幸せとは言わないけど、恵まれている(4月前半の日記)
4月2日
彼氏の地元でお花見デート。だったのだけど、お花見以外にも色んなところへ行って、盛りだくさんの1日だった。
公園で桜を見て、劇場をのぞき見して、知らないアニメの聖地巡礼をして、カフェに行って、おいしい餃子を食べて……。彼氏が楽しそうだと、私も嬉しい。
彼の地元の町にも慣れてきた感じがする。いずれは私も暮らす町になるのだろうと思うと不思議だ。ずっと実家暮らしだから、私が住んでいい町が他にもあるなんて! という気持ち。誰でもどこに住もうが自由なんだろうけど、私には茨城のこの田舎にしか住めないような感覚がずっとあったのだと思う。けれど、そんなことはなさそうだとわかってきた。私は自分で思っていたよりも遠くまで行ける。
この日だけで17000歩も歩いていた。へとへとだ。いつもデートの後は2日くらい使いものにならない私。早く一緒に生活できるようになりたい。
4月5日
行きつけの書店で立ち読み三昧。
推しの舞台が始まるので、推しの載っている雑誌がたくさんある。片っ端からチェックして、ぐふふふ……ぐふふふ……と楽しんだ。私はかっこいい雰囲気の写真よりもかわいい雰囲気の写真のほうが好きだなと思う。推しに限らず、笑顔にときめいちゃうタイプなので。老若男女、みんな笑顔でいてほしい。
他にも読みたい雑誌や本をチェックして、気づいたら2時間近く経っていた。どおりで疲れているわけだ。最後に、一番好みだった推しの写真が載っている雑誌をもう一度見て、ぐふふふ……ぐふふふ……とあらためて楽しんだ。
雑誌を買うとキリがないので、立ち読みで済ませてしまうことに少し申し訳なさを感じるけど、応援の形は人それぞれで、お金の使いどころも人それぞれ。そう言って自分を納得させた。
4月11日
推しのミュージカルを観劇。その日のことは記事にしてあるのでそちらへ。
推しに惚れ直す -「ハネムーン・イン・ベガス」を観劇して-|佐倉麻里子 (note.com)
4月13日
母に誘われて地元の桜を見るためにドライブへ。
両側に桜がある通りへ行き、車で桜吹雪を浴びた。外国人の方々が楽しそうに写真撮影しているのを車窓から眺めながら、とても平和な気持ちになった。
町はずれの山っぽい地域にあるグラウンドにも周囲を囲むように桜があるので見に行った。駐車場に車を止めて外に出ると、ピューと冷たい風が吹いてきた。「寒い! こりゃあダメだ!」と早々と車の中へ戻る。同じ市内でも山っぽい地域は風の冷たさが違うようだ。
どこかでお茶をしようということになり、ココスへ向かった。
ココスは市内で一番古いファミレスだと思う。私はここが好きで、幼稚園で将来の夢の絵を描いたとき、ココスのウェイトレスさんの絵を描いた。エプロンが可愛らしい制服、手のひらにおぼんを載せて運ぶ姿……初めて憧れの気持ちを抱いたのがココスのウェイトレスさんだった。
今はもう、ウェイトレスさんは私が憧れた可愛い制服は着ていないし、配膳ロボットが料理を運んでいる。未来に来ちゃったな、良くも悪くも。
母はミニパフェ、私はチーズケーキを食べた。母は相変わらずドリンクバーの飲み物を飲みまくる。以前、テレビでファミレスの人が「ドリンクバーで1人3杯以上飲まれるとキツイ」という話をしていたのを思い出す。この日、母は6杯飲んでいた。
母とドライブして、ココスでのんびりして、郊外の幸せな暮らしのお手本のような時間を過ごしているなと思った。私はこの地元を嫌っているけど、36年間住み続けてしまっているので、一応愛着はある。嫌いだけど、慣れているから気持ちが落ち着いていられる気もする。私は本当にこの町が嫌いなのだろうか……。