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【カヌーポロ】ICFに物申したい話

こんにちは。今回は書きたいネタが見つかったので書きます。
今年の10月15日~20日にかけて中国にて世界選手権が開催されます。アジアで開催されるのは2004年のみよし以来ですので実に20年ぶりです。
5月下旬にICFのWebサイトにて最新の情報が更新されました。エントリー状況が公開されており、出場枠に対して97%が埋まったとのことです。

シニア女子の枠が2か国空いてますね。

今回、初出場の国はU21女子でエントリーされているタイです。
カナダは前回不出場なこともあってか、今回の世界選手権も1カテゴリも出ていません。決して強豪国ではないものの盛んな国の一つなので残念に思います。

ですが!そんなことはどうでもいいのです。

ここからが今回の本題です。日本は今回3カテゴリのみ。U21女子の枠が得られませんでした。「まあ、昨年の結果からしたらしょうがないな~」と思っていたのですが、今回の出場国を見て愕然としたのです。
とりあえず以下の表を見てください。

出場枠について

2022年の世界選手権のシード枠、U21女子については6位以内で得られます。
続いて2023年の大陸選手権の枠。各大陸で1枠、これを得られるのは既にシード権を持っている国を除いた最上位の国です。
そして最後にワイルドカード。
ICFの資料によれば以下のように割り当てられます。
【ワイルドカードの割り当て】
プロセス
 ICF カヌーポロ委員会は、独自の裁量でワイルドカードを割り当てます。
①ICF カヌーポロ委員会は、まず最初に、開催国の連盟にワイルドカードを割り当てます。
②ICF カヌーポロ委員会は、次に、前年の大陸選手権に参加し、そのイベントの出場資格をまだ獲得していない場合は、世界選手権の次の開催国の連盟にワイルドカードを割り当てます。
③ICFカヌーポロ委員会は、該当する世界選手権の前年に大陸選手権に出場したものの予選を通過できなかったチームを検討します。
また「大陸選手権に資格のあるチームが出場していなかった場合、枠はワイルドカードに戻る」とあります。
以上を踏まえて改めてU21女子の出場国とその属性を見てみましょう。
1.オーストラリア(オセアニア枠)
2.中国(ワイルドカード① ※開催国枠)
3.台湾(ワイルドカード② ※アジア選手権3位)
4.フランス(前回4位)
5.ドイツ(前回1位)
6.イギリス(前回6位)
7.マレーシア(ワイルドカード③ ※アジア選手権2位)
8.オランダ(前回5位)
9.ニュージーランド(前回2位)
10.シンガポール(アジア枠 ※アジア選手権1位)
11.スペイン(前回3位)
12.タイ(ワイルドカード④ ※アジア選手権5位)

参考資料:最新のICFランキング(2023年12月20日更新)

今回はアメリカ、ヨーロッパ、アフリカは枠を使わなかったのでワイルドカードは全部で4枠ありました。その分、近場のアジアからたくさん出ていますねー。
ん?
タイ?
アジア選手権5位?
4位の日本はどうした!?なんで飛ばされちゃったの??

そう、なぜか4位の日本は飛ばされてしまって、5位のタイが出場枠を獲得しています。これはどうしたものなのか・・・
それについて明記されているものがなかったのですが、理由をいろいろと考えていました。

①過去の出場回数を重視された

タイと日本を比べた時に、タイにランキング以外の優位性があるとすれば出場実績。日本のU21女子は昨年のアジア選手権以前は2002年のドイツ、2012年のポーランドの世界選手権しか出場実績がありません。一方、タイのU21女子は直近数回のアジア選手権については毎回参加しています。この辺りの実績を加味されたとしたら優先される可能性があります。

②ICFが単純に間違えた

これは恐ろしい推測ですが、単純に見落として先にタイに招待状を出してしまったという説。そんなお粗末な話は考え難いですが・・・。

③日本が必要な手続きを怠ってしまった

これも恐ろしい説ですが、本来ワイルドカードの招待を受けるにあたって必要な手続きがあるのに、それを怠っていた可能性。これもないとは思いますが、一方でICFレフリーの更新手続き等、正確な情報や手続き方法が伝わっておらず、知らず知らずのうちに失効していた実績を考えると、この説も捨てられません・・・。

④出場国の実績を増やしたかった

もしかしたら、という可能性ですが・・・。ICFなり、開催国の中国なりが出場国数の実績を稼ぎたいがために、他カテゴリの出場がない新しい国を出場させた。

順当に考えれば①が濃厚なのですが、それがまかり通ってしまうと今後日本が出場枠を獲得するためにはしっかりとアジア枠を獲得するか、アジア選手権の出場を繰り返していくしかありません。
実際はどうなのか、確認できたらまたこちらで報告したいと思います。

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