クレヨンしんちゃん 炭の町のシロ(2024) クリア後感想
ゲームセンターCXのゲームが落ち着いた頃から遊び始めて、入院中にクリアできました。
虫が2種類、魚が1種類のだけ図鑑が埋まっていませんが一度終了です。
物語
日本各地で新しい食のサービスを展開していく事業の一環で秋田へ出張になったひろしと一緒に、野原一家総出で秋田のオオマガラナイ村へとやってきた。
銀の介とつるも毎日のように会いに来て、地元の人達とも知り合ったしんのすけは、自然の中での毎日を満喫していた。
ある日、シロが炭だらけの格好で朝帰りをし、どこから持ってきたのか〈おしりあいの石〉を持っていた。
シロについてくるように促されたしんのすけは、シロの後を追って不思議な電車に乗ると、『炭の町』という不思議な町に辿り着く。
炭の町ではスミという少女がしんのすけを待っていた。
炭の町でも多くの人と知り合いになったしんのすけは、スミに協力して町に活気を取り戻していく。
クリア後感想
前作から更に磨きがかかった画面デザインや音楽、シナリオは良かったのですが、ゲームプレイの部分で気になる部分が少しありました。
素材をちまちま集めるゲームは好きな方ですが、全編おつかいクエストを繰り返す構成であり、物語の作りが後半一気に盛り上がるタイプなので、後半まで活躍の機会が少ないキャラクターの印象がどうしても薄くなっていました。
特に、今回の元凶であるダンシャーリは、ゲーム序盤に顔見せした後は、後半に入るまでほぼ出番が無いのが勿体ないなと思いました。
また、物語の作りが日常から非日常の舞台へ行くという展開の為、どうしてもメインストーリーは「炭の町」の方を中心に展開されてしまいます。
炭の町での話を進めるためにオオマガラナイ村で行動を起こす必要はあるのですが、どうしても素材集めとサブクエのための村の印象が強くなってしまいました。
しんのすけと一夏の友情で盛り上がりそうなマガランジャーZはほぼサブクエ要因であり、物語的にも最後はより重要な別の存在に印象を上書きされてしまうため、活かしきれていないのがもったいないなと思いました。
今回のミニゲーム枠であり、メインストーリーにも関わってくる「トロッコレース」は、前作の恐竜バトルよりもプレイヤー側で工夫する余地があり面白かったです。
色々と書きましたが、クリアまでなら10時間前後と程よく、物語や雰囲気は良いので、劇場版クレヨンしんちゃんが好きな人や、クエストを一つずつクリアしていくのが好きな人、美しい美術や音楽の中で遊びたい人などは楽しめると思います。
また、クリアとは関係ないやりこみ要素として「目標」と「図鑑」があるため、遊ぼうと思えばもう少し遊び続けることもできます。
この路線でゲームとストーリーの融合度が洗練された続編があると嬉しいなと思います。
(2024/4/2クリア)