
大川橋蔵・主演 銭形平次 第146話「顔のない兄貴」(1969)紹介と感想
原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:岸 生朗
監督:佐々木 康
あらすじ
川辺で見つかった長持から顔を潰された下っ引の死体が出てきた。
顔は分からなかったが、左腕の傷跡から源太が兄貴の英造だと証言したのだ。
万七は英造が仕事で関わった人間を当たり始めるが、平次は英造周辺の人間関係を調べ始める。
そこで見えてきたのは、お紺を巡る英造と源太の争い。
二人の親分からもお紺からも悪い評判が聞かれる源太。
顔の潰れた死体の謎は、兄弟の確執を表沙汰にし、怪しい動向を見せるお紺に繋がっていく。
紹介と感想
顔の死体の謎を追いながら、平次は偏った情報に体重を預ける事無く、冷静に情報を集めていきます。
誰に聞いても源太の評判は悪い中、その情報を提供した一人である渦中の人物・お紺についても同時に調べを進めていく平次は、捜査官として頼もしい姿を見せてくれます。
清吉にからかわれてふくれっ面の八五郎かわいいし、久しぶりに為吉とお民の絡みも観られ、万七の良い人ぶりも描かれてとレギュラー的にも良かったです。
罪科が確定するまでは犯罪者ではないという平次の態度と、お静の優しさが今回の事件の真相を明らかにします。
顔のない死体を扱いながら演出面でミステリー的な趣向は弱めですが、捕物帳で描く人情噺としてコンパクトにまとまった物語でした。
※2024年9月6日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※
アマプラの東映オンデマンドでも観れます。
キャスト
ゲスト
英造/穂高稔
源太/樋浦勉
お紺/真山知子
仙太/賀川泰三
大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)
銭形平次/大川橋蔵
八五郎/林家珍平
お静/八千草薫
万七/遠藤辰雄
清吉/池 信一
為吉/神戸瓢介
お民/園 佳也子
いいなと思ったら応援しよう!
