「モノトーン+1色」が”理論的には”最強な理由。
モノトーン+1色。
黒と白。
その二つを混ぜて作られるグレー。
これらの色みが無い色と、
メラメラと燃える赤を筆頭とする鮮やかな色たち。
黒白グレー+有彩色
白黒写真に1色だけ色を加えるようなこの配色は、理論上最強です。
なぜなら、色の組み合わせの分類上、
「同一色相配色」
に分類されるからです。
何やらお堅そうな言葉が出てきましたが、安心してください。
秒で説明します。
めちゃめちゃザックリ言うと、
同一色相配色というのは、
水色と紺を合わせるようなものです。
雲一つない爽やかな水色の空と、吸い込まれそうなほど深い紺色の海。
水平線で海と空を隔てて写真に収めた経験が誰しもあるはず。
青色に白を混ぜた空色と、
青色に黒を混ぜた海色。
コレ、合わないワケないと思いません??
同じ青ですし。
これと仲間なのが、
「モノトーン+1色」です。
白黒グレーに+1色する配色は、空海配色と同じ分類ってヤバくないですか??
めちゃめちゃまとまる配色、ってことです。
いいですよね。
でも・・・よくよく考えてみれば、
空海配色とモノトーン+1色は同じことしかしてません。
だって空海は、青に白と黒しか加えていませんから。
(厳密には少し違いますが、理解を促すために単純化しています。ただ、そこまで大きい違いはありません。)
モノトーン+1色は最強?
「あ、やっぱモノトーン+1色って最強の色合わせなんじゃん!」
って思うかもしれません。
でもこれはもちろん、「理論上は」です。
色だけで見たらの話。
色合わせのテクのひとつとして持っておいて損はありません。ですが、これだけやってればいいかと言われれば、うーんと首をかしげます。
色合わせは人との相性も問われますし、何より白黒赤で組んだ暁には主張が強くなります。白黒赤は色の明るさ・暗さ・強さ、それぞれで最強を誇る色だからです。
本のパッケージとして、訴求力を高めたい場合にはよく使われたりする配色なんですが。
そうは言っても有用なので、
「モノトーン+1色」
をあなたの配色オプションのひとつに加えておきましょう。
最強だけど万能ではない、と心に留めて。