ネオ昭和歌謡プロジェクトーーー “ザ・ブラックキャンディーズ“ 史上初インタビュー!!
『ネオ昭和』を発信する大人気インフルエンサー阪田マリン(22歳)と、昭和歌謡に魅了された同じくZ世代のシンガー吉田カレン(20歳)によるデュオ “ザ・ブラックキャンディーズ”が、昭和98年(2023年)4月29日の昭和の日に「雨のゴールデン街」で配信デビューする。
B‘z、BOØWY、ZARD、TUBE、T-BOLAN、WANDS、大黒摩季、倉木麻衣他、数々のプロデュースを行ってきた長戸大幸氏をプロデューサーに迎えた今作は、大人気まち歩きアプリ“膝栗毛”との「新宿ネオ昭和化計画」の一環として制作。昭和歌謡の空気感満載でありながら、令和ポップの香りも感じるまさに“ネオ昭和な作品”となっている。
明確なビジョンと、強い発信力を持ち、夢に向かってパワー全開で挑もうとする期待のニューカマー“ザ・ブラックキャンディーズ”に、結成の経緯やデビュー直前の心境、今後の展望などについて話を聞いた。
●お二人の出会い、ザ・ブラックキャンディーズ結成の経緯を教えてください。
阪田マリン(以下阪田):私は以前から昭和が大好きで、SNSなどで昭和の魅力を発信していたところ現所属事務所の方からスカウトしていただきました。「ネオ昭和」をプロジェクトに活動していこうという中で、長戸大幸プロデューサーから「事務所のオーディション合格者の中に、昭和歌謡好きの女の子がいたよ!」というお話を聞いて。それが吉田カレンさんだったんです。お互い“昭和好き”という、まさに運命の巡り合わせでユニットを組ませていただくことになりました。
●歌や音楽には以前から興味がありましたか?
阪田:昭和歌謡がすごく好きなので、昔のアーティストやアイドルの曲を歌うことに興味がありました。
●吉田さんは元々シンガーを目指していたんですか?
吉田カレン(以下吉田):3歳からずっとピアノをやっていて、小さい頃は歌よりもピアノに夢中でしたが、「おかあさんといっしょ」などのTV番組を見ながら母と一緒に歌ったり、友達の前で歌ったりしているうちに、「カレン歌上手いね」って褒められるようになって。それが嬉しくて歌にも興味を持つようになりました。そして、音楽系の学校に入ったことをきっかけに本格的にヴォーカルも勉強するようになりました。
●昭和歌謡に興味を持つようになったきっかけは?
吉田:最初のきっかけは、学校のコンテストでした。どうしても優勝したくて、「何を歌ったら目立つかな?」って考えたんです。他のみんなはほとんどが今流行りの曲を選んでいる中で、「昭和歌謡を歌っている人っていないんじゃないかな?」とふと閃いて、YouTubeで色んな曲を調べながら勉強していくうちにどっぷりハマってしまいました。
●結局コンテストでは何を歌ったんですか?
吉田:一番初めは中森明菜さんの「少女A」を歌いました。その時には賞は獲れなくて、次に山口百恵さんの「イミテーションゴールド」を歌って優勝できました。凄く嬉しかったです。
●阪田さんは、すでに昭和発信のインフルエンサーとしてSNSのフォロワーが約13万人もいますが、そもそもそこまで昭和にハマったきっかけはなんだったんですか?
阪田:私も最初は音楽からでした。中学2年生の時におばあちゃん家でレコードプレイヤーを見つけて、「何コレ!! どうやって聴くんだろう?」って。使い方を教えてもらいながら父が学生時代に聴いていたチェッカーズの「Song For U.S.A.」のレコードをかけてみたんです。その時に、針一本で音が流れ出すことに衝撃を受けたし、「アナログ盤ってこんな音がするんや」って感動しちゃって。そこからレコード集めにハマっていき、その後角川映画に魅了され、ファッション、インテリア、カルチャーと、どんどん昭和にハマっていきました。
●ユニット結成は、いつ頃決まったんですか?
吉田:一年前です。最初はお互いどんな声をしているかも、どんな性格かも分からなかったので、話し合いをしたり、交流しつつ、二人の仲を深めてきました。
阪田:その間、「ネオ昭和」についてSNSで発信しながらデビューに向けて準備を進めてきました。
●「ザ・ブラックキャンディーズ」というユニット名は、どなたが命名されたのでしょうか?
阪田:プロデューサーの長戸大幸さんです。私が長戸さんに初めてお会いした時に、「何が好きなの?」という質問に、「ピンクレディーとキャンディーズが好きです」とお応えしたところこの名前を付けてくださって、「“ブラキャン”って呼んでもらえるようにしよう!」とおっしゃっていただきました。凄くいい名前だと思ったし、とにかく嬉しかったです!!
●そして、4/6に初ライブ(大阪・北堀江「hillsパン工場」イベントライブに出演)、4/29には念願のデビュー日を迎えます。今の率直な心境は?
阪田:ワクワクしかないですね。普通に生きてきて、まさか自分がこんなことにチャレンジできると思っていなかったのでラッキーガールだなって思うし、皆様に凄く感謝しています。初めてのことが多くて緊張もしますが、全力で楽しんでいきたいと思います!!
吉田:まち歩きアプリ“膝栗毛”さんの「新宿ネオ昭和化計画」のナビゲーターにザ・ブラックキャンディーズを抜擢していただきまして、その記者発表会が先月末に行われたんです。翌日ネットに記者発表の様子や私たちの名前が出た時に、頭では想像できていたんですけど、実際目にすると何とも言えない気持ちになりました。「ヤバッ」っていう嬉しさと、「もう始まったんだ、後戻りできへん」っていう不安というか、覚悟を決めなきゃ!みたいな気持ちが込み上げてきました。今は「頑張るぞ!!」という意欲がみなぎっています。
●昭和98年(2023年)4月29日のデビューと同時に、2年後の昭和100年(2025年)4月29日に解散予定と発表しているのは何故ですか?
阪田:期間を決めた方が全力で挑めるし、やりきって、かっこよく解散するのが憧れなんです。山口百恵さんもメッチャ売れている時に結婚を理由に引退されたんですけど、あれがかっこいいなと思うんです。私は百恵さんみたいに、キッパリ、かっこよくマイクを置くのが夢です!!
●こんな風になりたという憧れの昭和の歌手はいますか?
阪田:私は一人選ぶとしたら中森明菜さんです。歌によって女優のように表情が変わるのが凄いと思います。例えば「難破船」なんかはプライベートな恋愛状況が影響しているとはいえ、それを作品に落とし込んで、感情移入しながら歌で表現できてしまうところが、本当に凄い方だなと思います。
吉田:私は王道になりますがやっぱり山口百恵さん。明菜さんや聖子さんも本当に凄いレベルなんですけど、私の中で百恵さんは歌唱力と歌への感情の乗せ方が群を抜いています。視線だったり、ちょっと手を動かしただけでも心が揺さぶられてしまう。自分よりも年上かと思ったら当時18歳とかでビックリしました。自分もあのレベルまで到達できるように頑張りたいです。
●では2年間、ザ・ブラックキャンディーズとしてどんなことを目標にしていきたいですか?
阪田:「ネオ昭和」をテーマにしているので年配の方に支持してもらえたら凄く嬉しいんですけど、私たちよりも年下の人たちにもブラキャンを推してもらえるような活動をしていきたいです。音楽はもちろんファッションや文化も、「昭和」に「現代」をプラスした私達が提案する「ネオ昭和」を浸透させていきたいです。
吉田:最近の曲って速かったり、難しい言葉を使っていたり、複雑な曲が多いじゃないですか。昭和の曲はメロディがシンプルな上に、難しい言葉は使っていないんですけど、意味が深かったり、心の機微が繊細に描かれていて、色んなストーリーを想像させられるんです。難しい曲が流行ってる現代に、日本語の美しさや奥深さをもっと感じられる曲を皆さんにも知ってほしいな〜と思っていて。だから私たちのデビュー曲「雨のゴールデン街」もそういうところを目指して制作していきました。
●「雨のゴールデン街」はお二人で作詞をしたということですが、どんな風に書き上げていきましたか?
阪田:まずお互いそれぞれに書いて、後で合体させる形で仕上げていきました。元々は“膝栗毛”さんの旅アプリのお話があって制作が始まったんです。新宿の街を紹介するというところから、それにあわせた曲を作ろうってなった時に、 “振り向いてくれない男性に歌った恋愛の歌詞がいいよ”と、長戸プロデューサーがアドバイスをくださいました。
●ムード歌謡や演歌の世界を彷彿とさせる、大人っぽい歌詞が印象的でした。
阪田:昭和って「不倫」が多いイメージだったので(笑)、“薬指のリング”って歌詞を書いてるんですけど、この男性は主人公の女性にちょっかい出しつつも、実は結婚しているという設定にしています。それに気付きながらも追いかける大人びた女の子をイメージしました。私、実際に一度だけゴールデン街に行ったことがあるんですけど、改めてゴールデン街をYouTubeでひたすら調べて、景色に合う歌詞を綴っていきましたね。ラップ部分に、「かっこつけたデュポン」って出てくるんですけど、昭和の映画やドラマで男性がタバコを吸う時に「キュイ〜ン」ってデュポンのライターに火をつける仕草が出てくるのが「かっこいい〜!!」と思っていたので、そういう昭和用語も入れてみました。
吉田:私はあえてゴールデン街の映像などは見ずに、自分の中に「昭和」のイメージを膨らませて、自分なりに想像しながら歌詞にしていきました。ちょっぴり背伸びした内容になっています(笑)
●「雨のゴールデン街」のレコーディングはどうでしたか?
阪田:凄く緊張したんですけど、スタッフの方がヘッドフォン越しに「いいよ、その調子!」とか、声が出ない日でも「そのまま頑張ってみよう!」という風に元気づけてくださったので、凄くやりやすくて、楽しいレコーディングでした。歌詞もとことん突き詰めて完成させていったので、何度か書き直しをする度に歌い直しもして、半年位かけてじっくり作り上げていきました。
吉田:学校でカバー曲を歌うレコーディング実習は経験していたんですけど、今回はオリジナル曲じゃないですか。それがプレッシャーでもあったんですけど、「自分のオリジナルだ!嬉しい!」って思ったら、凄く高い声が出ました(笑)
●お互いのヴォーカルに刺激を受けたりもしますか?
吉田:ありますね。阪田さんの声ってありがちな歌声じゃなくて、個性的な上に、低い音とか、ちょっと鼻にかかった声とか、ハッキリと言葉を発声するところとか、昭和っぽい歌唱なんですよ。ブラキャンのプロジェクトにピッタリだと思います。
阪田:吉田さんは今まで出会った中で一番歌が上手いと思って、最初に聴いた時にビックリしました。絶対音感もあるし、ユニットとして心強いです。
●先ほど昭和は「不倫」のイメージがあると言われましたけど(笑)、他にはどんな印象がありますか? どんなところに憧れていますか?
阪田:「不完全の中の美しさ」ですね。今はなんでもかんでも簡単に手に入りすぎて楽しさが半減するというか。例えば音楽を聴きたい時、今はスマホがあればいつでもどこでも手軽に聴けるじゃないですか。でも昭和はジャケットからレコードを取り出して、プレイヤーにセットして、針を落としてやっと聴ける。CDだったら一回かければアルバム全曲聴けるけど、レコードは途中で裏面にひっくり返さないと最後まで聴けなかったり、手間をかけた分より良く聴こえるのかなって。ないものねだりだとは思うんですけど、昔の方が不便だった分手に入った時の喜びが大きかったかなって思います。
吉田:私の中で「昭和」って、何事に対しても一途なイメージが強いですよ。仕事人間みたいな男性が多くて、仕事を真面目にやって、それを終えたら遊びにいくとか。今って結構ニートが多かったり、働く環境も変わってきてるとは思うんですけど……。結婚に関しても、昭和は相手が決められていたりとか〜。
●昭和といっても、それは戦前頃の話ですかね(笑)
吉田:昭和っていうと私の中ではそういうイメージなんですよね。真面目っていうか。今はすぐに連絡できたり、それこそLINEで告白もできるわけじゃないですか。私はそういうの嫌いなんです。相手に直接気持ちを伝えてキュンキュンするみたいな方がいいなと思いますね。だからもし自分が昭和なドラマを作るとしたら、スマホを使わない恋愛ドラマを作ってみたいです。公衆電話とか、家電からかけて相手の親が出て気まずいとか(笑)、そういうシーンを入れながら恋愛ドラマを作ってみたいです。
阪田:私もいつか昭和なドラマを作ってみたいんですよ。トレンディードラマも好きですし、角川の「キャバレー」(1986年製作/野村宏伸主演)という映画がすごく好きで、ああいう昭和感に憧れるんです。サックスを吹く本物のジャズマンを目指す少年がだんだん有名になっていくんですけど、それまでには挫折があったり、ヤクザとの絡みもあったり、ザ・昭和って映画なんです。
●ファッションや雑貨なども、現代より昭和に魅力を感じますか?
阪田:ファッションに関しては、私は肩パットがすごく好きなんです。肩パットがある分、体型が逆三角形になってウエストが細く見えるんですよ。肩が広ければ広い程ウエストってキュッて締まって見えるじゃないですか。肩パット無しの今の服はストレートな形でずん胴に見えるんですよね。「肩パット」と「ハイヒール」を考えた人はすごいなと思います!
●今ってそれが逆に新しいんですか?
阪田:新しいです!(キッパリ!!)
●阪田さんがブームを起こしてる張本人ですよね(笑)
阪田:『ネオ昭和』の伝道者として、積極的に発信しています(笑)。一番ビックリしたのがH&Mに行った時、肩パットの入ってるスーツが売っていて「今きてる!」って実感しました。それから、2年前に成人式だったんですけど、タックがいっぱい入ってるズボンにシャツをINして、ダブルのジャケットあわせてる男の子とかいて。それにキャップかぶったりして。「流行ってるんや〜」って思いましたね。
●ダブルのスーツなんてちょっと前は無茶苦茶ダサいと思われてましたけど。おじさんのイメージかなって。
阪田:今はおしゃれに変わってますね。
●阪田さんは、ラジオ関西で放送中の『谷吾郎の笑って暮らそう』内コーナー「マリンの気になるネオ昭和!」のパーソナリティも務めてられていますね。
阪田:はい。以前はラジオパーソナリティに憧れていたんですけど、今はブラキャンで大きくなるのが一番の夢です。アーティスト活動を主体に、他にも色々なことにチャレンジしていきたいです。
●では最後に、改めて読者の皆様にメッセージをお願いします。
阪田:「昭和」と「現代」を折り交えた「ネオ昭和」で活動していきます。この令和に新しいブームを巻き起こすので、ぜひ私たちだけを推してください!
吉田:パンチの効いたメッセージを先に言われちゃったんですけど(笑)。自分たちのYouTubeチャンネルを開設して、これから色々なカバー動画を上げていきます。また5月に次のライブが決まっていて、その後も積極的にライブ活動を行っていきますので、ぜひ今後のザ・ブラックキャンディーズに注目してください!
二人:よろしくお願いします!!
★阪田マリン
2000年12月22日生まれの22歳。昭和カルチャーが大好きで“ネオ昭和”と
自ら命名し、ファッションやカルチャーを発信する人気インフルエンサー。数々の番組や企業からの取材、出演オファーが殺到中!
SNSでの総フォロワー数は約13万人。
★吉田カレン
2002年9月10日生まれの20歳。幼い頃より、親の影響で昭和歌謡に触れ、
シンガーを目指す。特技はピアノ。絶対音感の持ち主であり、
路上LIVEやイベント出演等、精力的に活動中。
⭐️⭐️⭐️インタビューに続いて⭐️⭐️⭐️
☎️ 阪田マリンさん、吉田カレンさんのキャラクターをもっと深掘りするため、30個の質問に答えていただきました!!(二人のキャラクターが感じ取れる興味深い回答満載!)
☎︎ また、阪田マリンさんがオススメのアナログ盤(私物のレコード)を紹介してくれました!
☎︎ さらに、ザ・ブラックキャンディーズにとって初ステージとなった、大阪・北堀江のライブハウス『hillsパン工場』にて4/6に開催された『Thursday Live』のレポートを掲載。
興味のある方は、ぜひ続けてご購読ください。
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