鞍馬天狗 長編第6作『山嶽党奇談』(1928~1930)紹介と感想
大佛次郎『鞍馬天狗 第一巻』中央公論社, 1969, p.201-499
あらすじ
京都東山の高台寺横の路地には、白髪の老人の姿をした化物が姿を見せると騒がれていた。
また、化物だけでなく最近は山嶽党という暗殺集団まで現れていた。
鞍馬天狗は、ただの人殺し集団を野放しには出来ないと山嶽党を追いかけるが、中々尻尾を掴めず、何度も命を狙われてしまう。
隠れ家を変えようとしていたある夜も、鞍馬天狗と杉作は山嶽党の一味に命を狙われる。
同士である大前田逸郎の援助もあり、短筒で撃た