日記に短歌 2024.11.08~11.11
11.08
かかりつけの婦人科へ。二か月ごとに通っているのに、いつまで経っても緊張してしまう。
家にいるときは比較的落ち着いて過ごせたけど、結局病院に着くといつもどおり緊張してしまい、血圧も脈拍も家で計るよりもずっとずっと高い値になるので笑うしかない。
もうこれは毎度のことなので、最近は先生も看護師さんも「この人はこういう人なんだな」という感じで特に触れられることもない。それだけ慣れた場所のはずなのに、私はずっと初診のようにどきどきしつづけている。
お母さんと来ている若い女の子がいて、初診だったのか診察室の前でうろうろしていた。ここの婦人科は診察室が1番から6番まであるので、最初は戸惑うだろう。
そして、4番の診察室はない。不妊治療に力を入れている病院なので「4=死」はタブーなのだろう。私は子どもを欲しいと思ってないけれど、不妊治療の病院によっては駐車場から一人目用、二人目用と分けられているところもあるし、かなりデリケートな対応が必要なのだと感じる。
私は母が数年にわたり不妊治療をしてくれたおかげで生まれた子どもで、不妊治療の話もたびたび聞かされてきたのだけど、雑なリアクションをしてしまっていたな~と反省する。お母さん、ごめんよ。
私はまず2番診察室で検査をして、その後1番診察室へ移動して診察となった。
半年に一度の検査は「変化なし」だった。ほぼ毎回変化なしなので、今回もそうだろうと思っていた。悪くなってはいないけど、良くもなってない。
先生は「悪くならなければいい」と言うけれど、少し残念な気持ちになる。
今現在、特に困っている症状があるわけではないけど、私は良くなりたい。良くなったほうが不安が減るから。
婦人科の持病と不安障害はおたがいに作用しあってしまう。症状が出れば不安だし、不安のせいで症状が出ることもある。それがしんどくて、せめてどちらかひとつだったらもっとうまくやれるのに! と悔しくなる。
でも、逆にいうと他の部分は結構丈夫なんだよな、私。
今回も検査結果は「変化なし」 ずっと地元に居るせいですか
11.09
今日は行楽日和だと気象予報士がテレビで言っているから出かけたくなるけど、今日と明日は家で過ごす日と決めている。先月、出かけすぎて疲れて体調を崩したので、ちゃんと計画的に休む日が私には必要だ。
休む日だけど、メルカリに出品していたニットが売れたので、ポストに投函するだけだから発送作業は今日中にやろうと思っていた。
厚みのあるニットは圧縮袋を使って梱包するのがいいと検索に教えてもらったので、すでに圧縮袋も買ってきてあるし、簡単に済むはずだった。
それなのに。圧縮袋は全然思ったように圧縮してくれなかった。
私にとって人生初の圧縮袋体験だったので、やり方が間違っているのかと思い何度もパッケージの説明を確認した。間違っていない。手で巻いていってもうまく圧縮されないし、力をこめるとチャックが開いてしまう。掃除機での圧縮も試みたけど、それもうまくいかない。
圧縮袋って誰でも簡単に使えるものだと思ってたのに、こんなに難しいの? それとも私がおかしいの?
どうやってもうまくいく気がしない。とりあえずポストに投函できればOKなので、ほとんど圧縮されてないけど一度梱包してポストに入れに行くことにした。意外と入ったりしてね~、と思いながら。
甘い。甘いぞ私。厚みがありすぎてポストにはどうやっても投函できなかった。えーん! 世の中は私に都合よくできてはいない。
持ち帰って梱包を一からやり直す。圧縮袋がくたびれてしわしわになっていたので、ニットは普通のビニール袋に入れなおしたけれど、どうやっても厚みが出てしまう。
仕方なくあきらめて発送方法を変えることにしよう。そうだそうだ、あきらめも肝心よね。
ほかの発送方法を調べたところ、送料は二百円ちょっとの予定だったのに、厚みのせいで八百円以上かかることが判明。メルカリの送料は出品者負担が基本だ。四倍、と思うとくらくらしちゃう……。節約生活をがんばっている私には数百円の出費も悲しい。
私は今後二度と圧縮袋は使うまいと心に決めた。
なんとなくうまくいかないはつふゆにビスケットいつもより薄味
11.10
今週はスマホを長時間使いすぎてしまったので、今日は一日デジタルデトックスをすることにした。
私がときどきやっているデジタルデトックスは自分で決めたゆるいルールに則っていて、
1 PCの電源は入れない
2 スマホは1日30分までなら許す
3 SNSは見ない
というもの。本当はまったくスマホも見ないほうがいいのだろうけど、それはそれでストレスがたまりそうなので、私にはこれくらいがちょうどいい。
デジタルから離れると、ちょっとだけのんびりした気持ちで過ごせて健やかな気分になれる。
特にSNSを見ないと心が穏やかでいられる気がする。普段から見るものを選んではいるつもりなのだけど、先日もSNSで見かけた投稿をきっかけに落ち込んで泣いてしまうことがあったし、SNSに向いていないのだと思う。
私は元ひきこもりということもあって、人づきあいがあまり得意ではない。SNSは人の存在を感じるツールだから疲れてしまうのだろう。
見られることを意識することも、人の生活や思考に触れることも、ストレスになるんだな。
夜になり、めまいがしてきた。「イッテQ」を見て大笑いしすぎたせいかと思ったけど、私のめまいが起きる原因はいつも肩こりの悪化だ。
今日はデジタルデトックスをしたし、そんなに肩こりがひどい実感はないのだけど、最近の疲れが積み重なってしまっていたのだろう。
めまいがする状態でお風呂に入ったのは危険だったかもしれない。常にめまいがしているわけではないけど、シャンプーをしているときは上を向いたり下を向いたりするたびに頭がぐわんぐわんと回っているようだった。
浴室で倒れてもなかなか発見されないだろうな~と思う。裸では死にたくないな。
本当はSNSが好きじゃない指を仕舞っておける手袋
11.11
月に一度の精神科の通院日。先月は体調がいまいちだったけど、季節の変わり目だから仕方ないのかもしれないと思ってあきらめた、と話した。やはり今の時期は体調の悪い人が多いとのことだった。みんな同じ人間という生き物なのだな。
最近、私は作家になりたいと思い始めていて、その話もしてみた。短歌だけでなくエッセイや日記も書いていきたくて、それで作家と名乗れるようになったらうれしい。ずっと体調が悪くて将来のことなんて考える余裕がなかった私にとって久しぶりの将来の夢である。
主治医の先生は「へぇ~、いいね!」と笑顔で言ってくれた。三十代の私の夢の話は笑われてしまうのではないかと思ったけど、全然そんなことなかった。母も「いいんじゃない」と言ってくれてるし、恋人も応援してくれている。
先日、「アナザースカイ」に推しの(Hey!Say!JUMPの)伊野尾くんが出演していた。夢について聞かれた伊野尾くんは「やばいやつだと思われるからあんまり思ってること言いたくない……」と言いつつ「公園つくる」と答えていた。
今まで公園を作りたいという人には会ったこともないし聞いたこともなかったのでびっくりしたけど、すごく素敵な夢だと思う。
きっとアイドルとしての仕事が忙しい伊野尾くんが公園を作るとしたら、数年どころか数十年後の話なのかもしれないけど、夢って●歳までに実現しなきゃいけないとか、早く叶えたほうがえらいとかってものでもないよな~と気づかされた。
伊野尾くん! まじめな夢の話って意外と真剣に聞いてもらえるみたいだよ! 伊野尾くんの周りにも夢の話を笑顔で聞いてくれる人がたくさんいますように!
病院の帰りにココスでランチを食べた。子どものころ、一番テンションの上がる場所がココスだった。家では出てこないきらきらした洋風のごはんが食べられて、ちょっとしたおもちゃも買ってもらえるなんて最高じゃないか。
幼稚園のころには将来の夢としてウェイトレスさんの絵を描いたこともある。
今でも私はココスをはじめとするファミレスが好きだ。安定感と安心感がある。私は大金持ちになりたいとは思わないけど、たまに郊外のロードサイドのファミレスに行けるくらいの暮らしはしたい。それって贅沢なことなのかもしれないけど。
ウェイトレスになることはなかったし、今後も自立できるくらいのお金を稼ぐのは難しいと思っている。でも、今の私には新しい夢がある。それだけで私にとっては大きな進歩だ。
ファミレスはずっとうれしい場所のまま 似合わない名字は捨てたいわ