男の子を「ソーセージ」と呼ぶイギリス人。オンライン英会話でネイティブに理由を聞いてみた【Cambly日記Vol.4】
ゆりこです。我が家はマレーシアに母子留学中。
2人の子供たちは、インターナショナルスクールの小学校に通っています。
世の中で言われているように、マレーシアはロックダウン真っ最中。かなり長い期間、子供たちは登校することなく、自宅からオンラインで授業を受けています。
それはそれでまぁ大変なのですが、いい点は、子供たちがどんな勉強をしているのかがわかること。オールイングリッシュの授業を親も聴講できること。
英語を学びたいママにとっては、考えようによってはお得です。
上の子は親が近くにいるのを恥ずかしがるお年頃(学校モードON)なので、よく下の子の授業を見ていました。
下の子の担任の先生は、見た目も名前も「いかにも英国紳士」なジェントルマンなのですが、見ていると、クラスの男の子に対してわりと頻繁に
「sausage」とか「Oh, you little sausage」
と言っているのが気になります。
sausage=ソーセージ?? ハムとかウィンナーとかのソーセージ??
なぜにソーセージ? 謎じゃないですか???
男の子が「ソーセージ」な理由とは
そこで、休み時間に、娘にどんな意味なの?と聞くと、
「意味?わかんないけど、可愛い男の子、って感じの意味じゃない?男子がおバカなことやったときによく言ってるから」と言い、
上の息子は(息子のクラスでは聞いたことない)、
「だって、男の子はソーセージ持ってるじゃん!」と言います。
いや、そんな下ネタを言う先生ではないんですが。英国紳士なので。
と、結局わからないので、オンライン英会話のCambly(キャンブリー)で聞いてみることにしました。
英語のニュアンスは、ネイティブに直接聞いてみよう
で、いつものオンライン英会話、Camblyにアクセス。
Camblyは、特定の先生・時間枠で事前予約してレッスンを受けることもできますが、どの先生でもよければいつでも思い立った時にレッスンを受けることができます。(いつでも待機している先生がいて、先生は全員ネイティブスピーカーなので、「英語でどういう意味?」的な質問ならどの先生でも正しく答えられる)
レギュラーでお願いしているM先生はオフラインだったので、オンラインになっていたC先生(初めて)にコールしてみました。
おそらくイギリス特有の言い回しだろうから、イギリス英語がわかる講師がいいですし(国籍も選べます)。C先生は、イギリス英語もわかるカナダ人です。
手短な挨拶をして、さっそく本題に。
インターのイギリス人先生が男の子に「ソーセージ」って言うのだけど、どんな意味?こういう時によく言っているんだけど。と説明をして尋ねてみました。
で、気になる答えは?
そして、C先生の答は。
「ソーセージに、特に意味はない」のですって! そうなの~?
ちょっとした感嘆詞に近いというか。何となく言う言葉、なのだそう。
「ソーセージ」って響きも可愛いし、みんな好きだし、皮肉も悪意も深い意味もなく。強いて言えば、アメリカ英語でいう「cutie-pie」みたいな感じ、なのだとか。
そして、人に対して「ソーセージ」を使うシチュエーションとしては、「子供が、可愛い小さなイタズラをした時とか」ということで、意味合い的には「You're a cute little (silly) person」という感じ。
イギリス独特の言い回し、だそうです。やっぱりね。
男の子限定の言葉、というわけではなさそうだけど、だいたいそういう可愛い悪ふざけやイタズラをするのって男の子ですよね。だから、娘のクラスでも男の子に対して言っているのしか聞いたことないのでしょう。
C先生は、「一般的に、カナダでは人のことをソーセージとは呼ばないわね(笑)」と言っていました。
「ソーセージ」についての話はこれで終わり、なのですが、そこから、
「でも、英語でもそれぞれの国や地域、または職業だったり何らかの所属だったりによって、使う言葉はさまざまよね。イギリス国内でもスコットランドかイングランドかでもだいぶ違うし」・・・という話になり。
ついでにおもしろいお話を聞けましたよ。
雑談1:みーんな、お花?
例えば、同じような話として、C先生のお母様の旧友で、イギリスのヨークシャー出身の老婦人は、人のことを「Flower」と呼ぶのだそう。
「Ok, Flower, I will go shopping」と別れ際に言う、みたいに。
ペットネームというか代名詞というか、通常は人の名前を呼ぶところを、誰でも「Flower」と呼ぶのだそう(女性だけでなく、マッチョな男性も「Flower」)。
なるほど、自然豊かなヨークシャーらしい、のかな。
(ヨークシャーは、こんな感じのところ)
雑談2:ところ変われば、Fugも変わる?
また、人への呼びかけではないですが、「fug」という英単語。
イギリスでは「fug」という言葉は、たばこの煙が充満した部屋とか込み合った部屋とか、そんな感じの空気が悪い環境を示す形容詞(インフォーマルなイギリス英語)だそうなのですが、
これが北米にくると、「fu*k」の代わりの言葉だったり、ゲイ・パーソンを不遜に言う言葉だったりする、言うべきではない言葉、になるそう。
C先生も、これには戸惑ったとか。
へえぇー。
というわけで、本日の結論、まとめ
もし、めちゃブリティッシュな人に「ソーセージ」と言われたり「フラワー」と言われたりしても、親しみを込めた呼びかけ、というだけなので、深く考えずに聞き流すだけでOK です^^
さらに余談ですが
そして、ちなみに、の余談なのですが。
最初にC先生に「イギリス人の先生が言う『ソーセージ』ってどんな意味?」と聞くときに、私はうっかり、カタカナ語のように『ソーセージ』と発音してしまい、C先生には
「So sage」と伝わってしまっていました。
イギリス英語の発音では「sausage」は、「ソセジ」のように、あまり伸ばさないんですよね。(発音記号としては、UK /ˈsɒs.ɪdʒ/、 US /ˈsɑː.sɪdʒ/)
ところが、「So sage」でも意味は通じてしまい、
「So(とても)sage(賢い)」となって、イギリス人がよくする「皮肉としての言い回し」という解釈が成立してしまうのです。
C先生も、ご自分の息子さんがアホなことをしたときなどに、
「『Great job, Einstein』(さすが、アインシュタインくん)って言ったりするわ(笑)」
と言っていました。
私も使おうかな(笑)
こういう、英語の皮肉な言い回し、ってけっこう好きです。
「sage(セージ)」という言葉も知らなかったので、「ハーブのセージだけじゃないんだぁ、知らなかった」と思って辞書サイトで調べてみると、
と、確かに「wise」の類義語として書かれています。
また、他の辞書でも念のため「sage」をひいてみると、
「a mature or venerable person of sound judgment」
という記述が。
この「venerable(ヴェネラボゥ)」も知らなかったので調べたら、「尊敬するに足る・由緒ある」という意味で、
さらに、「あれ、これって、セレーナ・ゴメスちゃんの歌でなかったっけ。
あ、それは「Vulnerable(ヴァルネラボゥ:脆弱な)」か、となって、
おまけに、「sound judgment」ってなに? 音の判断???・・・と思っていたら、「sound」には「健全な(healthy)・完全な」という意味もあると今知って。(音、音がする、聞こえる、だけじゃないんだ!!!)
と、まあ、話は「ソーセージ」からだいぶ脱線したのですが、「ソーセージ」の話をCamblyのネイティブ先生と10分ほど話しただけで、
Sausage =愛情を込めた呼びかけ(いたずらっ子・子供)
Flower =愛情を込めた呼びかけ(イギリスの一部地域で)
Venerable =尊敬に値する
Vulnerable =脆弱な
Sound =(形容詞)健全な
といういろいろな言葉を確認することができたのでした。
英語学習はネイティブ先生に限る!のか?
私は、こうして、何らかのひとつの事柄から、どんどん膨らんでいくのが、「英語をネイティブ先生に習うこと」や、「英語を英英辞典で引くこと]の利点なのではないかなあ、と思っています。
オンライン英会話は、ネイティブスピーカーではない先生によるものもたくさんあり、それぞれのよさがあります。
第二外国語として英語を学ぶ苦労を知っている先生、日本語も話せるバイリンガル先生、レッスン代の安いアジアのノンネイティブ先生、などなど、「だからこそ」の利点がありますよね。
でも、今のところ私にとっては、「ネイティブ先生に習う」ということで得られる言葉の広がり、というものが魅力だな、と思って、結局のところCamblyを続けています。金額もさほど高くないので。
と、まあ、話がずいぶんあっちこっちに行きましたが、「10分かそこら、オンラインで話すだけでも、だいぶ勉強になりますよね」というお話でした。
おまけ:オンライン英会話Camblyを試してみたい方へ
それならCamblyを試してみようかな、と思われたら、こちらで無料でお試しできますので、ぜひ試してみてください。
気軽なフリートークも悪くありませんが、「コレ聞いてみたいな」と思う質問をひとつ、自分で用意して、その話題に絞って10分間話すほうが、断然勉強になると思います。
私の「Cambly無料お試し」のおすすめのお作法は、
1.話題を用意する
「海外ドラマで見かけたこの言葉って、どういう意味?」
「この言葉とこの言葉の意味の違いは?」
「そっちの国ではコロナの状況はどんな感じ?」
などという、英語で聞きたい質問を用意する。
(英語で何と言うかわからなければ、日本語で考えた疑問をDeepLかGoogle翻訳などで英訳すればOK)
どうでもいい雑談や自己紹介に終始するより、知りたいことを聞くのがいちばんです。
2.Camblyにアクセス
このリンクからアクセスすると、10~15分程度の無料体験ができます。
https://www.cambly.com/invite/NSA13?st=071421&sc=4
メールアドレスか、Google/Twitter/Appleで登録します。
3.無料レッスンをはじめる
A:どの先生でもいいからとりあえず体験するなら、「レッスンを開始(PRACTICE ENGLISH)」ボタンを押す。すぐに先生と繋がります。
B :先生を選びたいなら、「講師を検索(Find a Tutor)」(アプリなら虫めがねマーク)を押して、好みの先生を選ぶ。
「キーワードや名前で講師を検索」から、好みのキーワードを入れる。
初めてなら、「TESOL」もしくは「teacher」で検索するのがおすすめ。英語教育の有資格者が表示されます。また、「patient」「clear」「beginner」あたりのキーワードでも、ゆっくりめに話してくれる優しい人が表示されますよ。そこから、見た目的に気に入った人を選べばOKです。
こんな感じです^^ 3分で始められます。
話題のイニシアチブをこちらがとらないと、自己紹介して、趣味とか家族構成とか聞かれて終わり、になりますので、「聞きたいこと」を準備してからアクセスするのがいちばん大事です。
話のイニシアチブの取り方は、自分がしゃべることです。
「Hi,○○(先生の名前). Nice to meet you. I’m(自分の名前).
Today, I have one or two things to ask you. Is that OK?
My first question is; what is the difference between A and B?」
とか言って、さっさと本題に入っちゃいましょう。
レッスンはあとから自動録画のビデオで見返せますから、メモとる必要もありません。全くわからない単語を言われた場合だけ、
「Could you type it in the chat-box?」と言えばいいです。
すると、タイプしてくれるので、それも後から見返せますし、チャットボックスに先生が書いたことは即時で翻訳も可能です。
Cambly歴も長くなり、使い方もかなり慣れてきましたので、今度の記事では「どこよりも詳しい、Camblyの始め方・使いこなし法」についてまとめてみますね。
どのオンライン英会話も「使いよう」だと思いますが、Camblyはほんとに使い勝手がいいです。やりようによっては、二倍、三倍活用できますよ。