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大川橋蔵・主演 銭形平次 第151話「振袖が泣いている」(1969)紹介と感想
原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:飛鳥ひろし
監督:佐々木康
あらすじ
美しい染物が有名な高級振袖で若い娘に人気の丁字屋は連日大賑わいだった
そんなある日、丁字屋の振袖を着た娘の袂に火が投げ入れられる事件が起こる。
平次は、捜査の過程で髪結いのおそでという元巾着切りと再会する。
決め手となる手掛かりがないなか、丁字屋と昔馴染みの源吉の話を聞いた平次は興味を抱く。
その時、死んだと思われていた女が源吉と接触する様子を目撃して……。
振袖連続放火事件の裏には、大人世代の因縁と若者世代の人情が絡んでいた。
紹介と感想
金が無いと店で商品を見る事すら許されない店で売っている振袖が続けて放火され、最終的に死人まで出てしまいます。
そんな事件も、全ては不正直な商売から端を発していました。
事件が続き御用聞きへの風当たりが悪くなった時、平次が昔情けをかけた縁が、今回の事件が拡がるのを助けてくれます。
誰であろうと分け隔ての無い関りを持つ平次の姿は、金を出す人間以外は客ともみなさない丁字屋との対比になっていました。
平次が聞き込みをしているところを立ち聞きしている万七、自分が情報を仕入れたかのような顔で調べを進めているのが可愛いところです。
元々人の良い万七、お春の家で米をひっくり返してしまい怒られたらしょんぼりし、すぐに屋台蕎麦を届けさせる優しさを見せていました。
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過去の恨みがあろうとも、行った犯罪は許されざるものでした。
しかも、自分で手を汚さず悪人の手を借りたのは失敗のもとでした。
その罪は、自分の命で償うことになってしまったのです。
哀しい事件でしたが、最後は若者二人の新しい出発を買い物をすることで応援する万七という、ほっこりする様子で幕を閉じるため気持ちよく観終わることが出来ました。
※2024年10月11日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※
アマプラの東映オンデマンドでも観れます。
キャスト
ゲスト
お駒/国 景子
おそで/岸本敬子
お春/武原英子
源治/峰 蘭太郎
源吉/寺島雄作
大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)
銭形平次/大川橋蔵
八五郎/林家珍平
お静/八千草薫
万七/遠藤辰雄
清吉/池 信一
お弓/鈴村由美
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