【1日1曲】BROCKHAMPTON _ DISTRICT(@Jimmy Fallon Show)

先日もご紹介(https://note.mu/mrnovember/n/ne91a7a6f32aa)したブロックハンプトン。
なんと全米で1位も獲ったみたいですね。

トレンドの真ん中じゃないのになんで?と思ったら、限定物販とかプロモーション回りの工夫をうまくチャートに繋げたみたいで、翌週にはすぐ88位に落ちたみたいです。

そうは言っても、主流からは外れた新しいスタイルの提示が瞬間的にでも全米1位というのは実は結構面白い現象だと思います。

この数年のラップは

・ブラックネス(その複雑な多様性も含む)の表象であること
・トラックはトラップの影響下にあること
・客演はあるものの基本ソロでキャラが立っていること

がトレンドの中心アクトには共通項としてあったと思います。

でもこのブロックハンプトンはMCは複数だし、トラップ色もないし、ブラック以外のメンバー(ホワイトも)もたくさんいます。明確にトレンドとは異なるスタイルを提示しているんだろうなと思います。と同時にインパクトはド真ん中を目指す野心もあるように見えます。

中心人物のケヴィン・アブストラクトは「ジャスティン・ビーバーやワン・ダイレクションと並びたい」とか言ってますしね。

個人的には、あるジャンルやシーンのど真ん中のアクトよりも、中心を見据えつつ、そこに真っ直ぐにアイデンティファイ出来ない(もしくはしない)人たちの、あるジャンルやフォーマットに対する新たな解釈・咀嚼を踏まえた表現にリスナーとしては惹かれてきたので、ブロックハンプトンには思わず注目しちゃうんですよね。

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