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銭形平次について

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2025年2月の記事一覧

大川橋蔵・主演 銭形平次 第171話「いのちの鏡」(1969)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ 脚本:岸生朗 監督:長谷川安人 あらすじ 夜間、平次の家へ女が一人訪ねてくるが、お静が家の中から出てくると女の姿は消え、高価な手鏡が地面に落ちていた。 それから暫くして、女が身投げしたと八五郎が駆け込んできた。 米沢町で小唄の師匠をしている豊千代で「鏡、鏡」とうわごとを呟いているらしい。 平次は豊千代が運び込まれた朴庵先生の家を訪ねると、豊千代はすぐに亡くなり、その妹が飛び込んでくる。 鏡は、祝言の約束をした直次郎に貰ったものだと

大川橋蔵・主演 銭形平次 第170話「お関殺し」(1969)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ 脚本:櫻井康裕 監督:長谷川安人 あらすじ 両国で人気となっている一座の看板太夫・水芸のお関は、その傲慢な態度で皆から疎まれていた。 そのお関が、食事を口に運んだ後に苦しんで倒れてしまう。 雑炊の大鍋には毒が入っていないため、お関を狙ったものと推察されたが、事件当夜の証言からは、お関の椀に毒を入れることは不可能なように思えた。 万七が状況証拠と厳しい責めで容疑者を落とそうとする中、平次は丁寧な捜査で不可解な毒殺事件の謎を解いていく

大川橋蔵・主演 銭形平次 第169話「仮面の女」(1969)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ 脚本:岸生朗 監督:佐々木康 あらすじ 面打ちの師匠が殺され平次が弟子たちに聴取をしていると、師匠の娘・お妙と良い仲である弟子の喜三郎が怪しいとの話があり、状況証拠も喜三郎が犯人だと訴えていた。 喜三郎は失踪し、事件は未解決のままになって三カ月、お妙は弟子の一人だった源太郎と祝言を挙げることになった。 そんな噂をした夜、八五郎と爲吉は失踪していた喜三郎に遭遇する。 明日は婚礼というその時、喜三郎を見つけた平次は、喜三郎の頼みを聞き

大川橋蔵・主演 銭形平次 第168話「紫陽花は知っている」(1969)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ 脚本:浅井昭三郎 監督:長谷川安人 あらすじ 身投げ女の死体が見つかり平次が現場にかけつける。 死体を改めたところ身重であることが分かり、握っていた手の中には季節外れの紫陽花の花が握られていた。 死んだのはお加代という山城屋の女中だった女だが、ふしだらだという理由で3日前に店を追い出されていた。 お加代と良い仲と噂の男、氏家敬四郎を探す平次。 その頃、爲吉達は死体発見現場の側で死んだはずのお加代が佇んでいるのを発見し度肝を抜かす。