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OLDIES GOODIES #105_「ZARD6週連続SPECIAL (fifth week)

ミュージックフリークマガジンいち押しラジオ番組♪♪♪ フォークシンガー・ばんばひろふみ氏と、音楽プロデューサー・長戸大幸氏が圧倒的な音楽知識と豊富な経験で、1950~70年代の洋楽を中心に多くのアーティストがカバーする大ヒット曲や、ここでしか聴けない激レア音源等を紹介してくれる「OLDIES GOODIES」をご紹介!

2022年9月3日からの「OLDIES GOODIES」は、6週連続で『ZARD特集』をオンエア! 楽曲制作に携わったディレクターやデザイナーなど、当時の制作スタッフをゲストに迎え、今だから話せる数々の楽曲制作秘話をプロデューサーの長戸大幸氏と共にお届け。
第5回目のゲストは、ZARDのレコーディング&ミックスエンジニアを務めた野村昌之さん。
番組と連動したこのブログサイトでは、オンエアされた楽曲や名称などの、より詳しい説明も補足しています。ラジオのオンエアを聞き逃した!という方も、聞いたよ!という方も、ぜひチェックしてください!!
(※編集上の理由により、放送されたトーク内容(言い回しなど)を変更している箇所がございます。ご了承ください)

★プレゼント情報
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ZARD MUSEUM 鳥居坂ラボ六本木開催を記念して6週連続 ZARD SPECIALをオンエア!!

Opening Music:10番街の殺人 / The Ventures

ばんばん)今週も始まりました「OLDIES GOODIES」。ばんばひろふみです。

大幸)長戸大幸です。

ばんばん)今六本木のビーイング鳥居坂ビルで「ZARD MUSEUM」すごい好評中でございますけれども、この「OLDIES GOODIES」でもね、ZARDに関係する方が色々来てくださって。

大幸)はい。大変恐縮なんですけど、ZARD回ということでゲストの方に来てもらって、ZARDの話をしてもらっています。

ばんばん)コレ、ZARDのファンの人はたまんないでしょうね。

大幸)はい。

ばんばん)ということで今日来ていただいたのは、ZARDのレコーディングエンジニアの?

大幸)そうですね。特に初期を全部彼にやってもらったんで。

ばんばん)なるほど。野村昌之(※注釈1)さんです。どうも。

野村)はい、こんにちは野村です。

ばんばん)大幸さんとはどんな関係で始まったんですか?

野村)元々はLOUDNESSのデビューの頃に、「内緒だけどこういうバンドをやるぞ」って。で、僕は別の会社でPAエンジニアをやってまして、そこから「コンサートをやるからPAやらないか?」っていう、そういう縁で。もう40年以上前ですかね。

ばんばん)最初はPAエンジニアをやっていて、レコーディングに移って行かれたわけなんですか?

野村)はい。

ばんばん)どうですか? 初めてZARDを聴いた時の印象とかは?

野村)最初ですか? 最初はよく覚えてないんです。ごめんなさい(笑)

ばんばん)(笑)

大幸)いや〜、僕彼を元々呼んだ最大の理由はね、エンジニアってのはいわゆるレコーディングエンジニアじゃないですか。ライブエンジニアがレコーディングをすると、もっと面白くなるんじゃないかなっていうのがあったんですけどね。

ばんばん)はっは〜。そっか〜。

大幸)当時スタジオエンジニアと、ライブエンジニアは違ったんですよ。

ばんばん)確かに違いましたよね。

大幸)それでLOUDNESS やってもらって、B’zも最初から全部彼がやっていて、それで次ZARDをやることになってZARDも彼にやってもらって。

ばんばん)やっぱりライブとスタジオのエンジニアは全然違うものですか?

野村)基本的にはいい音楽をお客様に届けるっていう所は一緒だと思うんですけれども、生でその場でコンサート会場に出すのと、レコードなりCDなりのパッケージにして後から出るのと、やっぱ反応も違いますし、間にテープレコーダーが介在するので、やっぱりレコーディングの方が細かく色々いじれる。その魅力もあって僕はライブやりながらレコーディングにハマって、どんどん行っちゃったわけなんです。音作りが面白くって。

ばんばん)あ〜なるほどね。そっかそっか。確かにスタジオの方が細かい音作りは出来ますよね。

野村)そうなんです。コンサート会場だとフェンダーのツインリバーブの前で5cmマイクずらしても音の違いは分からないんですけど、レコーディングスタジオだとあからさまに分かって。それが面白くてしょうがなくって。

ばんばん)それでハマったと。

野村)はい。そうなんです。

ばんばん)ZARDの初期の頃のレコーディングをなさってたんですか?

野村)僕は途中からの参加です。でもうちのスタッフに聞いたら、1stシングルのカップリングから僕が加わっていたらしいんですけれども、その頃のことは(記憶が)定かじゃなくって、2枚目、3枚目でやたら社長と。

大幸)ってのは、1枚目、2枚目、3枚目ってあんまり売れてなかったんですよ。

ばんばん)あ〜、ZARD自身がね。

大幸)そう。3枚目から少しずつ売れ出して。

ばんばん)最初に大幸さん言ってたライブのエンジニアがスタジオエンジニアをやったらどうやろってことで野村さんが起用されたわけですけれども、やっぱりその効果はありましたか?

大幸)まあライブ感がどっかに残ってるようなレコーディングをしたかったんですけどね。香りというか、匂いというか。そういうものが残っている感じでやって行かないと、今スタジオの中だけの音楽ではやっぱりダメだろうなと思ってましたから。

ばんばん)うんうん。このZARDでスタジオレコーディングするにあたり、なんか一番気をつけていたこととかありますか?

野村)長戸社長が仰ったように、ライブ感、音楽の躍動感を大事になさってるので、だから僕を使ってくださって、でもやっぱエンジニアってのはどうしても音をまとめたがる癖があって、綺麗にまとめたがる。それを社長はことごとくぶち壊してくれるんです。

ばんばん)ははは(笑)。あ〜だからそれがライブ感やね。

野村)はい。だから僕はまとめちゃおうと、ついついしちゃってたみたいで。

ばんばん)それはエンジニアの質(たち)ですか?

野村)性。

ばんばん)性(笑)

大幸)なんかいっぺん彼がミックスしたものを発売までして、僕が止めたことがあったんじゃないですか?

野村)「もう中止〜!」って(笑)。もう工場でプレスもされていて、何枚プレスしたのか分からないんですけど、だけど「野村、ダメだよあれは。中止!」「え〜!」って。

ばんばん)やり直せって言われたの(笑)?

野村)ええ。

大幸)えらい損害ですけど。

ばんばん)そうですよね。それは何がアカンかったの?

大幸)あのね、結局ね、ミックスで良くてもマスタリングして盤にしたら音変わるんですよ。

ばんばん)確かに。

大幸)だから難しいんですよね。本当にこだわると。

ばんばん)あの〜多分ね、今リスナーの人には難しいことやと思うんですよ。レコーディングでミックスまでいうのは分かるけど、よく「マスタリング」って言葉がいっぱい出てきますけど、リマスタリングしたとかね。「マスタリング」ってのはどういうことなのか、ちょっとわかりやすく説明してもらえませんか。

野村)はい。ミックスしたものを、例えば12曲入りのアルバム、それを「この曲順がいいよね〜」とか決めていって、曲間もこだわりながら決めつつ。次に「このメジャーのコードがど〜んと出る」とかそういう効果的なことを狙って、そうするとミックスはそれぞれ良くても曲ごとで若干レベルが違っていたり。あとは若干こもり気味だったり、若干ハイがキツかったり、そういうのを軽く補正してあげて、そういうのがマスタリングになります。それで整えられた12曲のマスターテープを、今度はペッタンペッタンCDプレス工場、まあレコード盤であったり、CDですとプレス工場に行くんですけども。すごいマニアックな話なんですけど、CDの材料のポリカーボネートを溶かす温度とか、CDには凸凹がプレスされているんですけども、その凸凹が本当は正方形のが音が良くて、社長に聴いてもらうとやっぱり「こっち(正方形)の方がいい」って。だけど何万枚もペッタンペッタンすると正方形だとすぐに角が壊れちゃうんで、軽〜く台形にしなきゃいけない。工場の都合上。で、その台形の形で音が変わってくるので、何種類も社長の所に持っていって、「ABCどれがいいですか?」「ん〜、Bかな〜?」「じゃあもう一回!」とか。何度もやりましたよね?

ばんばん)すごいですね。

大幸)いやいや本当にね、工場が違うだけで音が違う上に、工場のプレス機械が違うだけで音が違うんですよ。

ばんばん)そんなに変わるものなんですか?

大幸)いや変わりますよ。

野村)変わりますよね〜。全然違う。

ばんばん)ほ〜。僕らそこまで分からなかったですね。

大幸)で、結局マスタリングをする人で音が全然違うんですよ。ヘタにハイを上げると今度耳に痛くなるんですよね。かといって上げないと今度こもるんです。際どいんですけど。

ばんばん)だからマスタリングエンジニアも大事だということ。

大幸)はい。

野村)で、最初は他社でマスタリングをやっていたんですけど、最終的に社長の意図が汲み取れるように、結局バードマン内(社内)にマスタリングを作ろうって。

ばんばん)あっ、自分たちで。

野村)はい。で、もう自分たちでやるようにして、工場も一番気に入ったプレスが出来る工場を抑えちゃって、そこ以外はうちは作らないみたいになって。

大幸)初期の頃エフェクターもそんなになかったんで、音が全く違ったんですよ。今は大体トータル同じような音になるんですけどね。ドラムの音なんか特にそうで、昔はもう生なんだけどミキサーによって全然違う音に録れちゃうんですよ。今はもう全部ループだったり打ち込みなんで、音はそんなに変わらないんですけど、生の音はもう全然違いますよね。

野村)そうですよね。

ばんばん)じゃあまず野村さんが携わった楽曲を聴いていきましょう。

野村)恥ずかしいですね。

ばんばん)何をおっしゃいますか。何からいきますか?

野村)えっと、僕はコレ、すごくベースラインが好きで。コレ、明石昌夫さんのベースだと思うんですけど、イントロの街のノイズからベースラインが出てくる、「こんなに愛しても」(※注釈2)っていう『HOLD ME』ってアルバムに入ってる曲があるんですけど、それから聴いていいですか?

ばんばん)はい。じゃあいきましょう、どうぞ。

TR-1 こんなに愛しても / ZARD

(※注釈1)野村昌之(Masayuki Nomura)
元STUDIO BIRDMANのチーフエンジニア。LOUDNESS、B'z、ZARD、T-BOLAN 他、数々のアーティストのレコーディングエンジニア、ミックスエンジニア、PAエンジニアを務めた。
ZARDでは主に、名盤と名高い4thアルバム『揺れる想い』、5thアルバム『OH MY LOVE』のミックスを手掛けた。
現在はライブ会場への機材運搬などをメインとした会社「JCU」の代表取締役社長を務める。

3rdアルバム『HOLD ME」(「こんなに愛しても」は7曲目に収録)

(※注釈2)こんなに愛しても
1991年11月6日リリースの3rdシングル「もう探さない」のC/W曲。3rdアルバム『HOLD ME』にも収録された。作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:明石昌夫。

アルバム・バージョンは、イントロに都会の喧噪を思わせるSEが入り、間奏とアウトロにサックスが入った別アレンジになっている。このアルバム・ヴァージョンをマイケル・ブラウアーがリミックスしたテイクが、セレクション・アルバム『ZARD BLEND 〜SUN & STONE〜』(1997年リリース)に収録されている。こちらはよりシンプルにリズム・セクションの骨格が感じられる仕上がりになっている。

ばんばん)今週でこのZARDに関わった方に来ていただいて話を聞いていて5週目なんですけど、改めて例えば音を聴いたり、ジャケットを見たりすると、大幸氏のこだわりがよく分かりますね。

大幸)あっそうですか。

ばんばん)うん。ジャケットも色々今まで話をされていて、すごいこだわりが出てますよね。

大幸)はい。私この『HOLD ME』というアルバムのジャケットを気に入ってるんですけど。

ばんばん)いいジャケットですよね。

大幸)いい写真なんで。コレ男が見たら可愛くて、女が見たらそんなにまあ気取ってないというか。

ばんばん)ちょっと横向いてね。

大幸)で、この後「負けないで」が売れてからですね、一回有名なカメラマンに頼みに行ったことがあるんですよ。当時ベスト3に入るカメラマンに。それで撮ってもらおうと。っていうのは、それまでずっとへアイメイクもつけてないし、「写るんです」でもいいと思ってやってたから、彼女には申し訳ないけどプロのカメラマンを本当に使ってなかったんですよ。それで「いっぺん金使って一流カメラマンで撮ってあげるわ」っていって、「誰がいい?」って聞いたら、彼女が「この人がいい」って選んで、そのカメラマンに頼み込みにいって、それで撮ったんですよ。もちろんバッチリ撮ってくれたのはいいんですけど、500枚くらい確か撮ったはずなんですよ。で、呼ばれて行ったら、そのカメラマンが7枚しか写真を見せてくれなくて。「長戸さんこの7枚から選んでください」っていうんですよ。「いや、この7枚あまり良くないんですけど」って言ったら、「いやいやこの7枚なら好きにやってください」って。「500枚くらい撮ったはずだから全部見せてくれませんか?」って言ったら、「見せられない」って言うんですよ。で、被写体がどんなにスターであろうが何だろうが、写真の著作権はカメラマンにあると。シャッターを押した人に著作権があるんだと。

ばんばん)そうなんですか?

大幸)被写体関係ないって言われたんです。で、「え〜〜〜」ってなって。「でも写真見たいんだけど〜」って言っても、「いや見せられません」って。その話を坂井にしたら、「分かります、この写真良くないですよね」ってなって。「ほら言った通りだろ、一流の奴使わなくてもいいじゃない」って言って。それで「なるほどな〜、シャッターを押した人が著作権があるなら!」って、もう一回違うカメラマンを呼んできて、「全部セッティングしてくれ」と。「その代わり、シャッター押す時だけ俺が押すから」って言ったの。

ばんばん)(爆笑)

大幸)「いや、シャッター押した人に著作権があるって聞いたから、私が押すんです」って言ったら。「いやもう僕が押しますから、著作権はいらないです」って言われて(笑)。そんなことがあったんですよ。

ばんばん)すごいですね〜(爆笑)

大幸)いやカメラマンってそういうなんか拘ってる方は多分そうなんだと思うんですけど、それから一流のカメラマンを使うのやめたんですよ。

ばんばん)なるほどね。いやその話はすごい話ですね。

大幸)でもこの(『HOLD ME』の)ジャケット、すごくいいでしょ。

ばんばん)いいです。どうですか?  野村さんこのジャケット?

野村)もう〜懐かしいです。素敵な写真だと思います。

ばんばん)素敵ですよね。なんか色もね、ブラウンを基調にして。

大幸)だから言ったじゃないですか。写真ってねコンセプト関係ないんですよ。コレ、どこで撮ったか分からないじゃないですか。海外なのか、日本なのか。

ばんばん)分からないね。

大幸)他人の家なのか、私の部屋なのかも分からない。だからね、こんなのコンセプトもクソのないんですよ(笑)。でも本人とか周りのスタッフは、海外まで行くと気持ちも変わるじゃないですか。私にしてみれば同じ部屋であっちで撮ったり、こっちで撮ったりしたらいいじゃんと思うんだけど、なんかみんな海外に行くとか。だから僕はどこもついていってないんですよ。

ばんばん)なるほどね(笑)

大幸)ZARDだけ見てる限りでは、本当にどこで撮ったか関係ないですから。写りだけなんですよね。

ばんばん)確かにね。まっ、こういう社長と仕事しててどうでしたか?

野村)いや、ヘアメイクとかの話でよく聞かされたのは、「スタイリスト、自分を出しちゃうんで、大嫌い」だと。

大幸)(笑)

ばんばん)あ〜、スタイリストだったらスタイリストが自分を出しちゃうと。

野村)はい。社長に散々聞かされて、「こんなに素材が可愛くて綺麗なのに、なんで髪の毛こんなにしちゃって、メイクもいっぱいして、スッピンの方が全然可愛いんじゃん」ってよく仰っていて。「なんでそんなヒラヒラの洋服着せるの? ジーパンにTシャツが一番可愛いじゃん」って。音のエンジニアに対しても、「一流のエンジニア嫌いなんだよ、俺は」と。「我があるし、自分を出そうとする。野村俺の言うことを聞くんだ」って。

大幸)すみません!!どうも。

ばんばん)「ははあ〜(かしこまりました〜!)」みたいなね(笑)

大幸)いやでもおかげで成功して良かったですけど。

野村)そうですよ。

ばんばん)でもそんな中から、野村さんが掴んだもんってあるでしょ?

野村)いっぱいあります。だからさっきも言ったように音をまとめようとしちゃう、性。入ってる音をきっちりと綺麗に2つのスピーカーの間に並べようとしちゃう。だけど、社長がスタジオに来て、「コレいらない、コレいらない、コレもいらないって、下げるんじゃなくて、バンバンとカットしちゃうんですよ。

ばんばん)音を?

野村)はい。で結局、ドラムとベースとギターとエレキピアノとヴォーカルだけになったりして。そうすると目から鱗ですね。「うお〜かっこいい〜」って。それ以外にいっぱい入ってる音を、我々はレコーディングで苦労して入れてるんで、やっぱ大事にしちゃって、全部を綺麗に出そうとしちゃう。でもポ〜ンっていきなりスタジオに入ってきた社長は、その楽曲やヴォーカルをいかに魅力的に聴かせるかっていう観点で、平気でカットしていっちゃう。

ばんばん)それはアレですよね、厚いメイクをするよりもスッピンの方が魅力的だっていうのと同じことですよね。

野村)だと思います。

ばんばん)は〜。

大幸)でも昔のオールディーズで、例えばクリフ・リチャードの「ヤング・ワン」なんかも最初のレコード「僕は若いんだ」っていうタイトルの時は、弦が入ってるんですよ、全部。

ばんばん)あっ、アレ、弦が入ってたんですか?

大幸)ええ。で、弦を全部抜いたので大ヒットしてるんですね。

ばんばん)は〜。

大幸)ビートルズもそうだけど、本当にドラムとベースとギターだけでやってるけれども、みんなヒットしてるじゃないですか。逆に言うと、「イエスタデー」なんかドラムは入ってないわけですよ。多分あれドラムを入れて録音してから抜いたんだと思うんですけどね。

ばんばん)なるほど。

大幸)ま〜、そういうことはいっぱいあったと思いますよ。

ばんばん)だから、プラスしていくんじゃなくて、マイナスしていくことでいいものを見つけようという感じですかね。

野村)そうだと思います。

ばんばん)分かりました。じゃあ続いて野村さんの推薦曲は?

野村)はい。僕の大好きなレオン・ラッセルの曲で、コレは社長選曲ですよね?

大幸)はい。

ばんばん)コレは、レオン・ラッセルの原曲はピアノの頭の所が印象的ですよね。

大幸)はいはい。

ばんばん)コレをカバーしようってのは、どうしてだったんですか?

大幸)コレはね、多分このコード進行が好きで、多分彼女が曲を書いた時にこのコード進行を使ってる曲があったはずなんですがね。まあコレを歌いたいってことで。コレ、企画ものでしたっけ、アルバムは?

野村)『Royal Straight Soul』(※注釈3)のシリーズだったと思うんですけど。

大幸)金子マリとかも一緒に?

野村)はい。

ばんばん)は〜は〜。コレ、色んな人の曲を歌ってるってやつですか?

大幸)そう、金子マリとか、大黒摩季とか、その中の一つですよね。

ばんばん)なるほど。じゃあ「マスカレード」。

TR-2 This Masquerade(カバー)/坂井泉水

(※注釈3)Royal Straight Soul III Vol.2
1992年7月22日リリースのコンピレーションアルバム。「Royal Straight Soulシリーズ」は、I〜IIIまであり、IIIはVol.1(男性アーティスト版)と、Vol.2(女性アーティスト版)の2種類に分けられている。
今作で坂井泉水は、レオン・ラッセルの「This Masquerade」をカバー。全11曲中8曲目に収録されている。

ばんばん)やっぱり外国の曲になると、ちょっと雰囲気が違うね〜。

大幸)アレンジも全然違うので。

ばんばん)ね〜。

大幸)コレ、でも、売れた時でしたっけ?

野村)売れた頃だったと思いますけど〜。

大幸)売れたか売れてないかの頃だったよね。メイン扱いでもないですからね、坂井さんが。

野村)そうですよね。

ばんばん)コレ、カバーをやろうって思った発想は何だったんですか?

大幸)いや、当時いっぱいカバーをやってまして。コレ、『Royal Straight Soul』の3作目か何かなんで、1作目、2作目、3作目ってやってましたよね?

野村)ええ。

ばんばん)そういうカバー特集みたいなのやってたの?

大幸)はい。

ばんばん)はっは〜。

野村)社長のブルース、ソウルへのこだわりで、こういう企画アルバムを作ろうっていう形で。

大幸)近藤房之助さんとか、あと誰だっけ?

野村)稲葉浩志さんもやりました。

大幸)やりましたよね。なんか色々みんなでいわゆるソウル、ブルース、R&Bあたりを、勉強兼ねてやっていこうということで。

ばんばん)そうですか〜。さあ、続いてどれ行きますかね?

野村)僕が坂井さんのヴォーカルの中で、まあどれも好きなんですけど、可愛らしいなというか、いいな〜と思う曲で、「You and me(and…)」(※注釈4)って曲があるんですけども、それ聴かせてもらってもいいですか?

ばんばん)坂井さんのヴォーカルを録る時に、やっぱり気をつけてた所はありますか?

野村)やはり彼女の温かさ、柔らかさをそのまま録りたいですけど、やっぱエンジニアの悩みというか、生で聴いたものと、マイクに通すとやっぱ違うので、そのためにマイクも何種類も我々は試したりするわけなんですけれども。

ばんばん)出来るだけ生の声に近いものを録りたいと。

野村)はい。で、また楽曲とそのアレンジによって、マイクが違う方が良かったり。だから一つのいいマイクが全部の楽曲に当てはまるわけでもないんですよね。で、録る時にコンプレッサーとか、EQを軽くかけて、オケに上手く合うように我々は録るんですけれども、歌入れしたのを確認のために社長に聴いてもらうと、「野村コンプかけすぎだよ」って。

ばんばん)はっはっは〜(笑)

野村)「お前コレ、EQかけたろ。耳に痛いよ。こんなにいい歌なのに台無しじゃないか」って。何度怒られたことか(笑)

ばんばん)(爆笑)

大幸)すみません(笑)

ばんばん)じゃあその「You and me(and…)」いきましょう!

TR-3 You and me(and)/ZARD

4th AL『揺れる想い』(「You and me(and…)」は8曲目に収録)

(※注釈4)You and me(and…)
1993年7月10日リリースの4thアルバム『揺れる想い』収録曲。作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし。

坂井は、歌詞の内容を届けようとするあまり、演奏よりもゆっくりとしたタイミングで歌っている。特にサビの歌い出しにあたる「もう」の所は顕著で、実際のテンポよりもかなり重めに歌っているのが感じられる。坂井は元々リズムに対してゆったり目に歌う特徴を持っているが、この曲はよりその傾向が強く表れた作品になっている。

ばんばん)この「You and me(and…)」って、「負けないで」のアルバムに入ってますよね。『揺れる想い』というアルバムに?

大幸)はい。

ばんばん)「負けないで」も当然野村さんがエンジニアをなさった?

野村)はい。やりました。

ばんばん)この「負けないで」を聴いた時に、「あっ、売れそう」と思いましたか?

野村)いや、毎日色んな楽曲を作っていたんで、「負けないで」の時に「コレは特に売れそう!」とかってのは、あまり分からないもんです。

ばんばん)ふ〜ん、そっか。そういうもんですかね?  大幸さん?

大幸)いやエンジニアが可哀想なのは、ずっと台所に立ってるコックさんと一緒ですよ。次々注文が来てから料理してるので。どれが当たってるかも分かってないはずなんですよ。極端な言い方したら、コックさんがミックスしてたらおかしいんですよ。ずっと台所の匂いがするキッチンの中にいるわけですから。僕らみたいに外にいる人間がパッと行って、パッと聴いた方が、「あ〜ちょっとコレ、ベース聴いてるな」とか、分かりやすいんです、逆に。

ばんばん)はっは〜、なるほど。

大幸)だから僕は、意外とプロがあまり良くないのはそこだと思うんですよね。

ばんばん)今の説明はすごく良く分かりますね。

大幸)だから私がどうのこうのというよりも、今まで外にいた人間がパッとキッチンに入って、「あれ?コレちょっと塩辛いな」とか言ってるのと一緒だと思うんですよね。

ばんばん)うんうん、なるほど。どうですか野村さん?  その辺は?

野村)まさにその通りだと思います。我々はもうどっぷりハマっちゃってるので。だから社長によく言うんですけど、「来てください。スタジオにミックスしてますんで」って。でも来てくれないんです。で、よく聴き慣れた自分の車で聴いたりとか。「ミックスした音をよこせ」って。それで自分の車で聴いて。で、電話かかってきたりして。

ばんばん)アレ、違うと(笑)

野村)はい。「なんかスネアがピンとこないんだよ〜」とか。

ばんばん)それ、でもすごいですね。自分がいつも聴き慣れてる音の環境で聴くっていうのは。

大幸)場所が違って機械が変わったら、音が違うように聴こえるじゃないですか。だから僕はその車で、ビートルズも何もかも聴いてるんですよ。そこに違和感があれば、やっぱり変だなと思うわけで。

ばんばん)なるほど、よく理解出来ますわ。はい、じゃあ続いて行きましょうか。続いては「Oh my love」(※注釈5)。この曲は何か思い出ありますか?

野村)コレは、たくさんミックスやりました。

ばんばん)そうなんですか(笑)。ダメ出しされた?

野村)はい。さっきの話と同じですけど、「なんかピンとこないね〜」とか。「もっとギターを出せ〜」とか。「今度はいいの出来たぞ!」と思ったら、「サビ頭のじゃら〜んが足んない、もっとコード感を出せ〜」とか。多分10回以上ミックスしたと思うんですけど。

ばんばん)あれですよね。ミックスって、コード感、ギターをもうちょっと出せって出したからって、全部のバランスがまた崩れますもんね。

野村)そうですよね。

ばんばん)大変ですよね。言う方はいいですけど。やる方はね。

大幸)まあね。「塩辛い、もっと甘くしろ〜」って言って砂糖入れたらダメじゃないですか。それと一緒で、「この間もうちょっと甘くしろって言ったけど、今度は甘すぎる」とか言って(笑)。本人たちは大変だと思いますよ。

ばんばん)大変ですよ。

野村)社長が「このまんまでいいんだよ、コレでスネアを1mmだけ上げても持ってこい」って言っても、今と違って当時はアナログなんで元通りにはならないんですよ。でも元通りなはずに一生懸命絵を描いて(機材の全てのチャンネルのツマミやメモリーの数値を、絵で描いたシートに書き込んでおいて)再現して、そこからちょっとだけスネアを上げて、「前のにスネアを足しただけです!」って言って持っていっても、「全然違うよ!」って。

ばんばん)(爆笑)

野村)耳がしっかりしてますから、バレバレなんです。

ばんばん)だからデジタルとアナログの違いってのはすごくありますよね。

野村)ええ。でもだから逆にアナログが面白いんですけどね。とにかく何度もミックスをやり直しました。

ばんばん)なるほど。ではその曲を聴いてもらいましょう。「Oh my love」。

TR-4  Oh my love / ZARD

5th AL『OH MY LOVE』(「Oh my love」は1曲目に収録)

(※注釈5)Oh my love
1994年6月4日リリースの5thアルバム『OH MY LOVE』の表題曲。作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:明石昌夫。

「本当はシングルにしたかった」というほど、坂井泉水のお気に入りナンバー。ウォール・オブ・サウンドをリスペクトした重厚かつ清涼感に溢れた音処理が印象的で、栗林誠一郎によるコーラスも秀逸。恋愛初期のピュアな女心を描いた瑞々しい歌詞も素晴らしい作品。

ばんばん)野村さん、例えばね、自分がその楽曲を聴こうとして聴いてるんじゃなくてね、街を歩いてる時にふと流れていたり、なんの身構えもしていない時に偶然流れて、「あっ」っていう経験はありますか?

野村)はい、あります。

ばんばん)どうですか、そういう時は客観的に聴いてるんですか?

野村)はい。ただの通行人ですから。

ばんばん)ですよね。その時にやっぱり「ええわ」って思ったり?

野村)はい。思う時もあるし、自分でやったのを覚えてなくて、「あれ? この曲知ってる?」とか。

ばんばん)ははは(笑)

野村)で、よく聴くと、「あっ、俺がやったやつだ!」みたいな。

ばんばん)なるほど。えっ?何曲くらいなさったんですか?

野村)曲数ですか?

ばんばん)50くらい?

大幸)いや50どころじゃない。数百曲でしょうね。

ばんばん)あ〜、それは全部覚えてない曲もありますよね。正直ね。

野村)はい。

大幸)ZARD以外のアーティストもいっぱいやってますからね。

ばんばん)あ〜そりゃそうやね。ちなみに今は誰をやってはるんですか?

野村)今はもうエンジニアを引退して。

大幸)今トランポの会社の社長ですから。

ばんばん)あっそうですか。

野村)コンサート機材全て。

大幸)トラック何台か持って。

ばんばん)そうですか。ご苦労様でございます。じゃあ続いて「もう少し あと少し・・・」(※注釈6)っていう曲ですね。コレは、シングルになった曲ですよね。

大幸)はい。そうです。

ばんばん)じゃあいきましょうかね。「もう少し あと少し・・・」。

TR-5 もう少し あと少し・・・ / ZARD


9th Sg「もう少し あと少し・・・」

(※注釈6)もう少し あと少し・・・
1993年9月4日にリリースした9thシングル。オリコンチャート最高位2位。作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:明石昌夫。テレビ朝日系ドラマ「ララバイ刑事 '93」エンディングテーマ。

マイナー調(短調)のミディアムナンバー。歌詞は、すでに決まった相手がいる男性に向けた主人公の秘めたる想いが切々と綴られている。作曲者の栗林誠一郎は、後にBarbier名義による全英語のセルフカヴァーをアルバム『Barbier first』に収録した。

大幸)この曲ね、栗林誠一郎さんの曲なんですが、コレ、デモテープがよく出来てるんですよ。もちろん英語というか、嘘英語っぽく歌ってるんだけど、その作曲家のデモテープを聴いてください。

TR-6 もう少し あと少し・・・(Demo) / 栗林誠一郎デモテープ

ばんばん)コレ、いい感じじゃない。

大幸)いいんですよ。作曲家のデモテープを僕は100曲くらい持ってまして、その中で「じゃあZARDならコレを推すよ」とかやっていました。栗林さんもそうだけど、織田哲郎さんとかみんな坂井さんに会ってないんですよ。ZARDであまり発注したことなくて、ZARDで発注するとZARDっぽくなるんで。

ばんばん)意識するから?

大幸)うん。ZARDじゃないものの方がいいんですよね。それをZARDが歌ったらZARDっぽくなるってことで。ビートルズもそうじゃないですか。ビートルズが歌うからビートルズになるわけで。まあそういう感じですかね。

ばんばん)まあコレ、野村さんも、ビートルズとかみんな1つのサウンドになってるでしょ、彼らの。そういうのは意識されましたか?

野村)意識したというよりかは、坂井さんの声だけを聴くと優しいし、マイルドな感じなんですけど、ディストーションギターがすごいガンガンガ〜ンって。僕としては意外だけど、だけど合う。で、それを結構レベルを上げても坂井さんの声は負けない。コレはやってみないと分からないことで。

ばんばん)なるほど。それだけ坂井さんの声って芯が強い?

大幸)そうですよね。ヴォーカリストって声質とか、詞もそうだけど、楽器なんですよね。リードヴォーカルと思わないで、リード楽器だと思えば、バックがなんであれ、みんなそうじゃないですか。マドンナが歌えばマドンナになるし、それがエアロスミスが歌えばエアロスミスになるし、ニックジャガーが歌えばそうなるっていう。
坂井さんは相当声の中にキャラクターを持っているんで、声を聴いているだけで女性のキャラクターが見えてくるんです。すごいヴォーカリストだと思いますよ。

ばんばん)確かにそうだと思いますね。では続いて何いきますか?

野村)コレもコンピレーションアルバムの曲で、コレも社長の選曲ですよね?

大幸)はい。

野村)「Black Velvet」(※注釈7)。コレ、僕の大好きな曲で、それを坂井さんが歌ってくださって、「いいな、色っぽいな〜」と思って。コレ、確かマイケル・ブラウアー(※注釈8)のミックスです。

大幸)なるほど。

野村)懐かしいですけど。外国のエンジニアもたまに起用して、変化をつけていたので。「バードマンのエンジニアだけじゃ、1つのカラーになっちゃうから、たまに違う色を入れようよ」って社長もおっしゃって、それで海外のエンジニアもたまに頼むんですけど、コレはマイケル・ブラウアーって人で。一番有名なのは「永遠」ですね。ZARDの曲でマイケル・ブラウアーにやってもらったのは。

大幸)そうですね。

ばんばん)やっぱり外国人のエンジニアとか聴いてると、刺激になります?

野村)なります!  エンジニアとしてはとってもなります。だけど悔しいことに、使ってる機械が同じなんですよ。なのに「なんでこんなに変わるの?」って、もう本当悔しくて。だからやっぱりセンスというか、生まれ育った環境とか、血なのかな〜と思うしかないんですけど。

大幸)だから同じギターでも弾く人が違ったら違いますからね。

ばんばん)ん〜、そういうことですよね。

大幸)マイルズの曲なので、では「Black Velvet」。

TR-7 Black Velvet (カバー)/坂井泉水

(※注釈7)Black Velvet
1997年4月15日リリースのコンピレーションアルバム『J-BLUES BATTLE Vol.3』の6曲目に収録された坂井泉水のカバー楽曲。原曲はアランナ・マイルズ。
2003年にリリースされた企画アルバム『J-BLUES compilation at the BEING studio』には歌を録音しなおしたバージョンが収録された。

(※注釈8)マイケル・ブラウアー(Maichael Brauer)
アマンダ・マーシャル、シャーデー、ブルース・スプリングススティーン、ローリング・ストーンズ、ブッカーT&MGsといった大物アーティストのレコーディングを多数手掛けているアメリカのエンジニア。
坂井本人のリクエストにより、『ZARD BLEND 〜SUN & STONE〜』、『永遠』のミックスを数曲手掛けた。

ばんばん)コレは、さっき話に出ていた近藤房之助さんとか?

大幸)コレは『J-BLUES BATTLE Vol.3』だったと思いますが。

ばんばん)このアルバムは、ローリングストーンズの「Bitch」までやってるんですね、すごいですねこの選曲は。

大幸)はい(笑)

ばんばん)さあ、続いては?

大幸)「Can’t take my eyes off of you」(※注釈9)の話をしてください。

野村)え〜、小西康陽さんですね。コレもちろん楽曲大好きで。フランキー・ヴァリでしたっけ?

大幸)元はね。

ばんばん)ディスコで大ヒットした曲ですよね。

野村)そうですよね。それをピチカートファイブの小西さんに社長がお願いして、アレンジ、オケも作ってくれて、ミックスも小西さんがなさって、あの頃確か渋谷系って一番言われていた頃で。

ばんばん)なんかよく渋谷系って言われてましたね。それを意識して作ったってこと?

大幸)いやコレはそうじゃなくて、坂井さんがこの曲を大変好きで、だからコレぜひやりたかった。コレ、確か、CDを買った同封の応募ハガキで応募すると千何人かが当たるというもので。FLORENCE DEYGASの絵かなんかを使ってるんですけど。

ばんばん)うん。なかなか素晴らしい、面白い絵ですけれども。

大幸)はい。そういう感じの、いわゆる企画ものというか。普通に販売していないんだと思います。

野村)当時DJに配られたんですよね。

大幸)そうそう。

野村)その頃ディスコでかかってた曲なので。

ばんばん)かかってましたね。ではその曲いきましょうかね。「Can’t take my eyes off of you」。

TR-8 Can’t take my eyes off of you(カバー)/ ZARD

(※注釈9)Can’t take my eyes off of you
1999年2月に発売されたアルバム『永遠』の応募特典として、坂井泉水のフェイバリットソング「Can’t take my eyes off of you」のカバーを収録したアナログ盤が、1999名にプレゼントされた。ピチカートファイブの小西康陽がアレンジを担当。アコーディオンにはcobaを迎え、さらにジャケットデザインには人気のイラストレーター・FLORENCE DEYGASの絵が使用されるなど、話題尽くめのこのアナログ盤にはおよそ5万通の応募が殺到。その後抽選に外れてしまった人から、「どうしても手に入れたい」という声が多く上がり、同年9月15日にGarage Indies Zapping Associationより2万枚が限定発売された。

ばんばん)ということで、そろそろお別れの時間が近づいておりますが、野村さんは機材をレンタルされて。

野村)レンタルじゃなくて、機材を運ぶ運送屋です。大型トラックを使って。

ばんばん)あ〜そうですか。日本全国?

野村)日本全国、沖縄まで。

大幸)大体のコンサートはみんなこちらがやられてるんですよ。11トン車何台かで。

野村)はい。11トン車を10台。

ばんばん)10台! だから大きなコンサートは野村さんがその影にいるわけですね!

野村)いえいえ(笑)

ばんばん)今後も気をつけて頑張ってください。

野村)ありがとうございます。

大幸)今日はわざわざすみませんでした。

野村)とんでもないです。

ばんばん)あっという間にお別れですけれども、今日はエンジニアの野村昌之さんをお迎えしてお送りしました。お相手は、ばんばひろふみと、

大幸)長戸大幸でした。

ばんばん)ごきげんよう。

二人)さようなら!


ZARD・坂井泉水の“プロフェッショナル”と“等身大”の姿が溢れる
【ZARD MUSEUM 鳥居坂ラボ六本木】 開催中!

ZARD MUSEUM 鳥居坂ラボ六本木

今年6月、大阪・堂島リバーフォーラムにて過去最大規模で開催された3日間限定のZARD MUSEUMが、関東での開催希望の声を多数受け、【ZARD MUSEUM 鳥居坂ラボ六本木】として開催!

[Movie展]9/16~9/26
会場に上映スペースを設け、堂島リバーフォーラムで開催期間中に日替わり上映していた3本の映像をまとめて上映。【上映時間:約100分】

[前期展示]9/30~10/10は【制作ラボ】
Movieラボから一転、ZARD MUSEUMの特長の一つであった膨大な量の「坂井泉水の詞」の展示やレコーディングスタジオの再現など、ZARDの制作にスポットを当てた企画展示を行う。

[後期展示]10/14~10/23は【プライベートラボ】
制作ラボから坂井泉水のプライベートアイテムを中心とした企画展へと変化。

前期・後期を通じて、衣装や写真の展示(一部入れ替え予定)の他、堂島リバーフォーラムで来場者の多くが足を止めていた貴重な展示ファイルの一部を手に取って見ることが出来る閲覧コーナーも設けられる。

※ZARD MUSEUM 鳥居坂ラボ六本木の最新情報はZARD MUSEUM Twitterアカウント(@ZARDMUSEUM)をご確認ください。
※MUSEUMの内容については予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。

「ZARD MUSEUM 鳥居坂ラボ六本木」
【日程】
●Movieラボ 2022年9月16日(金)~9月26日(月) 
●制作ラボ 2022年9月30日(金)~10月10日(月)
●プライベートラボ 2022年10月14日(金)~10月23日(日)

【時間】
・Movieラボ <上映時間約100分の完全入替制>
平日12時~20時 (12時~,14時~,16時~,18時~/最終入場 18時)
土日祝 10時~20時(10時~,12時~,14時~,16時~,18時~/最終入場 18時)

・制作ラボ <90分完全入替制>
平日 14時~20時 (14時~,15時30分~,17時~,18時30分~/最終入場 18時30分)
土日祝 10時~19時(10時~,11時30分~,13時~,14時30分~,16時~,17時30分~/最終入場 17時30分~)

・プライベートラボ <90分完全入替制>
平日 14時~20時 (14時~,15時30分~,17時~,18時30分~/最終入場 18時30分)
土日祝 10時~19時(10時~,11時30分~,13時~,14時30分~,16時~,17時30分~/最終入場 17時30分~)

【会場】ビーイング鳥居坂ビル
【住所】〒106-0032 東京都港区六本木5-14-35鳥居坂ビル

【チケット料金】(入場特典付き)
ZARD MUSEUM Movieラボ入場チケット ¥6,000(税込)
ZARD MUSEUM制作ラボ入場チケット ¥3,000(税込)
ZARD MUSEUMプライベートラボ入場チケット ¥3,000(税込)
【チケット発売中】eplus.jp/zard-m/

【問い合わせ】
サウンドクリエーター
TEL:06-6357-4400(平日12:00~15:00 ※祝日を除く)
メールでのお問い合わせ:https://www.sound-c.co.jp/contact/



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