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6月後半の日記

6月21日

彼氏とデート。雨が降っていて肌寒い。
私は一週間くらい心身の調子があまり良くなかったのだけど、この日は彼も体調が悪かった。風邪っぽいのだという。7年間付き合ってきて、今までで一番体調が悪そうだった。
私たちは何かとシンクロすることがよくあるのだけど、体調の悪いタイミングまでシンクロするとは、仲が良すぎる。
ご飯を食べて、早めに解散した。

6月23日

美容院へ。この日も雨だった。梅雨なんだな。
いつも通りのトリートメントとカット。ロングが好きなので、長さはあまり変えないでもらう。自分では「短くなったな!」と感じるけど、傍から見れば変化がわからないレベル。これでいい。

帰り際、美容師さんがドラえもんのクリアファイルをくれた。一番くじをたくさん買って、このクリアファイルもたくさん持っているからとのこと。美容師さんは一番くじが好きなようでよく話してくれるのだけど、正直私はこの一番くじというものが何なのかよくわかっていない。それでも、もらえるものは嬉しい。
というか、もらったもの以上に、人から何かをもらえる関係性が嬉しかった。人とコミュニケーションが取れているのだな、人間関係を築けているのかもな、と自分の成長を感じた。


6月24日

通院日。メンタルの調子がずっと悪かったので、そのことと、その影響で体のあちこちに様々な形で不調が出ていることを伝える。
「心配だな。考えすぎないようにね」と言われた。ほんと、考えすぎなのよね、私……。
ずっと頭のなかで何かを考え続けてしまうから、疲れている。不安がずっとつきまとっていて、不安を感じない時間がない。自分で不安に対してひとつずつ「これが不安だけど、○○だから大丈夫」と納得させているつもりだけど、それでももやもやが消えてないってことは結局私は納得いっていないということなのだろう。
翌日からは、体調が回復するまで何もしないで過ごそうと決めた。


6月27日

何もしないで過ごす、と決めただけでかなり体調が良くなった。ずっと「何かしないといけない」と思っていたのかもしれない。

この日は近くにあるヘッドスパのお店へ。とにかく自分を労わってあげたかった。
お店に行くのは約1年ぶり2回目。お店の方は覚えてくれていて、最近オープンしたクレープ屋さんの話とか、昔あったショッピングセンターの話とか、地元トークが楽しい。
昔ひきこもっていたこと、不安障害があることを話すと「そんなふうに見えないよね」と言ってくれて、それがとても嬉しかった。私は普通ではないけど、普通に見られたいと思ってきたから。いつの間にかなりたいと思っていた自分になれていたようだ。

ヘッドスパも気持ちがいい。けど、私はそのヘッドスパの間もずっと頭のなかで考え事が止まらなかった。この気持ちよさに集中すればいいのに、それができない。どうすればいいのかわからない。どうしようもない。悲しい生き物のような気持ちになった。

話の流れで短歌を作っていることを話したら、「すご!」と言ってもらえた。私はもう短歌を作ることが当たり前のようになっているけど、短歌に縁がない人からするとすごいと思うらしい。
そして、本の出版にむけて準備をしていると話すと、また「すご!え、すご!」と言ってもらえた。「本を出す人に会うのは初めて」だそう。短歌をやっていると面識のある人たちが次々に本を出すから感覚が麻痺しているけど、やっぱり本を出すって特別なのだな。

とにかくいい短歌を作らなきゃ、いい歌集を作らなきゃ、と思っていたけど、最近の私は気負いすぎているのかもしれない。そして、それが不調の原因になっている。
短歌を作っていること、本を出せること、それだけで十分「すご!」じゃないか。

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