【ACボダブレ】BeLAST RUNNER episode:Indigo +テキスト【追加解説3】
○R.E.40年代後半という時代
採掘戦争の発展期と言えば取り敢えずここ、といって差し支えない時期、それがR.E.40年代後半です。
記述が存在する、という意味ではありますが、新規参加企業数、新規戦場区画、新規技術、全てが一気に増えた時期です。
ボーダー達が所属する民間軍事企業・マグメルは46年で設立10周年を迎え、この年にプレイヤーであるボーダーが新たに戦場へ飛び込んだという公式設定が存在します。
作中でも触れていますが、採掘戦争と呼べる枠組みが出来上がって凡そ13年という時を経て、物資・管理が揃うことで循環が整って来た事、ニュードの析出による戦場の増加と、そこにマグメルより育成後に派遣される人員が揃うことでデータを採る機会が増えた事。
それらが重なり合い、この時期に於ける発展の礎となったのでしょう。
公式ノベライズ、この後の50年前半を舞台にした連合戦前日譚「ネメシスデイ」、さらに十年後の60年代前半のスクランブルバトル試運転期の生体チップ技術を巡る「ファントムゲイザー」、そして公式設定資料集「シークレットファイルレッド」の各戦場の記述において、その密度を確認することが出来ます。
PS4版をプレイされている方は、公式Twitterで新武器追加に際して、その開発元の情報が発信されている事をご存じかと思いますが、この頃に書かれていた企業の名前と技術や開発した武装に関する情報が明かされており、この頃から設定が存在していたことを教えてくれました。
本文中で語られていた二つの技術は、設定自体は八年ほど前に存在していながら、開発された武器については、最新で2021年末に明かされたものも存在します。
ちなみにその異なる技術の二社が共同開発したのがMLZであり、携わった二社のとある武器には共通するエンブレムが刻まれており、それが何と2010年10月に実装された武器同士というのだから驚きでした。
今後もそういった情報を公式が発信してくれることを、いちファンとして願っています。
さて、発展期に産まれた技術として、VIFOSもその一つとして挙げられるわけですが、もう一つこの時代に欠かせない技術があります。
2.7と言えば一部ボーダーはお分かりでしょう。
そう、第二世代ブラスト・ランナー、通称「イクシード・ブラスト」の登場です。
本編では、諸事情でカットしてしまいましたが、次回のエピソードにてその理由と共に公開したいと思います。申し訳ありません。
ともあれこの時代の急速な発展は、前述の要素により、起きるべくして起きたものか、はたまた誰かの思惑が差し向けたものか。
その答え合わせをするようにして、次代の戦いへと繋がる戦いへと進んでいくのです。
新たに生まれたイクシードブラストと、サテライトバンカーという決戦兵器と共に。
という訳で、次回
「BeLAST RUNNER Episode:Yellow」は、文字通りユニオン3.0~3.5をメインにした物語になります。
シナリオの主役は今回サブメインとして先輩ポジションを演じたイエロー、そしてスプリングになります。
宜しければ、次回もお付き合い下さいませ。
そして本書を手に取っていただき、本当に有り難う御座いました。
以下、あまり考察の関係ないネタです。
チラシの裏みたいなものなので、笑って許して下さい。
次に進むための儀式みたいなものなので。
*元ネタ
・タイバー
名前に関してはエピローグの通り。
NavyIvyという名前が先に出来て、そこから名前の最後がツで終わり、名字の最初がタで始まる独系ネームを探しました。その過程で「コン」スタンツが引っかかり、色味もあるので、と言うことで決定しました。
エピソード名が藍なのに、紺なのは?という点については、藍は紺(タイバー)より緑(ニュード)が強く、紺は藍より青(くささ)が強いとい特性から、彼女が今後このニュード採掘戦争に歩を進めていく中で、その青さを失わず進んでいけるか?という意味合いを無理矢理込めました。
エアバだから白にしたかったんですけど、虹の色にないんですよね。
外見的な特徴は、疾風のガンフロントに登場するロージー乗りの女性、クレリア・ガストルディが由来です。
御存知の方は彼女を短髪にして、口に手術跡を足して下さい。だいたい彼女です。
没にしたエピローグではザラとの対決後、「これからも採掘戦争の中で、技術を模索していく」と意気込みを新たにしたところで、事の全容を知った一人のクランメンバーに「テロ組織と手を組んで、周りの世間や人間を巻き込んで内輪もめで戦闘を起こしたのに、反省もせずこれからも続けていくなんて、死の商人だったツモイの人間と変わらない」と激しく糾弾され、そのままバロウへ帰着後、割り当てられた部屋に閉じこもって一晩中泣くという暗い展開が待っていました。
その後にサイト最上階でジェイクに励まされる流れは同じですが、十年後であり、そのメンバーと未だに仲直りできていないことを明かす、割ともやっとした結末になっています。
上手く纏まらないし、読んで結末がこれでは、と思いカットしました。
・イエロー&スプリング
ダブルまじめはちょっと、と複数方向からご指摘受けました。僕の力不足です。一応意味はあるのですが、細かいネタはメインとなる次回にて。
・オータム&レイン
FineAutumn(ベテラン)とJunesRain(クール)。
本書20年後の「1.33秒の価値」に登場する古参コンビ。
当時はクラン発足まもなく、互いに若造でした。
二人は今後とも各エピソードの方にちょい役で出演予定です。
・フェブ&メイ&スノウ
本書で初出の四季彩メンバー。
順にBlueFeburuary(該当無し)、MaryMay(少女)、SilverSnow(老練)。
メインではありませんが、次に出番のある方々です。
・ヴァレイ
展開的に欲しかったマグメル側であんまりクランのメンバーからよく思われてなさそうな人。
名前の由来は自殺の名所です。同じ由来が後二人ほど出ます。
法務局傭兵管理部折衝管理課は当然オリジナル設定です。公式によるマグメルとボーダーで探られたり揉める話を見てみたかった。無いなら作るしかなかった。
引き続き登場予定です。
・ラニ
Lani→ハワイ語の空や天です。
プロジェクトを飾る顔なので、出来るだけ華やかかつ、VIFOSを連想させるキーワードを使いたかったので、これにしました。
終盤でオータム宛にスプリングから送られたメモは「ベッドの下の空」。
ベッドの下→アルファベットの下→Ze-mech
空→ラニ
という事で、彼女がデータ盗難の関係者であると掴んだ証でした。
名字は、「水面に浮く」睡蓮で有名なクロード・モネを意識しつつ一つネタを仕込むためにnを追加しました。
LANI・MONEN→Navy(青さ、タイバー達の掲げるVIFOS機という理想)を一つ抜く→並び替えでINAINE LOM(無意味なメタデータ)、つまり現状実現し得ないホバー機に対する二脚機という皮肉を込めました。
彼女に関してはエピローグの記載通り、処罰は最低限に、かつ無理してブラストに乗った事で、ヒストリカの当時四条社長と同様にニュード汚染を受け、治療生活を強いられるのですが、「ズィーメックの危機を、新型機に乗って救った名誉の負傷」として報道され、ホバーを阻止するはずが、却って良い宣伝材料に使われたという書ききれなかった描写があります。
本編では散々ですが、将来的な見通しと、現実は見えていた人だと思います。
手段と会社が合わなかったのでしょう。
もしPS4時空に彼女が居たのなら、存分に手腕を揮い、二脚型機体開発を押し進めていたのでしょうね。
・ジェイク
名前の通り、元ネタは某冒険時間の黄色い犬です。
彼の台詞は、全て斎藤志郎さんの声で再生しながら書いてました。
復興暦を初期から見てきた人が必要だったので拵えました。今後も出演予定です。
・余談
最終盤の戦闘に於いて、当時(Ver2.5)の計算式でフルロージーがギリギリダウンしない、けど確実に体勢を崩す武器がサワードスマイトでした。
ロケットだとダウンします。コングなら尚更です。
故にザラの持っていた武器はスマイトになりました。
エックス期にはもうロケットでもダウンしませんし、何ならもう吹き飛ぶだけで転倒しません。
時を経て進化した証ですね。
2.5秒云々や、マップの記号呼び等、まだネタは有った気がしますが、気が向いたら追加しておきます。
取り敢えずは次の作品へ向けて、Indigo編解説、これにて終了と致します。
長文駄文、ここまで付き合いいただいて本当に有り難う御座いました。
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