7月13日ゼミ記録

こんにちは。今週はB4の竹内が担当します。

ゼミも残すところあと2回となりました、春学期は本当にあっという間に過ぎて行きますね。

この日もいつも通り、棚のアイデアを共有した後に卒業設計に関する議論を行いました。

棚project

先週からの議論で、実際に箱のモックアップを作り強度を確かめる等をしたほうが良いのではないかという話になり、今週は実際に箱を制作しました。

制作風景1
制作風景2

実際に箱を作ってみると様々な事がわかります。
できた箱が研究室に実際置かれると「こういうふうにしたらどうなのか」と様々なアイデアが思い浮かんできて、端材を用いてパネルや構造的な補強材等も制作しました。

そこから今週のアイデアをまとめたおかげで、前回の議論とは少しずれた方向に進んでしまったような気がしています。

1つの班は、パネルが箱とは違う言語で作られているという提案の面白さがどこかに行ってしまっていたり、2つ目の班はそもそも情報量が足りずに、この案が良いのかどうか議論ができないという問題がありました。

ここで私たちのprojectの進め方の問題が浮かび上がってきました。
連さんやゼミ中の意見をもとに発見した「進め方のコツ」を共有します。

1.図面や具体的な事柄をもとに話し合いを進める
 話し合いはアイデア出し合戦なのではなく、1つのアイデアに対して図面や詳細図等で検討し、進めていかないと良いかどうか判断できないということが良くわかりました。
1つの部分は他の部分や全体に関係しているので、部分の話だけしていても進まないという理屈ですね。
コンセプトや守りたい箇所が決まったら、後は具体的な数字で検討を重ねていく必要があるということだと思います。

2.新しい可能性を感じたら、「施主の要件変更である」という仮定のもとに進める
 
一つのものを作って(モックアップや図面など)、「こっちの方が良いのではないか?」と感じることはよくあることだと思います。
その際に考えるのは、今まで考えていた前提条件そのものではなくこの案で今まで考えていたことに勝る部分です。
進めていた前提条件から疑い始めてしまうと、そこからのバリエーションや可能性はまた無限大にあるので、いつまでも同じ段階で足踏みを続けてしまうことになります。
「この条件のもとでこのアイデアが出てきた。それによってこの案がより良いものになるのではないか。そしたら施主の要件変更だという体にして進めよう。」ということだと思います。現在の提案ありき、ということですね。

このようなことは実務や多数のプロジェクトに関わっている人たちなら、直感的に分かっている事なのだと思うのですが、経験の浅い私たちにとっては意識して進まないと難しい事なのではないかと思いました。
今週からはそれらを意識して、また進めていきたいと思います。



卒業設計

春学期の終盤なので、現在やっているプロジェクト(探求?)の進捗報告が主になっています。
そのまま進めていく人もいれば、「今何を探求しているのか」ということを一旦立ち止まって考える人もいます。
連研は研究の「目的」は決めませんが、正しい道で探求できているかということは重要なので、その都度軌道修正を行う必要があります。
その時は、自分の無意識や興味など、より一層自分自身と向き合うことになるのでなかなかハードな作業になりますが、それを乗り越えた先ではより深いレベルでの探求になるので、必ず当たらなければならない壁なのだと思います。

ゼミ風景

そのような議論ができる場所はとても少ないので、連研のゼミではみんなの発表をみたり聞いたりしながら、毎週楽しく頭を働かせています。

春学期も残り少ないですが頑張りましょう!

B4 竹内







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