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大川橋蔵・主演 銭形平次 第137話「三日だけの子守唄」(1968)紹介と感想
原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:浅井昭三郎
監督:佐々木康
あらすじ
ある夜、源吉は道端で泣いている赤子をみつけ、放っておけなくなり家へと連れて帰ることにする。
その帰り、路地裏で死んでいる女性の死体を発見した源吉は、為吉とお民に相談し、平次の家へ報告へ行った。
早速、死体発見現場へ行ってみた平次。
現場から死体は消えていたが、鈴を見つける。
次の日、土座衛門としてあがった女の死体が、昨夜の死体と同一人物だと推理する平次は、旗本や大名が絡む事件だと狙いをつけ捜査を始める。
赤ん坊の面倒をみるなかで、源吉とお勝の家には久しぶりに暖かな空気が流れる。
一人の赤ん坊を巡る事件は、どのように決着が着くのだろうか。
紹介と感想
自分も小さい頃に二親と別れて、ドブの様な環境で暮らしてきた苦労人・源吉を中心に展開される一時の親子関係を軸に、大名家が絡む陰謀を追いかけていく物語。
物語の中心人物となる源吉を、芸達者な茶川一郎が演じており、物語に深みを持たせています。
源吉とお勝の夫婦が赤ん坊の面倒を見て疑似親子として暮らしていく様子に、暖かな気持ちになります。
しかし、大名家の陰謀が絡む事件は、暖かなままでは終わりませんでした。
平次は、源吉や八と一緒に赤ちゃんをあやすかわいい姿に、侍相手に啖呵を切るかっこいい姿にと、いつも通り魅力あふれる男っぷりでした。
こういう話が見たいんだよと言いたくなる安心感のある話運びに、達者な役者の力が組み合わさって、まさにテレビ時代劇と言う名の伝統芸能を観る面白さがある話でした。
※2024年7月7日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※
アマプラの東映オンデマンドでも観れます。
キャスト
ゲスト
源吉/茶川一郎
お勝/正司照江
原沢新之助/石浜 朗
郷田甚内/五味龍太郎
諸井主馬/鈴木 淳
大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)
銭形平次/大川橋蔵
八五郎/林家珍平
お静/八千草薫
お弓/鈴村由美
お民/園 佳也子
為吉/神戸瓢介
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