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大川橋蔵・主演 銭形平次 第152話「投げ銭由来」(1969)紹介と感想
原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:岸生朗
監督:佐々木康
あらすじ
夜間の見回りをしていた平次は、お紋という女に声を掛けられるが思い出せなかった。
その時、「人殺しだー」と叫ぶ声が聞こえて急いで駆けつける平次と八五郎は、厳重に鍵を閉められた部屋で金貸しの徳兵衛が死んでいるのを発見する。
徳兵衛は何者かに脅されて、平次に助けを求めていたのだ。
部屋は密室、凶器も見つからず。手掛かりが無いように見えた現場だが、部屋の牢格子にわずかに血が付いていた。
返り血とは思えない血の跡から、平次は過去の記憶と向き合うことになる。
紹介と感想
珍しく密室殺人と思わしき状況から始まる今回の事件は、平次の過去と関係がありました。
密室状況についてはミステリー的には特に仕掛けはなく、今作で重要なのは大川平次の投げ銭のルーツが分かる所になります。
幼い頃の友人・芳松と再会した平次は、酒を飲みながら幼い頃の思い出を語り合いますが、それだけで終わる訳はありませんでした。
幼馴染を捕まえるのにグズグズしていた平次ですが、万七の誤認逮捕で捕まった人物が自白をしてしまったことで時間が無くなってしまいます。
そこで、直接話し合うことにした平次ですが、相手も手裏剣の名手であり、一筋縄ではいかない人物でした。
幼馴染に負けないために鍛えた腕前が、幼馴染を捕まえることに繋がった平次。
岡っ引として、真実と無実の人間のために働いた平次ですが、スッキリ解決とはいかない事件。
平次の心情と芳松との飛び道具対決が見どころの物語でした。
※2024年10月18日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※
アマプラの東映オンデマンドでも観れます。
キャスト
ゲスト
芳松/川合伸旺
お紋/仁木多鶴子
お琴/小倉康子
嘉七/日高 久
徳兵衛/浪花五郎
少年時代の平次/三木 豊
大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)
銭形平次/大川橋蔵
八五郎/林家珍平
お静/八千草薫
万七/遠藤辰雄
清吉/池 信一
樋口一平/永田光男
為吉/神戸瓢介
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