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大川橋蔵・主演 銭形平次 第150話「謎の供養料」(1969)紹介と感想
原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:浅井昭三郎
監督:長谷川安人
あらすじ
凶悪な賊が江戸の町を騒がしていたが、なぜか押込み先の材木問屋で殺されており、直前に盗んだと思われる三百両も持っていなかった。
しかも、「おせんこうだい」と書かれた紙が置かれていたのだ。
明くる日、三百両は諦めたから捜査は諦めて欲しいと材木問屋の番頭・佐吉が現れ、平次の家へ菓子折りに包んだ大金を置いていく。
しかし、女将のお豊は菓子折りの事も、佐吉が捜査を止めるように働きかけたことも知らなかった。
平次は、「おせんこうだい」と書かれた紙を頼りに捜査を進めていく。
紹介と感想
押込みに入った賊が殺された謎と、おでん屋父子の様子を描いた人情譚になります。
事件の裏には脛に傷を持ちながら市井で暮らす人間の姿がありました。
恩義に報いながら善良な生活をしていた男が、事件に巻き込まれてしまいますが、平次は岡っ引の仕事を全うしながらも、相手の善なる心も大切にしました。
平次は「おせんこうだい」と書かれた紙から始まる一連のメッセージの紙に拘ることで真実への糸口をつかみます。
ミステリ的興味は薄いですが、良い感じにコンパクトにまとまっており、ゲストの力もあり、良い人情譚になっていました。
ちなみに、ゲストの阿井三千子さんは長谷川平次で6回お静を演じています。
※2024年10月4日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※
アマプラの東映オンデマンドでも観れます。
キャスト
ゲスト
儀助/谷村昌彦
お豊/阿井三千子
佐吉/牧冬吉
助松/千葉敏郎
大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)
銭形平次/大川橋蔵
八五郎/林家珍平
お静/八千草薫
お弓/鈴村由美
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