)
今では30曲ほどが完成して、手直しをしたりアレンジを変えたりしながら、ライブなどで演奏してきました。

いつだったか、noteに「歌詞の解説を語るのは野暮だろうけれど」というようなことを書いたことがあります。
作品の中でちゃんと完結させろ、というのはわかるし、解釈は人それぞれでいいと、基本的にはぼくもそう思います。

ただ、例えば正反対の意味に取られてしまったりすると、やっぱり正直困惑してしまうのです。
高田渡『自衛隊に入ろう』や、Bruce Springsteen『Born in the U.S.A.』のように、「皮肉」や「風刺」が真逆に伝わるということが、有名曲にもあります。

パレスチナのことは、報道などを見ても、本当にひどいことが多いです。
「Killed/殺害された」をただ「Died/死んだ」としたり、「Attacks/攻撃」を「Explosions/爆発」と言い換えたり。
(上記は、Instagramの「パレスチナに自由を」の投稿を参考参照させてもらってます)
日本のニュースでも、「軍事衝突」など「どっちもどっち」な表現で、イスラエルによるジェノサイドやアパルトヘイトについては伝えなかったり。

だから、この曲に関しては、「注釈なし」での発表はむずかしいと、当初から感じていました。
(他のオリジナルソングについても、解説や自己分析などをしても別によくない?と思ってますが、それについては先述のように過去に書いてます)

とは言っても、何曲もつくれる氣がしなかったので、書かなければと思うことを一曲に詰め込んでしまいました。
それでも結局、書ききれないこと、うまく伝わらないんじゃないかということがたくさんあります。
注釈としてのこのnoteも、なかなか書き上げられずに2週間が経ってしまいました。

動画(と言っても、ライブを録音した音源に、歌詞を表示させたもの)は、もうYouTubeにアップしてあります。
9月に、滋賀の三井寺での「オーガニック&つながるマーケット」で歌わせてもらったときのものです。

歌詞はこちら↓


歌詞の内容にも触れたかったのですが、長くなってしまうので、ひとつだけ。

上に書いた「言い換え」のことで、特に憤りを感じたのは。
「川から海まで(From the river to the sea)」というスローガンを禁止する動きがあったこと、です。
ドイツやアメリカの大学でのデモで禁止されたり、イギリスの議員が停職処分になったり。

「反ユダヤ主義的」で、暴力や排除を呼びかけるものだ、というのです。

実際に起こっていることは、真逆のことなのに。

イスラエルの指導者たちなど、直接的に、人道に反するようなことを発言していたりします。
(これも、「パレスチナに自由を」に投稿があります)
そして、実際に拷問や集団虐殺が、昨年の10月7日以前から行われているのです。

惨たらしい現実には「見ないふり」「知らないふり」をするのに、特定の言葉や行動には過剰に反応して、非難する。

世界は、どうしてこんなにも「歪んで」いるのか、本当に悲しくなります。
「支配」や「暴力」をなくすことは、人類の課題じゃないのか。
むしろ、過去からの学びを悪用している、そんな風にさえ感じます。

この国では以前から、「そんなことはわかっていた」ことなのかもしれませんが、西洋諸国でも同様だったというのは、ぼくには衝撃でした。
(それについて、まったくわかっていなかったわけじゃないけれど、ここまで頑なな世界は、やっぱりショックです)

パレスチナのことについては、ここでは詳しく書きません。

『Olive Journal』という、「市民がつくるパレスチナ情報サイト」を見ていただくのがいいと思います。

さて。
オリジナルソング『約束の鍵』については、今後何回かに分けて、いろいろ書くつもりです。

今日は11月29日、「パレスチナ人民連帯国際デー」だそうです。
それを知って、この文章を書き上げて、SNSに今日投稿しなければ、と思いました。


追記:
この記事は、いくつかに分けて書こうと、当初は「その1」としていました。
ですが、もうnoteで続きを書くのはやめて、はてなblogで書きます。


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