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大川橋蔵・主演 銭形平次 第132話「怪盗稲荷小僧」(1968)紹介と感想
原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:松村昌治
監督:長谷川安人
あらすじ
義賊として人気の稲荷小僧。
今日も軽やかな身のこなしで町方の手をすり抜け、貧困にあえぐ人に小判を配っていた。
笹野に頼まれた平次も稲荷小僧の探索へ乗り出すが、平次に手伝ってほしいと笹野に頼んだ原口と言う同心が稲荷小僧に殺される。
平次は、原口に頼まれた百軒長屋へ潜入を試みるが、平次も知らない間に原口の妹・八重も潜入していたのだった。
果たして稲荷小僧は誰なのか。荒れた長屋を舞台に展開される人間模様と、平次親分の捜査を描く。
紹介と感想
長屋で展開される浪人同士の人間模様を軸に、稲荷小僧の正体は誰なのかを追う平次の様子が描かれます。
義賊と呼ばれている稲荷小僧ですが、平次は法を犯して活動する義賊が嫌いでした。
そして、金を配られた人の中には、その助けを当てにして働かずに飲み食いする者も現れました。
金持ちから盗み、貧乏人に配るだけでは人助けにならない。
そして、胸を張って自分の行動を誇れるのか。それも重要になってくるのだと思います。
危険な長屋へ乗り込む平次ですが、先に潜入した八五郎があっさり正体を見破られたため、初手から平次であることがバレているうえでの潜入となりました。ついでに、為さんも痛い目に合ってしまいます。
平次は、しっかり観察することでチクハグに見える稲荷小僧の正体を見破っていきます。
最後、平次と稲荷小僧の二人の場面が良かったです。
終始シリアスに展開する一編でした。
※2024年5月31日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※
アマプラの東映オンデマンドでも観れます。
キャスト
ゲスト
浅見新三郎/若林豪
八重/磯部玉枝
岡部平九郎/山岡徹也
蝮の权次/楠本健二
六兵衛/寺島雄作
大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)
銭形平次/大川橋蔵
八五郎/林家珍平
お静/八千草薫
為吉/神戸瓢介
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