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銭形平次捕物控31「濡れた千両箱」(1934)+映像化作品 紹介と感想
原作紹介
材木問屋・春木屋の主人が寄進した三千両が煙のように消え失せた。
笹野様に頼まれた平次は、万七の縄張りという事もあり八五郎を派遣する。
八五郎は寺の敷地から千両箱を見つけるが、中には砂利が詰まっているだけで、小判は見つからなかった。
平次は運ぶ途中に夕立で休憩をとった茶店と、その時分に起こった浪人と遊び人の喧嘩に目をつける。
消えた三千両の行方が気になり、上手く興味を持続させている一編です。
映像化紹介
映像化は3つあります。
小金井勝・主演「濡れた千両箱」(1935)
大川橋蔵・主演 第7話「濡れた千両箱」(1966)
北大路欣也・主演 第1シーズン第17話「二度消えた千両箱」(1991)
小金井勝が平次を演じた映画は残念ながら未見です。
大川版と北大路版は、どちらも話の筋は原作通りですが、それぞれに独自の展開や描写が追加されています。
大川版は、原作と違い辰蔵が殺され、最後の展開にも独自の捻りが用意されていました。
北大路版は、辰蔵と松が統合され、人物描写が増えています。
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