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はあちゅうサロン注意事項改ざん提訴事件
先日初めてのnoteを書いた際、実はもう一つ入れたいテーマがこれだった。
前後関係があまりに複雑だったので分けたが、これも はあちゅうさんの訴訟を語る上で外せない事件なので、最後まで読んでいただけるととても嬉しい。
はじめに
まだ、『はあちゅう「なりすまし不当訴訟事件」について』のnoteを読んでいない方は、まずは先にそちらを読んでいただければと思います。
はあちゅうのセクハラ告発大炎上
まず大前提として、はあちゅうさんは純然たるセクハラの被害者である。
そのことを念頭に置いた上で、はあちゅうさんがどのような言動をしていたのか、順を追って見ていこう。
2010年3月頃~
はあちゅうさんが岸勇希氏からハラスメントの被害に遭う
2013年12月13日
はあちゅうさん「長い社会人生活の予告編かもね (*´ω`*)」などと、就活中のセクハラを告発したSさんに対して本人へのメンションを付けてツイートする。
2014年10月頃
はあちゅうさんが童貞を揶揄するようなツイートをするようになり、2018年7月までの間に40件弱のツイートを行う。(以下にまとめる)
2014年11月24日
三浦義隆弁護士(ローカス先生)が「はあちゅうに筆おろししてもらいなさい!」というツイート(リプライ)を行う。
後にはあちゅうさんからこのツイートを訴えられることになる。
@Raemiel はあちゅうに筆下ろししてもらいなさい!
— ystk (@lawkus) November 24, 2014
2017年12月17日
はあちゅうさんが電通時代のセクハラを告発、様々なメディアで取り上げられ、日本版 #metoo における立役者の一人となる。
しかし、過去の童貞揶揄が掘り起こされ、はあちゅう史上最大の炎上を巻き起こすことになる。
2017年12月19日
はあちゅうさん、過去の童貞発言を謝罪するも、3日後に撤回し、謝罪文及びツイートを削除する。(以下、謝罪文を掲載したブログとそれを撤回するツイート)
過去の「童貞」に関する発言についてのお詫び(魚拓)
https://archive.md/20171219080056/https://note.mu/ha_chu/n/n9f000c7bb226
童貞に関しての件もそろそろ終わりにしようと思いますが、2014、15年、の友人へのエアリプ含むツイートがこのタイミングでまとめられ、言及すれば謝罪しろ、謝罪すれば活動やめろ、もう地獄なので最初から無視したらよかったかなと(少なくとも今ではなかった)ちょっと後悔しています。この件も以上!
— はあちゅう (@ha_chu) December 21, 2017
2017年12月20日
故Hagex氏による、はあちゅう史上最高の名文「はあちゅうのセクハラ告発大炎上まとめ」が公開される。
※非常に長いため、このnoteを一通り読んだ後に下のOpiさんの記事と合わせて読むことをオススメします(一番下にもリンク貼っておきます)
2017年12月22日
はあちゅうさんがOpiさんの友人以外非公開のFacebook投稿をどこかから入手し、限定公開を示す部分をカットした上で、ツイッターやFacebookに晒していたことが発覚する。
さらに、それを指摘されると、今度はOpiさんとのDMおよび第三者の実名を複数含む画像を晒す。
セクハラ告発後に大炎上のはあちゅうさん 他人の非公開のFB投稿スクショを不都合な部分をカットして晒す? https://t.co/AEmg7OaAG0 #getnews #ガジェット通信 pic.twitter.com/c6me2NVpZa
— ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) December 22, 2017
ではまるっとのせておきます! pic.twitter.com/Ua79sm9Ny9
— はあちゅう (@ha_chu) December 22, 2017
2017年12月24日
Hagex氏の「はあちゅうのセクハラ告発大炎上まとめ」とともに、「はあちゅう二大奇書」とも名高い(今名付けた)、Opi氏による「はあちゅうさんに晒された人が、発狂してイエローに堕する。」が公開される。
この騒動だけが原因とは思わないが、日本における #metoo 運動はこれ以降一気に沈静化していくことになる。
はあちゅうサロンのセクハラ被害告発騒動~サロンの終焉
「はあちゅうサロン注意事項改ざん事件」の前に、大元となる出来事である、はあちゅうサロンで起こったセクハラ被害の告発騒動について、いったい何があったのかを時系列で追っておく。
2018年4月初め
「はあちゅうサロン」をリリース
2018年4月25日
当時サロンメンバーだったG子さんが、同サロンメンバーからの性被害(G子さんの主張による)に遭う。
2018年8月1日
AM1:00頃
G子さん、サロンのコミュニティへ性被害の告発文を投稿する。AM2:00頃
はあちゅうさんの独断により、双方へのヒアリングは特にないまま告発文が削除される。AM5:30頃
G子さん、告発文が削除されたことを知り、告発の内容を外部のブログに投稿する。AM5:00~7:00頃
当時サロンメンバーだった石橋靖己弁護士(かんねこ先生)がサロンのコミュニティへ、セクハラの告発が投稿者の同意なく削除されたことについての疑念と説明を求める投稿をする。同 AM7:30頃
はあちゅうさん、告発された男性NさんとLINEでやり取りをし、以下の旨のメッセージを送る。
「性犯罪とは言えない、場合によってはNさんに対する名誉毀損になる」
「NさんにG子さんの告発内容を送ったことは、他のメンバーに漏れると肩入れしているように見えると思うから黙っていて欲しい」
「(NさんとG子さんとのLINEのやり取りを見て)G子さん側の意思表示に問題がある案件」
2018年8月4日頃
はあちゅうサロンの注意事項に「オーナーなどによる投稿削除」等が追記される
2018年11月1日
実話BUNKA超タブーにて「はあちゅうの童貞が好きっ」という連載がスタート(連載は3回で終了)
https://twitter.com/BUNKA_taboo/status/1057850387619672064
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2019年1月
はあちゅうサロン、イケハヤ・正田圭両氏の脱社畜サロンと吸収合併によりメンバーの募集を終了。
告発騒動後、毎月のように登録者は減り続け、わずか10ヶ月で終焉を迎えた はあちゅうサロン。
セクハラの告発にもっと誠実に対応していれば、もう少し長続きしたかもしれない。
はあちゅうサロン注意事項改ざん提訴事件
よほど触れられたくなかったのだろう、はあちゅうサロンのセクハラ告発のことや童貞絡みのツイートをしていた弁護士アカウントを片っ端から訴え始めた はあちゅうさんだったが、その中で一つ、大きなあやまちを犯す。
それが本noteの主題でもある「はあちゅうサロン注意事項改ざん提訴事件」だ。
注意事項の変更履歴と見比べながら周辺で起こっていたこととともに記載する。
2020年6月5日
石橋靖己弁護士(かんねこ先生)により、とあるオンラインサロンで過去に起こったセクハラ騒動とオーナーの対応についての批判的なツイートが投稿される。(1回目)
昔、あるオンラインサロンに入ってたのだが、そこの会員Aが「会員Bよりセクハラされた」とサロンの掲示板で告発した。その告発投稿をサロンのオーナーが無断で削除した。それがわかったとき、私は「このオーナーマジであかん」と思い、オーナーに対しサロン内で猛烈に抗議した。
— かんねこ(弁護士・社会福祉士) (@kannekolaw) June 5, 2020
2021年4月20日頃
はあちゅうさんから三浦義隆弁護士(ローカス先生)に対して、2014年11月の「はあちゅうに筆おろししてもらいなさい!」というツイートを含む10個の投稿について訴訟提起したことが発覚。(以降、ローカス訴訟)
私がはあちゅう氏から訴えられた件だって訴額22万なので、私の時間給を考えたら認諾して終わらせてしまうのが最も経済合理性は高いとさえ言えますね。もちろん認諾などせず争うつもりですが、マジで面倒くさいです。 https://t.co/IlOaz2xCYM
— ystk (@lawkus) April 20, 2021
2021年4月29日
はあちゅうさんが、彼氏がいるであろう女性から、奥さんがいるであろう上司のことが気になってしまっていることを相談された際のコメント。
「いいなぁ。酔った勢いで抱き寄せてくれる上司。」
「セクハラの定義っていうのは、逃げられない状況の中で権力関係を行使して、無理やり言うことを聞かせる、みたいな感じなので、この場合はセクハラにはならない」
「しかし、その上司はね、きっといい男なんでしょうね。部下を抱き寄せて虜にしちゃうわけですから。」
2021年5月9日
石橋靖己弁護士(かんねこ先生)により、とあるオンラインサロンで過去に起こったセクハラ騒動とオーナーの対応についての批判的なツイートが投稿される。(2回目)
そう言えばかつて某オンラインサロンでセクハラ被害の告発(真実かどうかは不知)がなされたのに、サロンのオーナーが告発投稿を無断で削除したときは、普段温厚な私もキレた。セクハラ被害を開示した者の声に十分寄り添わないオーナーの姿勢に絶望した。オーナーは女性だった。 https://t.co/3yaadOhYaG
— かんねこ(弁護士・社会福祉士) (@kannekolaw) May 9, 2021
2021年6月14日頃
2018年8月4日以降全く変更されていなかった はあちゅうサロンの注意事項がなぜか突然修正される。
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2021年6月22日頃
はあちゅうさんから石橋靖己弁護士(かんねこ先生)に対して、2020年6月および2021年5月の投稿について訴訟提起。(以降、かんねこ第一訴訟)
この事件は文春オンラインでも取り上げられ注目を集めた。
2021年7月4日
石橋靖己弁護士(かんねこ先生)により、『パーソナリティ障害』という書籍の紹介ツイートが投稿される。
最近この本読んでる。自己愛性パーソナリティ障害の人は
— かんねこ(弁護士・社会福祉士) (@kannekolaw) July 4, 2021
・賞賛だけ欲しい
・自分の非を受け入れようとしない
・他人は自分を特別扱いするのが当然と思ってる
・自分の受ける苦痛は些細なことも我慢できない
・自分のやり方に注文をつける他人には激しく反撃に出る
らしいね。 pic.twitter.com/u59UL5hfu4
2021年7月7日
まりめっこさんの「フェミニスト路線にシフトしたら、はあちゅうサロンのレイプ事件を蒸し返されるだけなんですよね。」というツイートへ発信者情報開示請求訴訟を提訴。(詳細は前回のnoteを参照のこと)
2021年8月
はあちゅうさんから高橋雄一郎弁護士に対して、ローカス先生を訴えた訴訟での矛盾する陳述に対して「裁判所で嘘ついたらダメ」とツイートしたことなどについて訴訟提起されたことが発覚。(以降、高橋訴訟)
【報告】はあちゅうから訴えられました。
— 高橋雄一郎 (@kamatatylaw) August 17, 2021
2021年9月29日
はあちゅうサロン(2019年1月時点で閉鎖済み)がページごと削除されていることが発覚。
2021年10月
はあちゅうさんから石橋靖己弁護士(かんねこ先生)に対して、2021年7月の「自己愛性パーソナリティ障害」が自分のことを言っているものであると主張し訴訟提起。(以降、かんねこ第二訴訟)
【ご報告】はあちゅう氏から新しい訴状が届きました。第2ラウンドのはじまりです。
— かんねこ(弁護士・社会福祉士) (@kannekolaw) October 7, 2021
2021年11月19日
かんねこ第一訴訟において、はあちゅうさん側の請求が棄却される。
後日控訴される。
2022年4月21日
かんねこ第一訴訟の控訴審において、はあちゅうさん側の請求が棄却され、判決が確定する。
なお、かんねこ先生側から、改ざんされた注意事項を根拠として訴えてきたことは不法行為だとして反訴しており、反訴自体は棄却されたものの、その判決文の中には以下のような記載が見られた。
被控訴人(はあちゅう)が提出した証拠である本件サロンの紹介ページは、本訴が提起された同年6月の直前に改変が加えられており、被控訴人(はあちゅう)もそのことを知っていたことがうかがえるから、被控訴人(はあちゅう)が、本訴において、上記のように提訴直前に変更が加えられた証拠をもって、被害申告と投稿が被控訴人(はあちゅう)によって削除された平成30年8月当時の本件サロンを巡る法律関係等を立証しようとしていることは、民事訴訟法上の信義則に照らし相当とは言い難い面がある。
ちなみに、はあちゅうさん側は当初「マネージャーに任せていたため把握していない」という主旨の主張していたが、判決ではその点が考慮されている様子は全くない。
改めて、変更点を再掲しておく。
明らかに訴訟を起こすことが意識された変更内容であり、改ざん後の情報をもとに訴訟提起したことは、極めて悪質で不適切だったと思う。
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2022年5月31日
高橋訴訟において、はあちゅうさん側の請求が棄却される。
控訴はなく、判決が確定する。
2022年6月8日
かんねこ第二訴訟において、はあちゅうさん側の請求が棄却される。
控訴はなく、判決が確定する。
2022年8月24日
ローカス訴訟において、はあちゅうさん側の請求が一部認められ、3.3万円の支払い命令が下る。
後日、ローカス先生側から控訴。
2023年3月23日
ローカス訴訟控訴審において、一審を覆し、はあちゅうさん側の請求が棄却される。
この判決により、すべての対弁護士訴訟でのはあちゅうさんの敗訴が確定する。
この章のまとめとして、2021/6/22に かんねこ先生が提訴されたことを公表した直後の、とあるDMグループの様子をご覧ください。(一部の会話だけ抜粋してます)
まずある方が、注意事項が書き換えられていることに気が付いたことから証拠集めが始まり、そこから2時間ほどで改ざんを示す資料が完成します。
はあちゅうさんと福永活也弁護士の敗訴は、この時すでに決まったようなものでした。
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おわりに
なりすまし不当訴訟では「秘書がやりました」
注意事項改ざん提訴事件では「マネージャーがやりました」
はあちゅうさんが関わる事件の重要な争点において、なぜか登場する第三者。
どちらも不測の事態に陥った際に出てくるのが不思議でならない。
はあちゅうさんにはいつか嘘偽りない真実を語ってほしいものだ。