君に贈る火星の
「君に贈る、火星の『ポラ植物』です」
ある日、惑星移住計画で火星に滞在している宇宙飛行士の友人から謎の植物が贈られてきた。
飾るには見た目があまりにおぞましく、オークションに出して大金を手に入れた。
次の日、また友人から箱が届く。
「君に贈る、火星の『ビオットの骨』です」
ビオットとはなんだろう。何か動物の骨のようだったが、これもオークションに出してさらなる大金を手に入れた。
「君に贈る、火星の『リラ油』です」
謎の液体はさすがに気味が悪い。すぐさまオークションに出して大金を得る。
後日、また友人からのメッセージ。
「突然色々と送りつけて申し訳なかった。
あと数年で全人類は火星に移住する。送った『ポラ植物』は火星の万能薬だ。『ビオットの骨』は火星動物の化石。そして最後の『リラ油』を持っておけば、地球でいう石油王。
これで君が火星で億万長者になるのは間違いない。もちろん地球のお金なんて置いておけよ。こっちでは1円の価値もないからな」