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エモい先駆け? 味はイマドキの「大衆酒場福助」@調布・つつじヶ丘【調布ブレス Vol.2】

調布に息づく人々を紹介する調布ブレス。
今回ご紹介するのは、昭和の風景の中でイマドキの料理を提供し続ける「大衆酒場福助」です。

京王線のつつじヶ丘駅から徒歩2分。創立50年を超える「富士見街商店会」の一番端、線路沿いに福助はあります。
全長約40メートルの私道に長屋形式で飲食店が20軒ほど並ぶ「THE昭和」の香りがプンプン漂う横丁に2017年3月にオープンしました。
隣駅の柴崎で生まれ育ったという店主は、世田谷でレストランを手がけていて、ワイン居酒屋や肉バル、グルメバーガーなど、常に流行最前線の業態に挑戦していたそうですが、流行り廃りを追いかけるのではなく、原点に帰ろうと地元調布に戻ってきました。

店主の料理人としての原点。それは柴崎駅近くにあった居酒屋でした。お酒が好きだった親の行きつけの居酒屋で、親に付き合わされていた少年に大将が色々な料理を出してくれたそうです。その素朴で温かい味が料理人を目指すきっかけになりました。
大将への感謝と敬意を込め、再現しようと思ってもできない古き良き昭和の風情が残る呑兵衛横丁を選び、店名「福助」も受け継ぎました。

世田谷で経営していたレストランは何十席もあったそうですが、福助はカウンター10席ほどの小さなお店。2階は宴会用の8畳ほどの昭和な部屋で、チャンネルのつまみをガチャガチャと回す家具調テレビが似合います。これぞ「エモい」という言葉の使い方で間違いないかと。

料理は和食から洋食まで、その日の仕入れによって日替りという名の気まぐれメニューが多く並びます。地元で採れる野菜の美味しさにも魅せられ、地元農家の応援も込め、農家から直接仕入れた新鮮な旬の野菜料理もたくさんあります。
次々変わるメニューの中には、もう一度食べたいのになくなってしまったものもたくさん。絶妙に火が入ったオイルサーディン。ランチ営業をしていた時のローストポーク丼やハンバーガーも絶品でした。市内のデカ盛り企画に参加していた時は、有名な大食い女子たちが何人も訪れ、総重量1kgの巨大ハンバーガーを食べる様子の動画再生回数は半端なかったです。

メイン:大衆酒場「福助」のランチメニュー ローストポーク丼 調布野菜のサラダとスープを添えて

それほど色々な料理をいただいているわけではないのですが、店主の作り出す料理は、原点に帰ったというように懐かしいような、でも新しい味もして、おいしいものを届けたいと思っているのがヒシヒシと伝わってきます。そして飽きさせないゾという意気込みも。決して広くない厨房でどうやってバラエティに富んだメニューを提供できるのか摩訶不思議です。
料理は科学だと言いますが、店主は研究者に近いのではないかと思ったりします。日々出会う食材を足したり、かけたり、引いたり。研究結果が保存されている引き出しが日々増えているような感じがします。

次に引き出しから出てきたのはスパイスカレー。専門店をオープンしちゃいました。こちらもそのうち紹介したいと思います。

大衆酒場福助
https://www.instagram.com/fukusuke_tsubasa/

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