覚醒罪とMDMAの罰
初めて静脈注射の覚醒剤の記録です。
元カレが昔覚醒剤中毒で足を洗ったと聞き安心していたある日、元カレの家のピンポンが鳴ったんです。
大麻ならよく吸引してたので売人と言う名のプッシャーが家まで大麻を持ってきたと思っていました。
元カレが玄関に出てやりとりをし部屋に戻ってきたときには、大麻だけではなく白いクリスタルが入ってるチャック付きビニール袋こと『パケ』を持って戻ってきました。
うすうす気づいていたものの「なにそれ」と聞くと「シャブ、サンプルでもらったんだ」とシャブという予想が大的中。
元カレはワクワクしながら「久々だわー」と言いながら処分に困っていたポン中時代に使用していたオレンジのキャップが付いている注射器を物置の奥から段ボールごと取り出した。
二の腕にゴムバンドを巻きグーパーグーパーしながら早速注入。
なぜ止めなかったのかと言うと、私には覚せい剤の炙りでの摂取方法で覚せい剤の経験が何度かあり、どれもいまいちピンとキマらなかったからである。
家族も母親以外は覚醒剤経験があって危機感が足りなかったです。
「ねえ、それ私にも打ってよ」
そう言うと完全に飛んでいる元カレは何度か確認してきたものの私の右腕に針を刺した。
そこからびっくり。
炙りだったらあんなにキマらなかったのに白目を剥きそうなほどの快楽が襲ってきた。
髪の毛をかきあげるだけで全身鳥肌であからさまに様子がおかしかっただろう。
そこからいろんな薬物をやろうぜって話になりLSDとMDMAもプッシャーからご購入。
LSDはあんまり相性は良くなく効果が薄い、私には。
問題はMDMAである。
単体で使った事はあるから安心していた。
多幸感に満ちあふれて、一緒にいる人がとてもいとおしく感じるのだ。
シャブと組み合わせたらどうなるんだろうと言う好奇心からシャブを打ってMDMA
を半錠かじって効果が出るのを待った。
シャブの時点で20時間キメセクしたりしていてそこからセックスドラッグのMDMAを使ったらえらい騒ぎになるんじゃないかとびびってはいた。
気づけば効果が出てきて心臓がバクバク鳴り出した。
あれ?力が入らない。
私はその場で倒れ込んだ。
心臓がバクバクバクバク鳴るのと同時に天井がぐるぐる回って見えた。
元カレも同じような状態になっていて私の横で倒れていた。
心臓が痛い、息切れが激しい。
少しでも気を保っていないと気を失いそうになる。
元カレと部屋の中心で倒れ込んでゼーゼー息をしているカオスな状態に。
数時間経ってやっと起き上がれるようになり、落ち着いてきたのでまたシャブを打つことに。
残りのMDMAは飲まないことにした。
後でプッシャーから聞いてみるとシャブを打ってからMDMAは自殺行為らしい。
結構な量打っていたのであんな状態になったのだとか。
もしMDMAを多めに飲んでいたら心臓発作を起こして死んでいたかもしれない。
死ななくても心臓発作で植物人間になっていたかもしれない。
覚醒剤は1週間だけシャブ漬けになって32キロになり、そこから足を洗いました。
合法も非合法もなんでもほどほどにですね。