【自己紹介】文京小噺の小噺
はじめまして(あらためまして)、文京小噺です。
本日はショートショートではなく、「文京小噺」の中の人、私の自己紹介を挟みたいと思います。
この文京小噺というアカウント。5月にnoteをスタートしてからやっとのことで10本のショートショートを更新しました。(ノロノロで本当すみません・・・)
たぶん同時期に始められたショートショートアカウントの方々は30本近く、多い人では100本、200本近くと更新されていて、これはもう本当にすごいことです。
実際にショートショートを書いていて産みの苦しみを感じているので、次々と面白いアイデアを形にできる人たちの凄みを実感しています。
また、更新するたびにみなさんから頂く反応もすごくモチベーションに繋がっています。本当にありがたいことです。
読んでくれた人の時間を、少しでも面白い時間に塗り替えられていましたらうれしいです。
ということで、私も10本という区切りをもって次のステップに進めたいと思い、まずはこの文京小噺の中の人である私自身について自己紹介をしようと思います。
文京小噺ってどんな人?
私は東京在住の20代後半、普段はデザイン会社でコピーライターをしています。
言葉の仕事をしている原体験としては、陰気な中学生時代に書いた俳句が「お〜いお茶」のペットボトルに載ってから、言葉の面白さに気づいたことが大きかったかもしれません。
そして大学時代に広告研究部に入り、紆余曲折しながらコピーライターという仕事をしています。(コピーライターの話は後ほど・・)
趣味のひとつでフィルムカメラ(CONTAX TVS)でパシャパシャと街を撮るのが好きです。
フィルムならではの風合いと、撮り終わったあとのフィルムが巻かれる振動がとても好きです。
他にはラジオ(オールナイトニッポン)を聴くこと、そしてサッカー観戦(アーセナルサポーター)です。
こうしてみるとフィジカルな趣味が多いですね。文章と向き合う日々なので、文章から解放される瞬間が自分にとっての“趣味”と言えるのかもしれません。。笑
そして上記の趣味が好きな方がいたらぜひ談義しましょう。(本気)
そしてこの「文京小噺」というアカウント名の由来について。
文京小噺のショートショートを読んで頂いている方はもうお気づきかと思うのですが、私は星新一のファンです。
大学時代に読んだショートショート集「ボッコちゃん」を皮切りに、どっぷりと沼に入って足が動かなくなるように、彼の本を読み漁りました。当時は伊坂幸太郎などもかぶりつくように読んでいたので、自分の根底として意外な結末があったり、伏線を張っている物語が好きなのかもしれません。
それからあれよあれよと月日が経ち、私は現在、東京の文京区に住んでいるのですが、のちにこの地が星新一の生まれ育った地だと知ります。
言葉や文章を作るのが好きなのでコピーライターという職業に就いているのですが、苦手意識を持っていた小説創作も「星新一の生まれの地ということであれば、なんだかこのご縁を機にショートショートを書きはじめてみようかな。」と思い立ったのがはじまりです。
ということで、
星新一の生まれ育った地、文京で書いている小噺、「文京小噺」というわけですね。(明快)
また、アイコンから記事のサムネイルまですべて白黒にしているのは見栄え的な統一という意図もあるのですが、
「白(現実)と黒(非現実)の表裏一体の世界」を表現しています。
ショートショートならでは不思議な世界線をそこはかとなく伝えたいという思いです。
また、記事のサムネイルがいつも白黒なのは、上記以外にも「絵の想像は読者に委ねたい」という気持ちからそうしています。
本当は画像など入れた方が興味のフックに繋がると思うのですが、、登場人物から情景まで、すべての舞台セットは皆様の頭の中にあります。
派手な舞台なのか、無機質な舞台なのか。ひとつの物語でも読者の数だけたくさんの情景が枝分かれしていくことは、小説のひとつの面白さでもあります。
コピーライターってどんな仕事?
「コピーライターってよく聞くけど、何している人なの?」
という疑問を持つ人も多くいると思いますが、ざっくり言うと
「言葉にまつわるすべて」を考えたり書いたりしています。(余計に疑問・・・)
想像しやすいところでいうと、広告のキャッチコピーから始まり、商品のネーミング、書籍やカタログの編集、企業ロゴのタグライン、取材記事など。(糸井重里さんのジブリ広告なんかはTHE コピーライターって感じですよね。)
また、企画やデザインのコンセプトなど、世に出ない内側の考えを言葉としてまとめ、プロジェクトメンバー全員の旗を立てて引っ張っていく役目も担っています。
私の務めるデザイン会社の歴史を辿ると、1964年のオリンピックのロゴや、JRのロゴ、TOYOTAのロゴなど、きっとみなさんがよく目にするデザインを制作していて、まさに「デザイン会社」って感じなのですが、ああいったデザインも制作経緯を覗くと歴代の大先輩コピーライターによる「言葉のコンセプト」が骨格となって作られていたりするんですね。
(いつかこんな素晴らしい仕事を残したいものです・・・)
しかし、コピーライターという仕事はクライアント(お客さん)の想いがあるからこそ成り立つものでして、「言葉にまつわるすべて!」なんて断言しておきながらも、自らストーリーをを生み出す小説家や詩人とは全く違う性質を持っています。
つまり、コピーライターができるからといってすぐ小説家にはなれません。
私は元々小説を読むのは好きではあるのですが、書くとなるともう全然手が動きません。。
登場人物、ストーリー、結末・・・もう何から手をつけてどう進めればいいのやら。今でも完全に独学でショートショート作品を作っています。
ちなみに私はオチから決めてからストーリーを作るので、オチが決まらない限り何も執筆できず、こうしてノロノロと更新しています。。苦
ショートショート書かれている皆さんは、どのように作品を作り上げていますか?いつか作り手の人たちともいろいろ談義してみたいですね。
ということで、普段はコピーライターを、そして空き時間を見つけてショートショートを考えてる日々を過ごしています。
ショートショート小説を販売します。(とっても大事なお知らせ)
すみません、ここから盛大な宣伝に入ります。笑
みなさん、「VIRTUAL ART BOOK FAIR」というイベントをご存知でしょうか。
例年「TOKYO ART BOOK FAIR」として東京都現代美術館で開催されている大規模アートブック販売イベントなのですが、今年はコロナ拡大防止の観点からバーチャル空間でのアートブックフェアとして開催されることになったのが「VIRTUAL ART BOOK FAIR」です。
そしてなんと・・・・・
この国内外のアーティストが集うこのイベントで、ショートショート小説本「クドリャフカの旅立ち」を「suiro」という名義で販売することが決定しました!
バーチャルイベントなので、全国、いや、全世界のPC・スマホ上からお越しいただけることができます!(11月16日から11月23日まで)
ぜひみなさんお手元のスマホからでもきてくださいね。
VABFの詳細はこちらからどうぞ
これまでnoteで掲載していたストーリーを再編集し、さらに小説用に書き下ろしたストーリーもございます。
手で触れられる一冊の本として、またこのショートショートをお楽しみください。
また、別の活動で、「街の色見本帖」という本を作っていまして、、、そちらのアートブックの販売もいたします。
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<街の色見本帖> アートブック 東京都深川編 / 埼玉県三郷編
街に存在するさまざまな色を切り取り、新たな色名を授けた色見本帖です。
たとえば、同じ郵便ポストの赤色でも、街によっては情緒的な赤に感じたり、現代的な赤に感じたりします。既存の「赤色」という色の名前から解放されたとき、その郵便ポストにはどんな色の名前がつくのでしょうか。
今作では東京都深川エリアと、埼玉県三郷市エリアの色見本帖それぞれ2シリーズを販売しています。持ち歩いてその街を散策するだけでも新たな発見が生まれる一冊です。どうぞお手に取りお楽しみください。
(日本ブックデザインアワード セルフパブリッシング部門入選作品)
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こちらは製本に関しても製本会社の社長さんと直接やりとり(ほぼワガママ)をしながら作った思い入れ深い一冊です。
ひとつのプロダクトとしても楽しんで頂けたらうれしいです!
ちなみにいずれの作品もこちらの販売サイトから購入できます。(クドリャフカの旅立ちは11/16より販売予定です。)
ということで、後半はほぼ告知となってしまいましたが・・・文京小噺の簡単な自己紹介でした。
長文になってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
最後に・・・
私は言葉の持つ力強さや優しさ、そして文章(小説)に限っては、人の妄想を彼方まで飛行させる「おもしろさ」が存分に詰まっていると思っています。
特にコロナで外出自粛になったとき、必然的に家での読書量が増えたのですが、そのとき「旅行はできないけれど、小説を読むことで脳内で旅行ができる」と、物語の価値を改めて実感しました。
書きながら思いましたが、ショートショートを始めたきっかけも本当はこの想いが一番のきっかけだったかもしれません。(ここにきて)
これからも読んでくれた人が夢中になれるような物語を作れるように精進したいと思います。
なんだか・・・熱量が出すぎて真面目な記事になってしまいましたかね。
いい感じの締めになっていることを願います。。笑
ということで改めてここまでお読みいただきありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
文京小噺の小噺 終