011.恋人との距離感のこと
例えば「デートの最適な回数って月幾つだと思う?」って聞かれたら、「会えたらそりゃ楽しいとは思うけど、自分の時間も欲しいからせいぜい月1〜2くらいじゃない?」と大体答えてきた。
飽き性だし、友達と遊ぶのも大好きだし、仕事で疲れた翌日は死んだように寝たいし、ひとりでふらふら出かけたり銭湯でぼーっとしてすごしたりもしたいし。
それは恋人も同じだったらしく、気があうねーくらいに思っていたが、なんだかんだで毎週のように会っている。二人して何してんだろねって言いながら、だらだらソファでぐだっとテレビを見て笑ったり、換気扇の下でタバコを吸いながら眠い目をこすったりする時間がとても好きだ。
思い返せば、はじめて二人でご飯を食べた日もお互いマイペースに過ごし、それが当たり前のような感じで「一緒にいるのが自然みたいな感じでしたね」「名残惜しいくらいでバイバイするのがちょうどいいんですかね」とか言って、その日のうちに「次の約束してもいいですか」と10日後に会う話になった。
普段のペースが狂ってるのにそれすら楽しくて、でも自分が自分じゃないのが怖くて、まあそのうちそれすら冷めるでしょって言ってたのにまだこの調子。浮かれてますね。
どっちかの家に泊まっても、結構好き勝手にやってる二人だと思う。歳も違うし、育ちも違うし、そもそも必要なこと以外は好きなことをするタイプなので、違うことが多くても許容できる距離でいられることがとてもよい。
普段もツイッターばかり見てるし、相手の家のベッドで突如爆睡するし、今もこうしてIPPONグランプリを見ながら書いている隣の部屋で、向こうは仕事をしている。
ちなみに時々音ネタが聴こえたのか、笑ってる声が聴こえる。テレビのボリューム下げ忘れて集中力切らしてごめんな…
この先、きっと今までみたいに一人になりたい時間が増えてくるだろう。時には顔も見たくないって日もくるのかもしれない。
それでも距離を見誤ることなく、適切なところを自然に歩いて、その積み重ねで日常が続くといいんだけどなあ。
いただいたお金は、美味しいお酒と新しい本に使い、書くためのエネルギーにしたいと思います。