【明日明後日】
日本語の推しを紹介するシリーズ、今回の推しは『明日明後日』です。
今日の次の日が明日でその次が明後日ですね、念のため確認しておくけど、そうだよね、そうだそうだ。
英語だとtodayからのtomorrowなんだけど、明後日になると急にthe day after tomorrowってカッコいい感じになるのは有名だよね。明日の次の日って言ってるだけなのに妙にカッコよくなる英語あるある。
でも待って、よくよく考えてみると西洋のなんちゃらより日本語の方がオシャレな言い方してんだ。明日って、明くる日って意味だと思うんだけど、この明る日……明日の流れカッコよくない?次の日じゃなくてあえての明くる日、からの明後日、アサッテ、明日去って、ミョウゴニチのこの独特な音の感じ、分かるかな絶妙な遠回り。明日去ってはこじつけだけど、明明日でも良いのに明後日にしてくるエスプリの効いた感じ。
日本語の独特なウザいとこがすごく好き。『兎にも角にも』からの『とにかく』とか本当好き。略したりするときに捻くれた感じを出してくれるとゾワっとするよね。
日本語といえばオノマトペが豊富なことが有名だけど、音を言葉で表現する独特な感性が昔からあるのかもしれない。
ザワザワなんて音は聞いたことないけど理解できるとか何気にすごくない?会場がザワザワしてたんだよね……でニュアンスが伝わるのほぼ宇宙人だ、テレパシーだよ。
バラバラとかもすごい表現だなって思うもの、薔薇って花があるのにあえてそこでバラバラ突っ込むんだ……ってならない?そこは避けるだろ普通。むしろ薔薇が後なのかな?
薔薇とバラバラどっちが先か誰か調べてみて。逆にバラバラって言葉があるのに薔薇って名前付けたとしたらそれもまたすごいけどね。
あと、わりと好きなのは『早速』……すごい早くない?早と速だよ、どの方位に向かっても早そうだし、短距離も長距離も早そう。漢字の世界で1番早くて速い奴らが手を組んだ感、最高だ。
ところで冬まつりと雪まつりはどっちがどっちだっけ?