【星読みエッセイ(15)】脱皮する時★蟹座の季節④
七十候の蓮始開(はすはじめてひらく)の頃になりました。
仏教のある一派では、極楽往生したものは蓮の花から生まれる、とされているそうです。
そんな蓮の花が咲くこの時期は、占星術的にいうと蟹座の季節の終盤戦。
あなたが人生で迎えている何回目かの蟹座の季節も、いよいよ終盤戦です。
★☆★☆★
蟹座を語るキーワードに「守る」というものがあります。
蟹座は家族といった心の土台を大事にする星座です。
だから、愛しい自分のホームをしっかり守ろうとします。
守られる側からしたら、この上もない味方です。
しかし、「守りたい」という思いはときに排他的になります。
「攻撃は最大の防御」と、普段から想像もできないような攻撃性を見せることもあります。
では蟹座は現状維持に固執する星座なのか、というと、そうではありません。
星座を3つの属性に分けたときに、【活動宮】に分類されます。
名前のとおり、本質的にそのパワーは「活動」的なのです。
★☆★☆★
『ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず』(「方丈記」鴨長明)
水はつねに地球全体を循環しつづけています。
以前のコラムで書いた通り、蟹座は水の星座ですから、常に変化し続けます。代謝しつづけています。
固い甲羅で身を守る蟹は、ある一定の段階にまでくると、脱皮します。
新しい自分に生まれ変わります。
蟹座とはつまり、そいういう星座です。
★☆★☆★
おりしも、蟹座の季節の終わりは、日本ではちょうど梅雨の終わり。
降り納めに激しく降った後、夏本番を迎えます。
あなたの人生でも、何度目かの脱皮の季節の真っ最中なのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?