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物価高がえげつない。こんなに教育費がかかるなんて、もう無理じゃない?
「物価高」って、日本だけの話ではありません。
ここカナダでも、生活感としてはかなりの物価の上昇が感じられます。
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カナダでは、日本からの留学生という立場だと「円安」も効いてきますので、「高いな」と思うことはわりとあります。
でも、地元カナダ人にとっても生活コストの上昇は大きな懸念事項になっていて。
「Why is everything overpriced?(なんで全部こんなに高いの?)」
「Too expensive!(高すぎるよ!)」
「I can’t buy…(買えない……)」
これ、小学生(7~9歳)の子たちが口々に言っていたセリフです。
本日は、子どもの学校のボランティアを通して目にしたカナダの「物価高がえげつない」というお話をシェアします。
(プライベートで撮った写真が含まれるため、後半鍵つきです)
日本と比べて、子育て物価は体感3~4倍!?
今日は子どもの小学校で「ブックフェア」がありました。
「ブックフェア」とは、学校の図書室で行う「本の展示販売会」のこと。
児童文学の大手出版社と学校図書室とのコラボイベントで、人気の児童書の最新刊、絵本にシールブック、さまざまな仕掛けの楽しい本がズラリと並んで子どもたちを待ち受けます。
おうちの人にもらったおこづかいを握りしめて図書室にやってくる子どもたち。
ブックフェアでは、本だけでなく子どもが大好きな可愛い文房具もズラリと並びます。
鍵つきの日記帳、
ふわふわのチャームがついたペンやぐねぐね曲がるペン、
スイーツの香りの消しゴム、
透明インクとUVライトの秘密ペン……
それに、子ども部屋用のカッコいいポスターなど
(アニメやゲームのキャラクターや愛玩動物、人気スポーツ選手などの絵柄)
どちらかというと子どもたちは、本よりそうした雑貨類がお目当てです。
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「楽しい雰囲気の中で、新しい本を自分で選んで購入し、本に親しもう」というものですね。
魅力的な本がいっぱい!でも…
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カナダは本当に本の種類が豊富。
特に絵本のジャンルの広さに圧倒されるのですが、それはまた話を改めるとして……
子どもの本も本当にさまざまなものがあるし、北米は大人も本をよく読みますので大人向けの本、おしゃれでとても魅力的なものばかり。
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でも……これがけっこう、高いんですよねえ。
カナダで子ども向けの本っていくらくらい?
日本との比較のために、読者層の似た本をそれぞれ挙げて例を示してみます。
まずは日本の学校で子どもに人気のこちらの本。
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こちら定価770円
文庫本は、700~800円あれば1冊買えるのですね。
そしてカナダ。
今回のブックフェアでもいちばん売れているシリーズの本がこちらの「Wimpy Kid」のシリーズ。
小学校中学年~高学年の学級文庫によくある本で、文字大きめ&イラストたっぷり。「コナン」同様に男女問わず幅広い年齢層で人気です。
日本でいうところの文庫本・新書に近い「ペーパーバック」(ハードカバーではない本)でおいくらかというと…
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18.91カナダドル(約2040円)
なんと、1冊で2000円を超えてしまうような価格なのですね。
価格的に、3倍弱という感じでしょうか。
(※カナダドルは、2024年11月現在で1ドル約108円くらい)
一方、マンガ本ではどうでしょう。
例えばこちら。
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定価440円
日本の小学生向けのマンガ本は、目安として400円台くらいでしょうか。
そしてカナダで似たターゲットの本といえばこちら。
中学生女子のグループがベビーシッター会社を作って活躍する、という累計発行部数1億8000万部のシリーズで、これも今回のブックフェアでよく売れています。
主人公たちの友情や成長は共感できるところが多く、大人の英語学習者が読んでもおもしろいのですが…
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大人が読んでもおもしろいです。
17.94カナダドル(約1920円)
やっぱり1冊、2000円くらいしてしまいます。
こちらだと4倍強の価格、といった感じですね。
子ども向けの本はだいたい1冊17ドル前後(2000円くらい)なんですよね。
子ども時代の読書環境づくりはとても大事、だけど…
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