OLDIES GOODIES #53_京都フォーク特集
ミュージックフリークマガジンいち押しラジオ番組♪♪♪ フォークシンガー・ばんばひろふみ氏と、音楽プロデューサー・長戸大幸氏が圧倒的な音楽知識と豊富な経験で、1950~70年代の洋楽を中心に多くのアーティストがカバーする大ヒット曲やここでしか聴けない激レア音源等を紹介してくれる「OLDIES GOODIES」をご紹介!
ばんばん)今週も始まりました「オールディーズ・グッディーズ」です。ばんばひろふみです。
大幸)長戸大幸です。
ばんばん)あの〜、今日10月2日は「とんこつラーメンの日」らしいですよ。
大幸)え? そうなんですか?
ばんばん)大幸さんラーメン好きなんですか?
大幸)いや、嫌いではないですけど、ラーメンはあまり行かないですね。
ばんばん)ふ~ん。蕎麦の方がいいです?
大幸)蕎麦はね~、あの~今ちょっと蕎麦屋をやろうと思ってるんですよ。蕎麦を研究しにあちこち食べに行ってます。
ばんばん)渋いですね~。僕も本当に蕎麦好きなんですよ。
大幸)あ~そうですか(笑)
ばんばん)はい。是非やってくださいよ。
大幸)いえいえ、はい(笑)
ばんばん)あの~今京都でね。まあ、うどん文化じゃないですか、京都って。ところがある時から、長野とかやったら分かるんですけど、京都にもなんか蕎麦屋さんがいっぱいできて。
大幸)あ~、そうですか。
ばんばん)はい、十割そばの、手打ちの。
大幸)はい。
ばんばん)だから、なんか京都でいっぱい美味しい所ができましたね。
大幸)蕎麦といえば、やっぱり戸隠。
ばんばん)戸隠! 長野ね。長野でやるんですか?
大幸)いや、長野でまず一号店をやるんです。
ばんばん)遠いやないですか?(笑)
大幸)いや、遠いですけど。そこで一号店をやって、二号店を大阪で始めるんですけどね。
ばんばん)もう是非やってください。
大幸)是非、はいはい。
ばんばん)自分で打ったりはしないでしょ?
大幸)いや、打ったりはしないですけど。
ばんばん)舌は肥えているということで、楽しみにしておりますが。
大幸)はいはい(笑)
ばんばん)今ちょっとチラッと京都の話が出ましたけども、先週の予告で今日は「京都フォーク」にスポットあてるという。
大幸)そうですね。まず、あの~僕の20代前半ちょうどフォークが流行っていた、その頃くらいですかね。「青春の光と影」っていう映画がありまして。
ばんばん)はいはい。
大幸)これ、ジョニー・ミッチェル、ジュディー・コリンズが歌って大ヒットして。
ばんばん)そうでしたね。
大幸)この映画を観に行って。まっ、なかなかこれすごい考えさせられる映画だったんですけど。
ばんばん)うん。
大幸)まっ、その当時のことを思い出すんで、ちょうど京都フォークが流行ってきた頃で。
ばんばん)はい。
大幸)まずこの映画の「青春の光と影」というジュディー・コリンズ、これを聴いてください。
ばんばん)あ~、懐かしいですね。
大幸)はい。で、京都のフォークの最初はまず、ザ・フォーク・クルセダーズ。
ばんばん)そうですね。
大幸)まっ、パロディーというか。元々「ザ・フォーク・クルセダーズ」っていうバンド名もパロディーで。
ばんばん)あ~。
大幸)ま〜、B.B.クイーンズも似たようなもんだったんですけど、あれはB.B.KINGからとって。
ばんばん)はいはいはい。
大幸)ザ・フォーク・クルセダーズは、ジャズ・クルセダーズっていう。
ばんばん)はいはい、向こうのね、有名な。
大幸)うん。それをとったっていう事なんですけど。まず何と言っても声がもう〜いわゆる回転を上げて。
ばんばん)「♪おらは死んじまった(←回転上げてる声)」ってね。
大幸)うん。あれがやっぱすごいなっていう。まずあれが大ヒットしたんで、あれから京都フォークが流行っていくんですけど。
ばんばん)あれね、当時の技術でね、あの声を作りだす。レコーディングの風景聞きましたけど、大変だったみたいです。
大幸)あ、そうなんですか。
ばんばん)だって、ゆっくり。
大幸)そうですね。
ばんばん)これで「お~ら~は~し~ん~じ~」ってやらないとダメでしょ。大変ですよね。
大幸)だから「ポンポコリン」の時もそうやって下げましたよ。すっごく。
ばんばん)は~。そういうやり方ってビートルズとかもすごく多用してましたよね。
大幸)そうですね、はい。まず、このザ・フォーク・クルセダーズ「帰って来たヨッパライ」。
ばんばん)これはでも~、本当に一世を風靡しましたよね。
大幸)そうですよね。この「帰ってきたヨッパライ」みたいに似ている曲がいくつかあるんで。他にも。
ばんばん)はいはい。
大幸)2曲続けて聴いてください。1958、9年だったと思うんだけど「Witch Doctor」デヴィット・セビル楽団。そして「チップマンク・ソング」チップマンクス、デヴィッド・セビル。
大幸)まっ、そこからとったという感じなんですけども。あの、ヴォーカルのいわゆる回転を上げ下げしたものが、そっからとったかな?っていうことで面白いですよね。
ばんばん)はい。
大幸)で、この後にちょうど「山谷ブルース」でしたっけね?
ばんばん)岡林さんのですか?
大幸)はい。あの~「山谷ブルース」の前かな。まずアングラとかが流行ってた頃。
ばんばん)そうでしたね。
大幸)「がいこつの唄」っていう。
ばんばん)「がいこつの唄」! ありましたね。
大幸)岡林さんの。
ばんばん)はい。
大幸)これまず、聴いてください。
ばんばん)うん、なんか独特の世界観があります。
大幸)はいはいはい。ま〜、岡林信康さんがこれで出てきて。
ばんばん)フォークの神様と呼ばれて。
大幸)そうそうそう。ちょうど僕が京都に帰って来た頃くらいですかね。で、まあ、ここまでGSが流行ってたんだけど、GSがみんなもう、なんていうのかな王子様とお姫様みたいな。
ばんばん)うん、内容がね。
大幸)内容が。少女漫画みたいな。
ばんばん)そうね。
大幸)だから、もうちょっと女々しいな〜と思いだして。
ばんばん)ふんふんふん。
大幸)当然こんなのが出てきたら、フォークに行きますよ。
ばんばん)もう、全然違うとこにね~。
大幸)そうそう。どちらかというとGSって最後王子様の恰好をして、いわゆるジャニーズ系。
ばんばん)ジャニーズ系のね(笑)
大幸)可愛い恰好をしていくんで、それに対してめちゃくちゃ汚いじゃないですか。
ばんばん)もう、ジーパン破れて(笑)
大幸)顔もそんなにハンサムじゃなくて。
ばんばん)正反対の世界ですもんね。
大幸)これは~もう〜、だから慌てて僕宗旨変更して。
二人)ははははっ(笑)
ばんばん)こっちの方が合うみたいな。
大幸)今までの宗教やめてこっち行こうって。
ばんばん)はははっ(笑)
大幸)で、フォークへ行ったんです。
ばんばん)行ったんですね、はい。
大幸)ところが皆さん先に行かれていて、僕遅れて行ったもんですから、結局はやっとフォーク辿りついた頃には、またフォーク終わってまして。
ばんばん)はははっ(笑)
大幸)で、その私がやる前に、その時に売れていた「フォー・クル」岡林さんと、もう一人、高石友也さん。
ばんばん)うん、そうですね。友也さんももう〜すごい人気でした。
大幸)はい。受験生ブルース。
ばんばん)はい。
ばんばん)これもすごいヒットしましたよね~。
大幸)はい。
ばんばん)で、この頃ね。その~例えば「酔っぱらい」もこれもちょっとコミカル系でしたよね。
大幸)はい。まあ、詞を書いた中川五郎さんって確か僕より1つ下かなあ?
ばんばん)今もバリバリですけど。
大幸)はいはい。
ばんばん)ボブ・ディランの訳詞とか。
大幸)そうそう。で、その今言っているコミカル系からちょっと真面目に行くのが、まずなんといっても、岡林信康さんの「友よ」。
ばんばん)これは~、ま~学生運動のね。
大幸)学生運動の間ですごい流行りましたね。この夜明けが近い、「友よ」聴いてください。
ばんばん)なんか~、ねっ、学生運動を思い出しますね。
大幸)はい。なんか、僕は今の時代にちょっと似てましてね。結局その〜、カッコいい、まぁ〜ロックバンドの連中たちから見て、今のあのAdoの「踊」とか。
ばんばん)あ~、はい。
大幸)あ〜いうの見てると、コミカルソングじゃないですか。
ばんばん)そうですね。
大幸)あと「うっせえわ」とか。
ばんばん)うん。
大幸)あ〜いうコミカルソングと同時に、まあ〜ギター1本の「あいみょん」とか、あーいうの見てるとなんかこう時代にマッチしますけどね。
ばんばん)あ~なるほどね。かもしれないですね。
大幸)はい。では次に、フォーク・クルセダーズのメンバーだった、はしだのりひこさん。
ばんばん)はい、のりちゃん!
大幸)まあ、フォークルって確か1年で解散するんでしたよね。
ばんばん)そうでしたね。
大幸)その後、はしださんが、いわゆるシューベルツっていうグループを作って。
ばんばん)はい。
大幸)で、「風」という。
ばんばん)これもまた、爆発的に売れて。
大幸)そうなんです。
ばんばん)スタンダードですね。
大幸)いわゆる「ブロウィン・イン・ザ・ウィンドウ」みたいな感じなんですけども。
ばんばん)そうでしたね。これ北山修さんが詞をね。
大幸)そうですよね。その「風」をまず聴いてもらおうかなと。
ばんばん)はい。
ばんばん)これは~あの、はしだのりひこさん。で、杉田二郎さん。
大幸)はいはい。
ばんばん)で、越智友嗣さん。で、井上(博)さん。亡くなりましたけど。
大幸)井上さん、ハンサムな。
ばんばん)うんうん。
大幸)白いベース持って。
ばんばん)そうそう、一番男前だったですけど。
大幸)本当に、これをきっかけに杉田二郎さんが全国的になりまして。
ばんばん)そうですね、はい。
大幸)ただしこの〜、元々はしだのりひことシューベルツに入る前から、二郎さんは有名でしたからね、ジローズで。
ばんばん)いや、もう、ジローズ。アマチュアみたいやけど。
大幸)そうそうそう。
ばんばん)結構、みんな知ってたんや。
大幸)そう、だからもうシューベルツよりも前にジローズが有名でしたから。
ばんばん)そうでしたね。
大幸)だから、塩見大治郎さん。
ばんばん)そうです。
大幸)と、杉田二郎さん。
ばんばん)二人でね、第一期「ジローズ」。
大幸)そう。で、塩見さんがセブンツーオーかなんかの番組に出るようになるんですよ、当時。
ばんばん)あと、スタジオNHKか~。
大幸)そうそう、あっちのメンバーになって。
ばんばん)うん。
大幸)で、その後、僕らの共通の友人である森下(次郎)さんが。
ばんばん)はい。ジンタンが。
大幸)はい。「戦争を知らない子供たち」ですか、やっぱり。
ばんばん)これがもうね、爆発的に売れて。
大幸)では、ジローズの「戦争を知らない子供たち」。
ばんばん)いいですね、やっぱり。
大幸)懐かしい。
ばんばん)若いですね。
大幸)はい。
ばんばん)声が。
大幸)で、あの〜、結局、これはたぶん森下さんがやってるのかな?
森下さんは僕確か、年一緒なんです。
ばんばん)はい。
大幸)同志社入った時に、僕、よくお会いしてました。あの~、この森下さんとやるジローズの前のヒット曲「あなただけに」っていう曲が、京都で有名だったんです。
ばんばん)これもう本当にみんな、僕ら全部知ってました。
大幸)京都は全員知ってたんです。京都の中では。
ばんばん)はい、そうです。
大幸)この「あなただけに」をちょっと聴いてもらいましょう。
ばんばん)いいね(笑)
ばんばん)なんかもう、いきなりあの頃に戻されますね。
大幸)はははっ。いや〜まずこの曲、僕はシューベルツに入る前にこの曲から聴いてたんで。
ばんばん)そうでしたね、うん。
大幸)感動的でしたね。
ばんばん)これ、あれですね。やっぱり、あの「Be My Baby」のドラム。
大幸)そうそう、頭の所がね、特に。で、やっぱり杉田さんいい声してましたね。
ばんばん)もうすごい、いいね。
大幸)うん。
ばんばん)抜けてましたね。
大幸)スタイルも良かったし、お尻もキュッと上がって。
ばんばん)そうなんですよ、足も長いし。
大幸)そうそうそう、すごかった。で、この後に「花嫁」。
ばんばん)あ、あの〜、
大幸)はしだのりひこのとシューベルツ。これの次に流行ったのが、
はしだのりひことクライマックス。
ばんばん)クライマックスですねー、はい。ミエちゃんっていう。
大幸)はい。このクライマックスのメンバーになった、中嶋陽二さん。
ばんばん)はい。
大幸)坂庭省悟とは、僕一番仲良かった。彼らはその前に、マヨネーズっていうバンド作って。
ばんばん)あっ、そうでしたね。マヨネーズ! 箕岡さん?
大幸)そうそう、箕岡さんベースの。
ばんばん)亡くなりましたけど。
大幸)坂庭さんも、早くに亡くなったでしょ。
ばんばん)そうなんですよね。
大幸)それで〜、まあ、坂庭さんのバンジョー上手かったですよね〜。
ばんばん)マヨネーズ、面白かったですよね。
大幸)面白かったです。で、そのマヨネーズをあっさり解散して、はしだのりひことクライマックスに行ったからビックリしてたんですけど。
ばんばん)なるほど〜。
大幸)で、当時僕いわゆるフォークのメンバーの中の片隅にちょっといたんで、結局世の中にフォークで出ていくまであと2年くらいかかるんですよね。
ばんばん)はいはいはい。うん。
大幸)で、「あっ、中嶋陽二が先に行ったか〜」とか思いながら。
ばんばん)なるほど。
大幸)はしだのりひことクライマックスの「花嫁」を聴いてたんです。
ばんばん)はっは〜。
大幸)では、その「花嫁」聴いてください。
ばんばん)まあ、よく出来た曲ですね。
大幸)すごいいい曲ですよね。だから「風」といい、この曲といい、なかなかこの頃のはしださんは冴えてましたよね。
ばんばん)これ、曲は全部、のりちゃんやもんね。
大幸)そう、すごいなと。
ばんばん)うーん。
大幸)結局そのクライマックスが、あとで「忘れられないの」っていう曲をやるんです。
ばんばん)それは、あまり知らないですね。
大幸)あ、そうですか。これがね、エミー・ジャクソンっていうね、「涙の太陽」を歌った。
ばんばん)はい。
大幸)あれは、湯川さんの詞かな。
ばんばん)日本で、うん。
大幸)だから、この〜、当時なんかいわゆる洋盤で出たエミー・ジャクソン、外人みたいな扱いだったけど、たぶんハーフだと思うんですけどね。英語が喋れるという。
ばんばん)ふんふん。
大幸)彼女の「涙の太陽」っていうのがかっこよくて。
ばんばん)あの~、ベッツイ&クリスとか流行りましたもんね。そういう外国人の。
大幸)そうそう。その最初の、あれはもうGSの最後の方だと思うんですけど「涙の太陽」。これのB面にすごくいい曲があるんです。
ばんばん)あっ、そうなんですか。
大幸)はい。これ「届かぬ想い」っていう、この曲をまず聴いてください。
ばんばん)なんか、こう〜、すごい分かるね。
大幸)いいでしょ?
ばんばん)グッときますね。
大幸)これがね、はしだのりひことクライマックスの「忘れられないの」にやたら似てるんで、ちょっと聴いてください。
ばんばん)そうなんですか、はい。
ばんばん)はい。あの~今クライマックスの話が出ました。
大幸)はい。
ばんばん)もう一つね、アメリカでベルベッツっていう。
大幸)あ〜、はいはい。
ばんばん)「愛しのラナ」の、あれの「トゥナイト」っていう。
大幸)はいはい。
ばんばん)♪~トゥナ~イト~♪っていう、同じような曲がありましたね。
大幸)ありましたよね。
ばんばん)第二発目に出ました、二弾目に。
大幸)はい。「トゥナイト」の方がたぶん早いと思いますよ。
ばんばん)早いです。もちろん。
大幸)海外では。
ばんばん)はい。
大幸)日本の場合は「愛しのラナ」からなんだけど。
ばんばん)はい。で、それをのりちゃんが、ちょっと変えて出ましたね(笑)
大幸)はいはいはい(笑)。それともう一つ、京都って言っていいか、大阪って言っていいかなんだけど、僕が好きだったのが、西岡たかしさん。
ばんばん)もうねぇ、最高でしたね。
大幸)はははっ(笑)
ばんばん)今もまだ頑張ってはりますけど(笑)
大幸)いや僕はね、あの顔は、僕は関西の顔だと思うんですよね。
ばんばん)はははっ、そう(笑)
大幸)いや、上田正樹さんもあの顔の延長線だし。
ばんばん)あ~~~。
大幸)やしきたかじんさんも、あの延長線じゃないですか。
ばんばん)大阪顔や、はははっ(笑)
大幸)ええ。この西岡さんの「五つの赤い風船は」曲も良かったんで。
ばんばん)この人は、やっぱり『奇才』という言葉がピッタリやないですかね。
大幸)はい。では西岡たかしさんの、五つの赤い風船の「遠い世界」。
ばんばん)いいですね。
大幸)いやいや、もう素晴らしいです。
ばんばん)あの、西岡さんてマルチプレーヤーやないですか。
大幸)はい。
ばんばん)これオートハーブですかね? とか、ヴィブラフォンとかもね。
大幸)そうです、色んなことやってました。
ばんばん)ねぇ。かっこよかったですね。
大幸)はい。次は、ウッディー・ウーの「今はもうだれも」。
ばんばん)あ~、佐竹さんの。
大幸)佐竹さん。先輩でしょ?
ばんばん)先輩です。あの〜「ダイム・コンサート」という僕ら団体の、そこの会長でした。
大幸)ですよね。声も良かったし。これはアリスがカバーしたんだけど、そのレコードがなかなか見つからなかったんですよ。
ばんばん)このウッディー・ウーの?
大幸)そう。ウッディー・ウーは、世の中から消えてるんじゃないかって。
ばんばん)ふーん。
大幸)探してきたんで、聴いてください。ウッディー・ウーの「今はもうだれも」。
ばんばん)この音で鳴ってる12弦ギター。僕、佐竹さんから買ったんですよ。どっか行ってしまいましたけど。
大幸)あ〜そうですか(笑)。いやいやもうこれ素晴らしかった。岡山さんと。
ばんばん)ねえ〜。
大幸)続きまして次は「白い雲」。
ばんばん)なんでこれが出てくるの?(笑)
大幸)いえいえ、これはぜひ乗っけないとと思いまして。
ばんばん)ありがとうございます。
大幸)いえいえいえ。
ばんばん)ジャッケルズ。
大幸)ジャッケルズの、ばんばんさんの。ばんばんさんの昔の写真見ましたよ。こんなブーツ履いて。
ばんばん)あ〜そうそう。グラムフォークをやってましてね。
大幸)足が長く見えて、髪の毛も長かったし。
ばんばん)そう。これみんなガロとかもね。
大幸)そう。いわゆるアリス達と一緒に写ってましたよ。
ばんばん)そうです。みんなロンドンブーツ履いてた。
大幸)フォークなのに。元々GSがやってたんですよ。
ばんばん)だからね、やっぱり僕らはグラムロックに影響を受けて。
大幸)なるほど。ではばんばんさんのジャッケルズの「白い雲」。1971年。
ばんばん)こういう中で聴くと、自分で言うのもなんですけど、いい曲ですね。
大幸)うん。まともですね、すごく。
ばんばん)そうでしょ。これ僕リードギター。
大幸)歌は?
ばんばん)僕はコーラス。石岡達雄くんってのがこれ作って、僕はコーラス。
大幸)なるほど。へ〜。なんかまともな曲だなと思って。
ばんばん)そうですよね(笑)
大幸)同じ時に、シモンズってのも流行りましたよね。
ばんばん)あの〜僕ね、当時東京で所属していた事務所に、後からシモンズも来て。その時僕はジャッケルズってバンドを同級生3人でやってて。で、もう一人同級生がマネージャーで来てて、北川くんって言うんですけど。彼がシモンズのユミちゃんとできて……。それで今までずっとジャッケルズやったのに、シモンズに掛かりきりになって。そしたらシモンズ、ドッカン行ったじゃないですか。で、結婚して。
大幸)なるほど。
ばんばん)女の力は怖いなと。
大幸)いえいえいえ(笑)。僕北川さんも知ってるんです。なんで知ってるかって言うと、そのシモンズの後に彼は洋服屋をやるんですよ。「ドプリコ」って名前の。
ばんばん)ドプリコ。あ〜。
大幸)京都のBALで。で、僕も隣でやってたんですよ、ブティック。ちょうどその頃。
ばんばん)あっ、そう〜。
大幸)音楽で食えないなと思っていて、まあ洋服のデザインでなんとか食い繋ごうと思っていた時期で。僕「亜蘭」って店だったんですけどね、本当に同じフロアで。
ばんばん)そうなんですか。あの〜お父さんが仕立て、洋服の。
大幸)あ〜なるほど。
ばんばん)オーダーメイドの。
大幸)で、あの〜シモンズの田中ユミさんもそうだけど、一緒にいた玉井タエさんでしたっけ?
ばんばん)タエちゃん、うん。
大幸)あれが、後藤次利ですよね。
ばんばん)そう、奥さんね。なりました。別れましたけど。
大幸)で、後藤次利はその後、木内みどりと結婚して、その後また河合その子と結婚して。
ばんばん)無茶苦茶やね(笑)
大幸)いや〜(笑)、羨ましかったですよ。
ばんばん)はははっ(笑)
大幸)そのシモンズの「恋人もいないのに」聴いてください。
ばんばん)今週もなんかあっという間に終わりですね。
大幸)はい(笑)
ばんばん)今日は昔の京都の時代に連れ戻してもらいまして、楽しかったですが。さて、来週は?
大幸)来週はですね。
ばんばん)決めてないんじゃないですか?
大幸)いや決めてますよ。来週は「キュープラのある街」って映画あるのご存知ですか?
ばんばん)あるね。吉永小百合さん。
大幸)そう。吉永さん。吉永小百合から始まって、まあ女性アイドルを。
ばんばん)あっいいですね。懐かしの。
大幸)そうそう。南沙織とか、天地真理とか。麻丘めぐみとか、山口百恵とかを行きたいなと。
ばんばん)いいですね。楽しみにしております。それでは今週はこの辺で。お相手はばんばひろふみと、
大幸)長戸大幸でした。
ばんばん)来週までごきげんよう。
二人)さよなら。
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