ネロ・ウルフ長編21『シャンパンは死の香り』Champagne for One(1958)紹介と感想
レックス・スタウト 渕上痩平訳『シャンパンは死の香り』論創社, 2024
まさかの同年に2冊のウルフ長編が翻訳されました。
今回も前回と同じくドラマは放送されていますが、本編としては日本初訳の作品になります。
あらすじ
二年前の宝石盗難事件の依頼人・ロビロッティ夫人の甥であるバインから、叔母が主催している未婚の母のための食事会へ自分の代わりに参加して欲しいと頼まれたアーチー。
パーティーは滞りなく進んでいたが、ダンスの時間の最中に悲劇が起こる。
以前から自殺すると周囲に