【ヤンキー】
中学〜高校生ぐらいの頃まではまわりにもヤンキーっていたんだけどね。気がつけば見なくなったかな。
バイト先の先輩なんて、修学旅行先の東京で5人のヤンキーに絡まれて喧嘩になって気がついたら奪ったカッターナイフ握りしめて立ってたって武勇伝を持った自称超絶ヤンキーだったんだけど、カッターナイフどこから出てきたとか、修学旅行中になんで1人で絡まれてんだとか、色々とツッコミドコロは満載で、でもまぁヤンキーの武勇伝なんてそんなもんだろうと拍手喝采でスルーしてたあの頃が懐かしい。
超不良のイかれた切れ味抜群のジャックナイフみたいなヤンキー先輩がなんでファーストフードチェーンでバイトしてたのか、いまだに志望動機と採用理由の両方が分からない。
中学生の頃とかはカツアゲみたいなのもあって、シルバーストアっていう商業施設みたいなとこのゲームセンターでスト2やってたらヤンキー2人に挟まれて、ちょっと金出せよって……だから今プレイしてるこれが終わるまで待ってって言って、負けられない戦いがスタートしたよね。確か春麗でプレイしてたと思う、リュウかケンなら良かったのにと泣きそうになりながらプレイしてた。
バイソンを倒してバルログが出てきたあたりでヤンキー2人も熱くなってきてさ、何こいつ?何こいつ?みたいな感じでね、バルログを初めて観たんだと思うんだ、あからさまに興奮してんだよ。
こっちはもうバルログがシャーってしてきたらこう!みたいな感じで、でもやっぱりその頃はまだ完全には攻略できてなくて、激闘の末に惜しくも敗れたんだよね。
「お前強ぇーな」って、喧嘩の後みたいな捨て台詞を吐いて、去ってけば良いのに去らないもんだから、けっこう意気投合できた感じなのにお金取るタイプのアレなのかと驚いた。
そのうち、そろそろ帰るぞって親父が迎えにきて、その頃の親父は革ジャンにサングラスしたサモアのラガーマンみたいな見た目だったから、それを見てヤンキー2人は静かに去って行った。
確かにいたんだよ、あの頃にはヤンキーたちが……高校中退した頃、まわりにはヤンキーと呼ばれる奴らがたくさんいた。
時代の波に呑み込まれて、今頃何をしてるんだろうか。
正直、全く気にならない。
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