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大川橋蔵・主演 銭形平次 第145話「邪魔者」(1969)紹介と感想
原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:山田幸子
監督:長谷川安人
あらすじ
夜の見回りをしていた平次と八五郎は、川辺に佇む女に声をかけるが冷たくあしらわれる。
すると、「助けてくれー」という声と走り去る男が見え、平次達が駆けつけると一人の男が瀕死の状態になっていた。
その場から走り去る浪人を追いかける平次は、再び橋の上へ立つ女の元へと辿り着くが、追い越した瞬間に女は身投げをした。助け出し、家へと連れ帰る平次。
「助けてもらいたくなんてなかった」とうそぶく女・おこん。
そして、おこんに顔を見られたと思った浪人が近づいてくる。
死んだ男と浪人の関係は、おこんの抱えている寂しさとは。
人と人の情を邪魔する悪に平次が立ち向かう。
紹介と感想
全編に哀しさが漂う物語は、「邪魔者」達がそれぞれの想いを胸に動く物語でした。
物語は、死んだ男の謎とおこんという人物、この二つを繋ぐ浪人の存在をコラージュしながら進んでいきます。
笑いの要素は少な目でしたが、八五郎が目隠ししながら遊んでいたら平次にぶつかったりするシーンなど、いつも通りの和やかな場面はありました。
誰かにとって誰もが「邪魔者」になる。それでも、誰かに助けられて命の尊さを知ることもある。
人情噺に悪党達との対決にと、バランスの良い筆運びが冴える雰囲気たっぷりの良編でした。
※2024年8月30日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※
アマプラの東映オンデマンドでも観れます。
キャスト
ゲスト
高野貞次郎/金内吉男
おこん/弓恵子
板倉屋十兵衛/永野達雄
玄治/鈴木金哉
大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)
銭形平次/大川橋蔵
八五郎/林家珍平
お静/八千草薫
万七/遠藤辰雄
清吉/池 信一
お民/園 佳也子
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