年明けのあかるさ(1月前半の日記)
1月2日
毎年近所の神社への初詣は元日に行っていたのだけど、今年は2日に行くことにした。
小さな神社でも元日はそれなりに人が多くてお参りするにも並ぶしかなく、後ろに並んでる人がいると思うと、早口で願い事を言うことになるので、今年はゆっくりお参りできればと思ったのだ。
しかし、2日も参拝に来ている人は意外と多いことが分かった。
元日ほどではないものの、人は並んでいる。
結局、今年も早口で願い事を言った。ちゃんと聞きとってもらえてるといいのだけど。
1月5日
タリーズで期間限定のジンジャーレモネードティーを飲む。
メニュー表に「辛口」と書かれていて一瞬ひるんだけど、私はこれを飲みに来たのだ。
結果、想像以上の辛口だった。というか、私は辛いものがあまり得意ではないのだった。
ピリピリジリジリするけど、体には良さそうな気がする。
これはミスチョイスではない、私は飲みたいものを飲んだのだからこれでいいのだ、と自分に言い聞かせた。
午後は病院へ。数か月に一度血液検査があり、採血することになった。
病院へはもう何年も通っているけれど、今回採血してくれたのは初めて見る看護師さんだった。
「採血で気分悪くなったことはありますか?」と聞かれたので「ないですけど苦手です、緊張しちゃって」と伝える。
私は注射が苦手で、自分のも人のも見ることができない。緊張で手が震えてしまうこともある。
針を抜いて、看護師さんは「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。顔も体もこわばってるけど、大丈夫です、たぶん。
採血のあと、普段はシールを貼られて「2分くらい押えていてください」と言われて診察室を出るのだけど、この看護師さんは2分くらいの間シール部分を抑えていてくれた。これがこの看護師さんのやり方なのか、私が大丈夫ではなさそうだったからなのかはわからない。
1月6日
母と二人で祖母の家に行く。とはいっても、祖母は去年老人ホームに入居したので叔父と叔母しかいない。
いとこたちもみんな家を出て、一番下の従妹(私の12歳年下)は彼氏と同棲しているらしい。
叔母がその従妹について「彼氏のお兄さんの結婚式の招待状を彼と連名でもらったんだけど、ご祝儀ってどうするのがいいんですかね~、まだ籍は入れてないわけだし~」と母に相談している。
従妹は12歳も年下なのに、彼氏と家族ぐるみでお付き合いできているんだなーと思うと、私(彼氏はいるけど一緒に住んでないし彼のお母さんに一度お会いしたことがあるだけの36歳)はどんな顔をしていればいいのかわからず、ただただ目の前にあった源氏パイのパッケージを読み込んでいた。
1月10日
彼氏と今年初めてのデート。
デートのことを日記にしようとすると、ぜったい楽しい日記になるけど逆に色々ありすぎるなーと思うし、二人だけのことだから書くのはどうかなーとか、のろけになっちゃうかなーとか、彼は嫌かもなーとか、考えるのだけど、私の生活の一部であることには違いないので、今後は気が向いたときにちょっとだけ(当たり障りない感じで)書こうかなと思う。
この日は待ち合わせの前にお腹が痛くなってしまい、トイレに行ったせいで遅刻してしまった。私としたことが!新年早々、幸先が悪いじゃないか!
急いで待ち合わせ場所に向かい、彼に謝って、彼はいつも通り優しくて、その後は通常のデートだった。
彼の地元の神社に初詣に行き、カフェに行き、駅のあたりをフラフラして、おいしいご飯を食べた。
「お正月だから」と何度も言って、いつもより贅沢をしたけど、もう松の内は過ぎているし、よく考えたらお正月とは言えないな。次回のデートは節約を重視しよう。
贅沢をしたからってわけではないけど、明るい気持ちになる楽しい1日だった。遅刻したときはどうなるかと思ったけど。
1月12日
生理前と生理中はチョコレートとチーズを控えることにしている。
詳しくは知らないけど、チョコとチーズは婦人科の器官にはあまりよくないという記事を読んでから、そう決めている。
常にチョコとチーズを断つのはストレスになるので、あくまで期間限定だ。
世の中のお菓子はチョコが使われているものが多いため、生理前にはチョコが入っていないお菓子を買うためにお気に入りの焼き菓子屋さんに行く。
そこでクッキーやパウンドケーキなどをまとめ買いするのだ。
そうすれば、気分が落ち込みがちな生理中でも少しハッピーな気持ちになることができる。私なりのライフハックだ。
焼き菓子屋さんでは、いつも買うだけ買ってサーっと出てきてしまうのだけど、この日は帰り際、店主に「今年もよろしくお願いします」と言っていただいた。
「楽しみにしてます!」とお伝えすると、店主は笑顔で「ありがとうございます!」と言ってくれた。
店を出てからも、この短い会話を反芻してドキドキした。コミュ障の私にとって精いっぱいのやりとりだった。