甘すぎるフレンチトースト(2月前半の日記)
2月1日
柏にバレンタインのチョコレートを買いに行く。
まずは腹ごしらえ。以前から気になっていたお店のフレンチトーストを食べると決めてきた。
インスタ情報によると、おやつとして食べるには大きすぎるらしいので、柏でランチを食べる機会があったらこれを食べるぞ! と前から思っていたのだ。
厚めの食パンで作られたフレンチトーストにはバターとバニラアイスが乗っていて、見るからにおいしそうなビジュアルでテンションが上がる。
一口食べてみると……おいしいけど、正直、フレンチトースト専門店「ロンカフェ」のフレンチトーストにはかなわないな~、という感じ。
それでも、私はフレンチトーストが好きなので、おいしく食べ進めた。最初のうちは。
何しろ、フレンチトーストはずっと味が変わらなくて、ずっと甘い。注文のときに勧められた味変セット(ジャムか何か)も一緒に頼むべきだったかな……という後悔が押し寄せてくる。
最後のほうは苦行であった。甘さがしんどくて、気持ち悪くなりそうだったので、結局少し残してしまった。
その点、ロンカフェのフレンチトーストは食パンではなくバゲットなので小ぶりだ。少し物足りなさを感じることもあるけど、節度あるちょうどいいサイズだったのだと、他店の大きすぎるフレンチトーストを食べて実感した。
今後、フレンチトーストはロンカフェで食べます。
髙島屋の地下にある催事場へ向かいバレンタインチョコレートを探す。
平日の昼間にしては賑わっている。催事は前日から始まったばかりなのに、すでに売り切れの商品もいくつかあった。やっぱり、早めに来るのが正解だ。
あちこちから聞こえてくる店員さんたちの声が個性豊かで面白い。「何周もしてきてくださいね~」とか、「自分用にも良いものを選んでくださいね~」とか。接客が得意な人たちなんだろうな、私と違うな、などと思いながら催事場内をぐるぐる歩いて回った。
今年は、私が好きな感じのポップな見た目のチョコレートを購入。彼が好きそうなものではなく、私が好きなものを選んだ。できることなら私をあげたいと思っているので……。
このチョコのお店、人気みたいだし、おまけももらえたので、いいチョコを買えたぞ感が三割増しになった。
2月4日
彼氏とデート。夕暮れ時の郊外で歩道橋の写真を撮っている彼を見て、こういう風景に郷愁を感じる人なのだな、と思う。
私が郷愁を感じる景色は、たぶん、田んぼの中に並んでいる電柱だな。
2月10日
行きつけのスタバに行った。ティーラテを飲みながらのんびり過ごす。
近くの席に三十代くらいの女性二人が座っていて、茨城っぽくないおしゃれな二人だなーと思った。私からよく見える位置に座っている女性はAPCのロゴが入ったスウェットを着ていて、地元でAPCを見かけるのは珍しいので、まじまじと見てしまった。
二人の会話が聞こえてくる。
「お葬式で献杯ってあるじゃん、私あれ、乾杯が訛ってケンパイって言ってると思ってて。旦那の実家のお葬式で、ここは茨城じゃないからと思って乾杯!って言っちゃってさ……」
「そういうこと、あるよね。私、最近マナーの本とか読むようにしてる」
おしゃれな二人だけど、実に親しみを感じる二人だった。
2月14日
立ち読みをしに本屋さんへ。
雑誌を一通りチェックしたあと、ガイドブックコーナーを見に行く。
旅行は好きだけど、乗り物が苦手な私。去年新幹線に乗れたので、新幹線も旅行の交通手段としてアリだとわかり、調べてみると行けそうな場所が思った以上に多いと最近になって気づいた。
あまり行ったことがない長野や仙台・松島あたりが気になっていて、そこら辺のガイドブックを中心に手に取った。以前よりも遠くまで行ける私、今年はどこへ行くのだろうか。どんな景色を見るのだろうか。
ガイドブックコーナーには次々にお客さんがやってくる。みんな、意外と遠出しているのだな。海外よりも国内のほうが人気のようだった。