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大川橋蔵・主演 銭形平次 第161話「消えた千両箱」(1969)紹介と感想
原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:松山威
監督:鳥居元宏
あらすじ
島帰りの父を持った章太は、今まで理不尽な目に合ってきたが、それでも真面目に働こうと歯を食いしばって来た。
しかし、謎の女から千両箱を2つ盗み出す仕事を依頼され、つい手を出してしまう。
章太は盗みの現場で店の手代に見つかり、勢いで自分の鑿を使って刺してしまう。
金を盗まれた田島屋は、千両箱を盗まれたことで店が立ち行かなくなるが、金を借りに行った伊勢屋から手荒に扱われる。
現場に落ちていた鑿を手掛かりに事件を解決すると息巻く万七に義理立てしていた平次だったが、更なる事件も続いたことで本格的に動き出す。
紹介と感想
心が弱っている時に付け込まれてしまう人間の弱さと、欲が突っ張った時の人間の非情さを絡めた人情噺でした。
人生が上手くいかないことに腐りながらも、島帰りの父を恨むわけでもなく、罪を犯しても反省できる純情な青年を中尾彬が熱演しています。
また、父である菊蔵を演じた信 鉄三も渋い演技で物語を支えています。
物語全編にわたって万七と清吉の出番も多く、比較的仕事も頑張っていました。
キャラクター性と物語のテンポの良さ、最後には平次と悪人たちとの殺陣も盛り込まれており満足の面白さでした。
※2024年12月20日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※
アマプラの東映オンデマンドでも観れます。
キャスト
ゲスト
章太/中尾彬
菊蔵/信 鉄三
お清/茅島成美
お倫/白石奈緒美
嘉助/外山高士
大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)
銭形平次/大川橋蔵
八五郎/林家珍平
お静/鈴木紀子
万七/遠藤辰雄
清吉/池信一
お弓/土田早苗
為吉/神戸瓢介
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