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楽しい日も傷ついた日も、カフェへ(6月の日記)

6月1日
北千住へ買い物へ。
まずは以前から気になっていたカフェでランチを食べる。商店街にあるおしゃれなカフェ、開店直後でもすでににぎわっていて、おもしろいことに男性客は一人もいない。
私はカウンター席に案内された。この日のお魚定食はカンパチ丼定食。お肉定食は生姜焼き定食で自分の家でも作れそうだなーと思ってしまったので、カンパチ丼を注文。
ホール担当のてきぱきとした女性スタッフさんがフレンドリーな方で「お姉さん、こちらへどうぞ」とか「お姉さん、はいお水ね」とかお姉さん扱いしてくれて、なんだかそれが新鮮だった。

カンパチ丼は思った以上においしかった。カンパチのお刺身は脂がのっていて、刻んだシソとミョウガもいいアクセントになっている。
シソもミョウガも夏を感じる薬味だけど、今年食べるのは初だな、と思った。口の中に夏が来た。

カフェを出て、買い物をちゃちゃっと済ませて、家族へのお土産を買うことにした。
北千住、お土産をわざわざ買うような場所ではないのだけど、マルイに期間限定でカヌレのお店が出店していることを知り、母がカヌレを一度食べたいと言っていたで、これは買うしかない。
そういえば私もカヌレは食べたことがない。たぶん、我が家で誰も食べたことがないカヌレ。地元ではなかなかお目にかかれないカヌレ。意外と小さくてお値段もするカヌレ……。
おいしかったけどね。家族も喜んでくれたのでオールOKだ。


6月3日
大雨があがって、バスで雑貨屋さんに行く。
一度行ってみたかった地元の雑貨屋さん、ずっと休業中だったのだけど、この日から土曜日のみ営業を再開するらしいのだ。
バスは田んぼの水があふれて冠水した道路をじゃぶじゃぶと進む。テーマパークのアトラクションのようだった。

雑貨屋さんは私の好きな感じの雑貨が所狭しと並んでいる。ポーランド食器や、布小物、アデリアレトロ、紙物もある。
可愛いものがたくさんある中で、私はチェック柄のハンカチを購入。柴犬の刺繡がワンポイントになっていて可愛いのだ。

店内にはレトリバーが一匹いて、犬好きの私にはたまらない。「まだ8か月で今日がお店デビューなんですよ」とのこと。
インスタで看板犬がいることは知っていたのだけど、先代の子は休業中に……ということなのだろうな。
まだ慣れなくて吠えてしまう2代目に「慣れるといいね、がんばってね」と声をかけ、手のにおいをかがせて店を出た。


6月8日
5月からずっと歯が痛い。というか、もともと2月ごろから痛みがあった。
3月に歯医者さんへ行き虫歯ではなさそうと言われたのだけど、ひどくなる一方なので、デートをドタキャンして歯医者さんへ。
レントゲンを撮ってもどこが悪いのかわからず、冷たい水を順番に歯につけて、しみる歯を特定するというアナログな方法で銀歯をかぶせてある奥歯が怪しいと分かった。

結果、銀歯の下は虫歯になっていた。結局虫歯だったのかい!
さっそく削るのだけど、上の歯なので削るときの頭蓋骨への衝撃がすごい。工事現場のドリルを思い浮かべながら治療を受けた。
その後、まだ歯の治療は継続中。いつまで続くのか、不安だ。


6月21日
柏へ。短歌研究新人賞の結果発表号の発売日なので、本屋さんへ行く。
が、結果は振るわず……。賞への応募は今回で最後と決めていたのでショックだった。
ショックすぎて受賞作も冒頭3首までしか読めず、結局短歌研究は買わずに本屋さんをあとにした。

気分転換をしなくてはと思い、カフェへ。
以前に一度訪れたいい感じのカフェが閉店してしまって残念だったのだけど、そのお店が新しいお店としてオープンしたというので、ランチを食べに行った。
オーナーが変わり、メニューも変わっていたけど、内装はほぼ変わらずいい感じだった。

ワンプレートランチにはサラダとパンとガーリックシュリンプがのっている。映えてるし、おいしそうだ。
エビは大好きだけど、ガーリックシュリンプは初めて。いざ食べようとして、私はガーリックシュリンプの殻をどうすればいいかわからないから今まで食べてこなかったんだな、と気づく。
半分ぐらいはエビの殻を残したのだけど、途中からは「これ、いけるんじゃね?」と思って殻ごと食べた。あとで調べたところ、殻は食べても残してもどっちでもいいらしい。どっちでもいいんかい。

食後に、お気に入りのもう一軒のカフェへ。カフェのはしごなんて、贅沢!
でも、今日の私は傷ついているから、徹底的に労わる必要があるのだ。
お店のポイントがたまっていたので、あえて飲んだことのないホットレモネードを飲んでみた。
飲んでから気づいたけど、私は酸っぱいものが苦手だった……。
傷がカフェ2件で癒えることはなかった。


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