「青いガーネットの山本ピカソ」史上初インタビュー(Part.2)
〜音楽ルーツ〜
●最初に買ったCDはなんですか?
山本:これ、いつか聞かれるのが夢だったんですよ!
●(笑)
山本:でも覚えてないんですよ! 私小学4年生か5年生の時に、クリスマスプレゼントでサンタさんに「iPodが欲しい」って書いたんです。音楽はそのiPodでずっと聴いていました。レンタルCD屋さんで5枚で1000円みたいなセットをレンタルして、パソコンに取り込んでiPodで聴いてましたね。
●物心ついた時に好きだった曲は覚えていますか?
山本:いきものがかりの「茜色の約束」という2007年にリリースされたバラード曲があるんですけど、この曲が好きで家族でカラオケ行った時にいつも歌っていたり、家で聴かれるのが恥ずかしいからこたつの中で歌っていたりしました(笑)
●小さい頃から夢は歌手になることだったんですか?
山本:小学生くらいからですね。でもなんとなくです。「いい曲だな、歌うの楽しいな」くらいの感じだったと思います。
●ご家族やお友達とカラオケに行くことは多かったんですか?
山本:家族でよく行ってました。
●いつも音楽が鳴っているようなご家庭でしたか?
山本:親は特にそういうタイプではなかったんですが、母方の家系が長唄の先生や、三味線の先生、古典音楽に携わっていてレコードを出した人もいるそうです。
●いきものがかり以外、学生時代にハマったアーティストはいますか?
山本:セレーナ・ゴメス、アデル、テイラー・スウィフトが好きでした。
●それぞれ知ったきっかけは?
山本:セレーナ・ゴメスは確かYouTubeで「Who Says」って曲のPVを見ていい曲だな〜と思って、それをきっかけに他の作品もレンタルして聴いていました。アデルは母の影響ですね。テイラー・スウィフトは曲が流行っていたので。ちなみに私のアコギは「テイラー」というギターなんですけど、楽器屋さんでいくつか弾かせてもらって「この音キラキラしてていいな」と思って選んだのと、「テイラー・スウィフトが使ってる!」というのが理由です。弦高が低くて弾きやすいです。
●高校生時代の軽音楽部ではカバーをやっていたんですか?
山本:はい。「彼女は嘘を愛しすぎている」という佐藤健さんと、大原櫻子さんが出演していた映画があって。歌手を目指している女の子の話なんですけど、その子が初めて歌う曲を自分でも演奏したくてギターを始めました。「明日も」って曲なんですけど、それが最初にカバーした曲です。
●学園祭で演奏したり?
山本:やりましたね。確か亀田誠治さんが作った曲です。
●軽音楽部のバンドでカバーしていたのは全部女性の曲ですか?
山本:男性の曲もやっていました。ONE OK ROCKとか、back numberとか、BUMP OF CHICKENとか。その時に流行ってる曲を歌っていました。
●ONE OK ROCKをやる時は、今の山本さんのような声で歌っていたんですか?
山本:そうです。ONE OK ROCKをやるときは男の子のバンドで歌っていました。
●楽器に触れたのは高校生のギターが初めてですか?
山本:中学生の時に吹奏楽部でバリトン・サックスを吹いてました。
●バリトン!
山本:私はアルト・サックスがやりたかったんですけど、オーディションの時にバリトンの音が鳴ったのが私だけだったんですよ。それで強制的に「やって」と言われました。
●好きな音楽番組、雑誌などはありましたか?
山本:「Mステ」ですね。毎週見てました。あと「HEY!HEY!HEY!」も好きでした。
●いつか自分も出たいって夢見ていたり?
山本:そうですね。Mステの階段とか(笑)
●ライブを観に行くこともありましたか?
山本:ライブは専門学校の授業として行くことが多かったです。
●それはステージを観るという目的ではなく、スタッフとして働く勉強をするためにですか?
山本:スタッフとしてです。でも観れたりもするので、それこそサマソニなど観させていただきました。
●音楽系の専門学校ではどんなことを学んでいたんですか?
山本:選択したのがライブ企画制作みたいなコースだったんですけど、マネージャーの勉強をするゼミに入っていたんですよ。ゼミでほぼ過ごしていたので、マネージャーの仕事がメインでした。
⚫︎マネージャーの勉強はどうでしたか?
山本:テレビの収録に行ったり、ライブの運営を手伝ったり、外部で色んなことを勉強するゼミだったので、ものすごく楽しかったです。また、同じゼミに所属しているバンドを、スタジオの練習から何から全部マネージャーが付き添ってバックアップするんですよ。そういうのも楽しかったですね。
⚫︎音楽理論は勉強しましたか?
山本:一応音楽理論の授業はあって、でもあくまで紙ベースで実際楽器を弾いてという授業ではなくて……。
⚫︎かえって難しそうですね。
山本:そうなんですよ。5度隣は何?とか、そういう数学的な感じで覚えていきました。その他にも、アメリカでこんな音楽が生まれてみたいな音楽史の授業もありました。あとは、裏方のコースに通いつつ、やっぱりどこかで諦めきれずにボイトレの授業もとっていました。
〜海外での初ライブ〜
●昨年10月6、7日にマレーシアのマラッカで開催されたアニメ音楽フェス『The 1st Sheng Tai “City of Hope” Japan Anime Song Festival 2023』に出演されましたが、いかがでしたか?(日本人出演者:ZYYG 高山征輝、BAAD 大田紳一郎、DEEN 池森秀一、SARD UNDERGROUND、Z、青いガーネット)
山本:規模感が身の丈に見合わなすぎて最初は「どうしよう〜」と思いました。こんな大勢の人に見られる所までまだ来れてないし、他の出演者と比べても圧倒的に自分は歌が下手だと思って。だったらそれ以外の所で攻めようと思って、MCを英語で全部話そうと考えました。歌以外の所で爪痕をなんとか残さなきゃと思って(笑)
●英語の内容は自分で考えたんですか?
山本:はい。あらゆる翻訳機を使って、おかしい所があったらチェックして、直してって感じで。
●どういう内容を喋ったんですか?
山本:結構話しました。例えばこれは「夢みたあとで」の前に話したMCです。(スマホの保存データを見ながら)「次が最後の曲です。この曲は夢を見ている間の幸せな感情と、ちょっと悲しい感情を思い出させてくれるような曲です。夢は簡単に壊れるし、時にはそれを信じたくない時もあるけれど、私が今こうやって皆さんの前で歌えていることが、本当に夢のようなことです」このような感じで英語で話しました。
●文章自体がとてもいいですね。
山本:ありがとうございます(照)
●こんな所でライブしてみたいとか、今現在の目標はありますか?
山本:ワンマンライブをやってみて色んな所から刺激を受けて、もっと大きい所でやってみたい気持ちが高まりました。また、GARNET CROWさんのトリビュートバンドとして活動させていただいているので、もっと多くの方にGARNET CROWさんの楽曲をお届けできるように精一杯歌っていきたいです。
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