OLDIES GOODIES #4_ザ・ビーチボーイズ特集2
ミュージックフリークマガジンいち押しラジオ番組♪♪♪
フォークシンガー・ばんばひろふみ氏と、音楽プロデューサー・長戸大幸氏が圧倒的な音楽知識と豊富な経験で、1950~70年代の洋楽を中心に多くのアーティストがカバーする大ヒット曲やここでしか聴けない激レア音源等を紹介してくれる「OLDIES GOODIES」をご紹介!
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ばんばん)こんにちは、ばんばひろふみです。
大幸)長戸大幸です。
ばんばん)今日はどういう感じでいきましょうか。
大幸)1963年にビーチボーイズからサーフミュージックブームが起こりました。
ばんばん)先週ビーチボーイズ特集しましたね。
大幸)はい。それをもう少し続けて、ビーチボーイズともう一つ、ジャン&ディーン(※注釈1)というグループを紹介したいなと。
ばんばん)二人組のね。
大幸)はい。ジャン&ディーンが歌った全米1位シングル「サーフ・シティ」、この曲はビーチボーイズのリーダー、ブライアン・ウィルソンがコーラスに入って、曲も書いて、プロデューサーもしています。
大幸)ビーチボーイズっぽいですよね。
ばんばん)これ、ビーチボーイズも歌ってますよね?
大幸)はい。それも聴きます?
ばんばん)あ、いいですね(笑)。本家を聴きましょう。
ばんばん)やっぱりビーチボーイズはビーチボーイズですね。
大幸)はい。それでジャン&ディーンが次にヒットさせた曲が「デッドマンズ・カーブ」という。
ばんばん)これは車の歌?
大幸)そう。ここから、サーフィンミュージックからいわゆるホットロッドに変わる時期ですね。その後、本当にジャン&ディーンの一人が交通事故で意識不明になってしまうんです。
ばんばん)えっ、そうなんですか!? ほんでもう活動が終わってしまう!?
大幸)はい。確かジャンの方だったと思うんですけどね。では、そのジャン&ディーンの「デッドマンズ・カーブ」を聴いてください。
大幸)「デッドマンズ・カーブ」の後、ジャン&ディーンで一番ヒットした曲が、「パサデナのおばあちゃん」。
ばんばん)日本では、これしかないですよね。
大幸)うん、まあそうですね。これに似せてあのスパイダーズ(※注釈2)が「ひろさきのおばあちゃん」っていう、エレクトリックおばあちゃんという曲を出しましたね。
ばんばん)♪~ひろさきのおばあちゃん、ドシテラベナ~♪
二人)(笑)
大幸)彼らもこれをオマージュしてるんです。じゃあそのジャン&ディーンの 「パサデナのおばあちゃん」聴いてください。
大幸)ジャン&ディーンの中に「ホノルルルル」っていう曲があるんです。
ばんばん)これ、僕は知らなかったです。
大幸)僕はホノルルという単語をこれで覚えました(笑)
ばんばん)あぁ、なるほどね。
大幸)たぶん、♪ホノルルルル♪っていう、なんか語呂合わせみたいな感じで・・・。まあ、その「ホノルルルル」を聴いてみてください。
大幸)それでこの頃流行ったホットロッドミュージックの中に「リトル・ホンダ」という曲があって、これであのバイクのホンダが有名になったという。
ばんばん)これは、あのバイクのホンダが名前元なんですね。
大幸)そうです。だからホンダのバイクが有名になったんです。この「リトルホンダ」という曲はビーチボーイズが作ってるんですけど、ビーチボーイズの前に実はホンデルズ(※注釈3)っていう、ホンダとハンドルをかけたようなグループがいたんですよ。「リトル・ホンダ」はホンデルズの方がたぶんオリジナルだったと思います。では、まずザ・ホンデルズの「リトル・ホンダ」、続けてビーチボーイズの「リトル・ホンダ」を聴いてください。
大幸)で、その頃にちょうどテレビ番組で「カレン」っていう女の子の番組(※注釈4)があったんですけども。
ばんばん)あぁ、日本でもやってました。僕も観てました。主題歌も大ヒットしましたね。
大幸)そう。その主題歌を歌ってるのがザ・サファリーズ(※注釈5)なんです。ザ・サファリーズが、元々あの「ワイプ・アウト」っていうザ・ベンチャーズがやっている曲のオリジナルなんですよ。
ばんばん)はは~。
大幸)ではまず、ザ・サファリーズの「ワイプ・アウト」、それからザ・ベンチャーズの「ワイプ・アウト」を続けて聴いてください。
大幸)それで、そのテレビ番組でヒットした「カレン」という曲を「ザ・サファリーズがやってるので聴いてみてください。
ばんばん)これは歌?
大幸)はい、歌入りです。
ばんばん)ですよね。だからインストゥルメンタル(バンド演奏のみ)ではなかったわけですね。
大幸)最初はインストゥルメンタル(バンド演奏)のみだったと思います。あの頃はね、ごちゃ混ぜだったんですよ。
ばんばん)なるほどね。
大幸)フィル・スペクターなんかも、最初のシングル盤のB面はフィル・スペクター・インストゥルメントでやってますから。
ばんばん)あ~、そうですか。
大幸)あと、エリック・クラプトンも最初のヤード・バーズの時のヒット曲のB面は、もうずっとブルーズを弾きまくってますから(笑)
ばんばん)延々弾いてるわけですか。
大幸)そうなんです。ただ弾いてるだけの曲です。あの頃はもうなんでもありみたいになってましたね(笑)。ではザ・サファリーズの「カレン」を聴いてください。
大幸)で、この頃にホットロッドの中で一番日本でヒットした曲があるんです。ロニー&ザ・デイトナス(※注釈6)っていうグループの「GTOでぶっ飛ばせ」っていう曲。
ばんばん)なんか、タイトルからしてすごいですね。
大幸)そうそう、それをちょっと聴いてみてください。
ばんばん)大幸さん、アレですね。やっぱりでもこの曲もビーチボーイズの影響大きいですね。
大幸)はい。で、この時女の子の、多分学生バンドだと思うんですけども、シャングリラス(※注釈7)っていうグループがいて。これ立川直樹さんがやってる「ラジオ・シャングリラ」(※注釈8)っていうラジオ番組があるんですけど、タイトルのシャングリラはこのシャングリラスから取ってるんです。
ばんばん)立川直樹さんと森永博志さんがやってるラジオ番組ね。あのタイトルはここからきてるんですか!
大幸)はい。で、さっきは「GTOでぶっ飛ばせ」でしたけど、このシャングリラスは「黒いブーツでぶっ飛ばせ」って曲を歌っています。英語名では「Leader of The Pac」なんですけど、まあそのかわいい女の子の曲を聴いてください。
大幸)「Leader of The Pack(黒いブ―ツでぶっ飛ばせ)」、ザ・シャングリラスでした。これは1964年の作品で全米1位になっています。
ばんばん)はぁ~、そうですか。
大幸)このザ・シャングリラスってグループは、この後にもう一曲ヒットします。1965年だったかな、「I Can Never Go Home Any More(家へは帰れない)」っていう曲。これたぶん聴いたら知ってると思います。では、その曲を聴いてください。
大幸)さて、またビーチボーイズに戻るんですけども、「サーファー・ガール」って曲。この曲は、ドラマーのデニス・ウィルソンが歌っています。
ばんばん)一番かっこよくて、一番アイドルっぽい人ですね。
大幸)そうそう。実は彼だけがサーファーだったんです。他は誰も泳げないという(笑)
ばんばん)(笑)。僕覚えてるのが、アルバムのジャケットは車にサーフボード積んで、メンバーが写ってましたよね。あれ見たら、全員サーフィン出来ると思いますよ(笑)
大幸)そうそう。サーファーじゃない人がサーフィン(ミュージック)をやるんですよね(笑)。だから、日本でもよく夏のイメージのあるアーティストいるじゃないですか、皆さん泳げない感じがしますけどね(笑)
ばんばん)あ〜、そうかぁ〜(爆笑)
大幸)まあ、僕がライブ行った時はドラムの彼が歌ってました。この曲、ザ・ビーチボーイズの「サーファー・ガール」をどうぞ。
ばんばん)「サーファー・ガール」懐かしいですね〜。
大幸)はい。で、次は「ヘルプ・ミー・ロンダ」を。これ、僕よく高校時代バンドで演ってました。
ばんばん)これは、アルバムとシングルとバージョンが違うんですよね。
大幸)たぶん・・・、違うと思いますね。
ばんばん)この曲も全米1位になりましたよね。これはジャンとディーンも加わってるんですか?
大幸)いや加わってないです、これは。
ばんばん)そうですか。じゃあ、いきましょう。ザ・ビーチ・ボーイズで「ヘルプ・ミー・ロンダ」。
大幸)この番組、一曲はビートルズの曲をかけるというコンセプトでやってますが、次はビートルズがザ・ローリングストーンズに曲を提供したという。
ばんばん)「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」(※注釈9)ですよね。
大幸)そう。
ばんばん)これ、すごいですよね。キースとミックの目の前でジョンとポールの二人が曲を書いたっていうのはホンマですかね~?
大幸)どうかな~? でもまあそうでしょう(笑)
ばんばん)せやけどビートルズはね、きっとこの曲はあまり重要じゃなくってリンゴに歌わせてるじゃないですか。それやから、あげちゃったんちゃいます?
大幸)いやいや、でもこれね、確かデビューしてすぐ発売中止になった気がします。
ばんばん)あ、このストーンズ?
大幸)はい。で、その後に「カモーン」っていう曲を出して。多分、ストーンズがもう少しブルースっぽいのがやりたいって言いだしたのかもしれないし。でもその後、一応これがデビュー曲になってるんですけどね。
ばんばん)は~ん。だから実はあんまり知られてないですよね。
大幸)はい。ということでストーンズは次の週にやろうとしています、私たちは。
ばんばん)来週お楽しみにって感じやね(笑)。このストーンズの「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」もかっこいいですよね。いきましょう!
ばんばん)ストーンズ、最初なかなかこれライブでやらなかったですよね。何年かしてから、途中でやりましたね。
大幸)はい。本音のところはどうだったんですかね。ただ、ストーンズもオリジナル曲をこの後始めるので、それまではみんなビートルズと一緒でカバーをずっとやってましたね。
ばんばん)そうでしたね、うん。
大幸)では、その「彼氏になりたい」と言われている「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」のビートルズ・バージョンを聴いてください。
ばんばん)ということで今週もなんかあっという間に時間が経ってしまいましたけども、オールディーズってなかなか深いし、面白いね。
大幸)そうですね、色々ありますね。
ばんばん)さて、次回はどういう感じで?
大幸)次はもう一度ビートルズをやるか、ローリング・ストーンズをしばらくやるか。あとリバープール・サウンドっていうか、いわゆるイギリスのバンドたちがいっぱい居たので、まあそれをやるかですよね。
ばんばん)ま、もう一回イギリスへ戻ろうということですよね。
大幸)はい。
ばんばん)何が出るかお楽しみに。ということで本日の「オールディーズ・グッディーズ」お相手はばんばひろふみと、
大幸)長戸大幸でした。
二人)また来週。さようなら。
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