日記 2024.10.07~10.13

10月7日

月に一度の通院日。先生に「体調のいい状態をキープできるように……」と言われて、今の私は体調がいい状態なのだなーと思った。めずらしいことだ。うれしいけど、体調が悪くて当たり前だったから不思議な感じがする。

体調は確かにいいのだけど、いいときも悪いときもそんなに大きな差がないような気もする。紙一重というか、表裏一体というか。
ということは、体調の悪いときもちょっとしたことでいいほうに持っていけるのかもしれないな……と思いながら待合室で会計を待っていた。

待合室の壁には犬のカレンダーと猫のカレンダーがあり、犬派にも猫派にもやさしいけれど、それは必要な配慮なのだろうか。うさぎ派は? 爬虫類派もいるよね? などと考えてしまい、私が病院を始めたら何種類カレンダーを用意するのだろう……と思ったけど、写真や絵のないシンプルなカレンダーにすれば済む話だった(そもそも私が病院を始めることはぜったいにない)。


10月9日

昔から料理の出来る人に憧れている。けれど、実家暮らしだと台所は母の城であるため、なかなか自由に料理をすることができない。というか、母のルールに則っている城にいるとストレスを感じてしまう。
そんな実家暮らしだけれど、私はそう遠くない未来に結婚して彼氏の住む町へ引っ越すと信じている。そして、自分の城を手に入れて料理の出来る人になるのだ。そのときのために、今からできることはしておきたい。
そこで、「実家を出るときに持っていきたいレシピ集」をつくることにした。

私は山本ゆりさんのレシピ本が大好きでとてもお世話になっているけれど、母も山本さんのレシピを気に入っているので、山本さんの本はもう一冊買って持っていこうと思っている。それだけの価値が山本さんのレシピにはあるし、「いつもありがとうございます」の気持ちを込めて、できるだけ定価で買いたい。

それ以外の家にあるレシピのなかで私が作れるもの・作りたいと思うものをまとめてゆく。クックパッドのレシピは検索して印刷。手書きのものはWord文書にして印刷。昔通っていた料理教室のレシピもフォーマットを揃えたほうが管理しやすいので、使いたいものだけをスキャナで取り込んで印刷。
印刷したものすべてをダイソーで買ったファイルにひとまとめにすれば完成だ。

こうして2時間以上かけてまとめた「実家を出るときに持っていきたいレシピ集」は思ったよりも薄く、私のレパートリーの少なさが可視化されてしまった。とほほほ……。
頼りない薄いレシピ集を持って実家を出る日はいつになるのだろうか。


10月10日

母と柏へ。メインイベントは高島屋の北海道展だったのだけど、狭い地下の催事場に老若男女(老が多め)がひしめきあっていて、人混みが苦手な私はぐったりしてしまう。
結局、定番である白い恋人と六花亭のマルセイバターサンドとロイズの生チョコだけを購入し、足早に会場をあとにした。

帰りの電車まで時間があったので、最近リニューアルした高島屋新館の10階へ行ってみることにした。
ギャラリースペースやオープンスペースがあり、ドトールも併設されているフロア。壁一面が窓になっており、見晴らしがいい。ビルや街が広がるだけで、いい景色とは言い難いうえに曇り空だけれど、それでも清々とした気持ちになる。北海道展の人混みから逃げてきたこともあり、開放感があってよかった。

帰りがけに母が「サンドウィッチを食べてた人がいたけどお昼ご飯なのかな?」と聞いてきた。時刻は午後二時すぎ。たしかにお昼にしては遅めだ。「忙しい人なんじゃない?」と答えたものの、駅の周りにはファストフード店もたくさんあるのに、忙しい人がわざわざ10階まで上がってくるだろうか? という疑問が浮かぶ。
けれど、忙しい人にこそ清々とした気持ちになれる場所に来る必要性があるのかもしれない。見晴らしのいい景色はきっと気分転換になるだろう。
忙しかったことのない無職の私なので、あくまで想像でしかないのだけど。


10月11日

スターバックスの新しいフラペチーノの発売日らしい。彼氏が注文したそれを一口飲ませてもらうと懐かしい味がした。パッケージに牧場の牛が描かれていたミルク味の飴のような味。

彼はスマホの写真を見せながら「しゃべりすぎて口が疲れた」と言うくらい旅行の話をたくさんしてくれた。私はそれを、好きな声だな~と思いながら聞いていた。

帰宅して、彼が撮ってくれた私の写真を見ると、顔が従姉たちに似てきている気がした。たぶん、老けたのだと思う。


10月13日

朝から爽やかでいい天気。気温もちょうどいい。こういう日を待っていました! とばかりに庭の水道でスニーカーを二足洗った。

ついに今年もブタクサのアレルギーが始まったようで、鼻水が出る。憂鬱な秋だ。そして、季節は超憂鬱な冬へと向かう。強い気持ちでいこうじゃないか。



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