049.「東京のつらい場所」のこと
一昨年の冬からはてなブログで始めた「東京のつらい場所」という企画が終わった。
端的に概要を話すと、人生で一番好きだった通称「飯田橋の彼」のことが忘れられなさすぎて飯田橋駅に降りられないから、飯田橋を克服するために彼との(+他のいい思い出のない元カレたちも)思い出の場所をめぐる東京散歩をするだけなのだが、企画を進める中でもリアルタイムで色々なこともあり、とても感慨深いものになった。
インタビュアーのRyotaも視点から語られているnoteも、よかったら併せてチェックしてほしい。
さて、わたしの視点から、この企画を語ると一言では何も言えない。
企画の趣旨だった飯田橋克服は未だできてないし、彼への想いを完全消化もできてない。やってよかった企画ではあるけど。
Ryotaも言っていたけど「身を削る芸」のコンテンツなので、読んでて面白くない人もいただろうし、こんなやついるのかよ(笑)な人も、わかりみが深い〜〜〜って人もいたと思う。
友人内でも意見が分かれてて、すごく共感して泣いている人もいたし、「あれは玲花さんぽくないし、表現者としての玲花さんの良さを殺してるから好きじゃない」と面と向かって言われたりもしてる。
じゃあ表現者としてはどうだったのか。
つらい場所企画もそうだし、飯田橋の彼とのあれこれは今日の自著に色濃く出てるし、恨みつらみで書き続けていた部分も大きかったと自覚してる。それだけウエイトの大きい話だったし、それに囚われてるだけがいいとは思わないけど、経験してよかったし書いてよかったし、いいネタだったということにしたい。
多分そう思えるのはRyotaと話して整理できた部分と今の恋人があったかく包んで癒してくれたからだと思う。二人には感謝が尽きない。
はてな版は今日で完結なのだが、機会があれば整理して加筆修正した紙本版「東京のつらい場所」として文学フリマに出展予定なので、引き続きお楽しみください。
若干リンクしてる小説もよろしく!だよ!(唐突な宣伝)
最後に。恋に臆病になっている人全員に読んでほしい企画です。みんな自分を許してあげようね。
いただいたお金は、美味しいお酒と新しい本に使い、書くためのエネルギーにしたいと思います。