【SHOGUN 将軍の感想】
エミー賞史上最多18部門受賞!間違いなく歴史に残る傑作だよね。久しぶりに本編だけではなく、撮影秘話とか出演者のインタビュー動画とかも掘りたくなるような作品で、まだまだ余韻に浸ってるとこ。
小学生の頃に好きで読んでた漫画で少年マガジンに掲載されていた『コータローまかりとおる!』って作品があるんだけど、それの実写版に真田広之さんって出てたんだよね……思い出して芸歴の長さに震えたよ。
この将軍ってドラマはリメイクなんだけど、日本人からしたらオリジナルの作品どうこうより、関ヶ原の戦いの前あたりだよ……の方が理解が早いんじゃないかなと思う。
真田広之さんが主演とプロデュースもしていて、ディテールに拘った時代劇をハリウッドで製作したということで、よくあるサムライ映画とは違うんだろうなとは思ったけど、ここまですごいとは正直思ってなかったから圧倒された。『ラストサムライ』を観た時のむず痒い感じとか、モヤモヤ感がほとんどなかったもの。
たぶん、話題になってるからって理由で観たら1〜3話ぐらいで脱落しちゃうんじゃないかと思うんだけど、最近の海外ドラマはGOT(ゲーム・オブ・スローンズ)とかその続編のハウス・オブ・ザ・ドラゴンなんかもそうだけど、7話目ぐらいまでは総じてダルい……そして8話目ぐらいで大爆発する作りが主流なんだよね、だから脱落しそうな人たちも筋トレのつもりで頑張って。
なんせ7時間ぐらい導火線がジリジリ鳴ってるのをただ眺める時間が続くからね、それがあるからこその後半の盛り上がりが凄まじくなるわけで。たまに出てくる藤様の可愛さでなんとかみんな乗り越えよう。
それにしても分かりやすい合戦とかチャンバラアクション的なシーンがほとんどないのにここまで話題になったのは本当に製作陣や俳優さんたちのチカラだよなって思う。老人がひとりでずっとチェスしてるドラマだよ、この作品は。
ほとんど動きのない、役者の表情で感情を表現するみたいなシーンがこの作品の山場なんだからイカれてるよね。
さて、この作品には海外の反応を見て楽しむという違う楽しみ方もある。このシーンを外国人はどう捉えたとか、このキャラは外国人にどんな印象を与えたのか……とかね。YouTubeとかでかなり盛り上がってるからチェックしてみて。
切腹とか名誉のためとか……アジア人の文化は理解できないって外国人のコメントをよくみるけど、実際のとこ今を生きる自分たち日本人のほとんどがその人たちと同じように理解なんて出来てないから気にすんなと言いたい。
シーズン2以降の制作も決まったって噂だから楽しみだね。おそらくシーズン3あたりがこの作品のピークになるんじゃないかなと思う。