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【カヌーポロ】音水湖カップ開催!

5月21日、22日に兵庫県宍粟市にて、音水湖カップが開催されました。
山奥のダム湖ということで、非常に自然豊かで水も綺麗な素敵なロケーションです。
今回は一般の部5チーム、トライアルの部3チームと参加数はちょっと少なめ。コロナ前の賑わいを取り戻すまでにはもう少し時間がかかるかもしれません。

さて、新ルールが適用された2戦目の大会。選手・審判ともまだまだ新ルールの浸透には時間がかかりそうだな、と思いました。
今回はカードシステムが大きく変わったためフォーカスされてますが他にも改正されたルールがあります。
その中の一つがセンターボール(スタート時のボールの取り合い)について。ボールのポゼッションについて定義付けされました。それによりどちらかが捕球するまで他の選手はボール奪取を試みてはいけなくなりました。これは先にボールを取った側の優位性を保障するために定められたルールです。

また、ルール改正ではありませんがアドバンテージの取り方について質問を受けました。そもそもアドバンテージ(Advantage)とは「有利」や「好都合」といった意味をもつ英語です。球技においては、守備側の反則が発生したものの、試合を止めず続行した方が攻撃側のチームに有利になる場面で反則を取らないことを指します。
なお、アドバンテージはあくまでも、攻撃側が有利な状況を生かすためのものであり、決して反則が見逃されるわけではありません。グリーンカードなど制裁を受けるような反則に対してアドバンテージが適用された場合、次のプレーが止まった段階(ボールのラインアウトなど)で、対象の反則を犯した選手に対してカードが提示されます。
先述の通りアドバンテージは、相手チームの反則を受けたチームがプレーを継続した方がメリットが大きい場面において適用されます。特に得点チャンスにつながる場面ではアドバンテージが適用されやすくなっています。
具体的には、パスしようとした際に相手チームのパドルが手に当たったが、ボールが味方に渡りチャンスが継続している場面や、ファウルを受けていてもプレーに支障がない場面などです。
このような場面で、アドバンテージを適用せずにファウルで試合を止め、フリーショットからの再開となると、相手チームの守備陣形が整ってしまいチャンスが潰れてしまうこともあります。
また、アドバンテージを適用したものの、その直後に相手にボールを奪われるなどした時は、アドバンテージを遡ってファールになります。この場合、ファールがあった場所からフリーショットで再開します。

ルール改正ごとに曖昧さがなくなってきたカヌーポロのルールですが、審判の裁量によるところはなくなるわけではないので、国内の競技レベルの向上には審判のスキルアップもとても重要ですね。
これから大会がますます活発になるシーズンです。カヌーポロ競技者の皆さんは、競技を楽しむとともに審判についても積極的にトライして欲しいと思いました。

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