Research Semi trip in Seoul🇰🇷🇰🇷

秋も深まる今日この頃、卒業制作の締め切りも迫り、風当たりの強い毎日ですがみなさん息はしていますでしょうか。

そんな中ですが連研は10月末から11月の頭にかけて韓国にゼミ旅行に行ってまいりました。

Pre Research

リサーチゼミと称したこの旅行に向けて、韓国(ソウル)について旅行の一ヶ月前から事前リサーチを開始していました。
主に「見るべき建築」「都市構造(歴史/住宅問題/再開発プロジェクト)」「カルチャー/社会問題」に焦点を当て、各々調べ、発表し共有する形式を取りました。


居住区域のリサーチ
再開発のリサーチ

なんとなくでしか捉えられていなかった韓国の印象が様々な角度から見ることによって変わって行くのが分かりました。韓国旅行でどの場所に行ったら良いのかということも同時に考え始めていきました。
"毎年恒例の"旅行先がない一期生の計画は全て1から自分達で調べなくてはならないので大変なことは多かったですが、自由に行く先を議論しながら決めていく過程はとても楽しかったです。

しおりの作成

この頃は同時に棚の施工プロジェクトも進行していた為、棚をメインで進める人と韓国旅行のことを調べる人で班に分かれて進行することにしました。
そこでリサーチした内容をもとに、旅行日程や訪れる場所についての基本情報、白地図、持ち物や注意事項などをまとめたいわゆる「旅行のしおり」を作成しました。
旅行班で日程を分担し、交通の効率性やテーマに沿った訪れる場所の順序を考慮しながら旅程表を作成しました。韓国は地下鉄がとても安く、バス移動は初心者には難易度が高いということから、主に地下鉄の移動で予定を組みました。
十人ほどが一斉に動く旅行のスケジュール管理は初めてで、上手くいかなかった場合に都合がつくような余白をスケジュールに設けるのが難しく、同時に勉強になりました。


完成したしおり

旅行当日

前日が卒業設計の中間発表だったので、多くの人が寝不足の中、韓国へ向けて飛び立ちました。

10/29のお昼過ぎに出発し、当日の夜に到着しました。(韓国は日本と時差がないのです)
その日は休んで次の日から本格的に活動です。

初日は見るもの全てが初めてで刺激的なので、皆一日が三日ほどあったようだったと話していました。

宿から少し離れた路地



初日、東大門デザインプラザ前にて


この旅のリサーチの記録は冊子にして今後まとめるつもりでいるのでnoteでは手短に紹介したいと思います。

Mass studiesとUrban Architecture

韓国で有名な建築家、Minsuk Cho さんの主宰するMass studiesのプロジェクトと事務所にお邪魔しました。

レクチャーの様子

設計された教会を案内していただきつつ、レクチャーもして頂きました。


事務所にて お昼ご飯

Mass studiesの設計の考え方や、現在のソウルの建築事情まで様々なお話を聞くことができてとても有意義な時間となりました。


建物前にて 逆光で眩しそう

また、Choさんに「Seoul Hall of Urbanism & Architecture」を紹介して頂き、そこにもお邪魔させて頂きました。主に建築の新たな取り組みを行う文化的発信地としてソウルの中心部に位置しており、展示内容もとても興味深かったです。

ソウルの片隅にて

ソウルには漢江という大きな川が流れており、川を挟んで北は昔からのソウルの中心地で南は主に近年になって開発された、新しいソウルです。

そんな漢江より南の1つのエリア「開浦洞」では工事が絶賛進行中でタワークレーンによる高層マンション建設が行われていました。

驚くことにその先の反対側はかつてのスラム街「九龍村」が存在します。”たった一つの”道路を挟んだだけでこんなにも景色が違うことに私たちは大変驚かされました。


開発エリア
九龍村と開発エリアの間の道路
簡素な小屋と高層ビルのコントラスト

この九龍村には今はあまり人は住んでいないそうですが、郵便物が届くなど、小さなコミュニティは続いているようです。実際に現地の方ともお話することができました。

ハイパーカルチャーハイブリッド

ソウルの漢江より北、南西部に位置するムンレエリアは鉄鋼系の工業地帯ですが、近年お洒落なカフェやギャラリーが入り込み、全く異なるテイストの建物同士が隣接しているという光景が多く見られました。

情報の密度が高く、歩いているだけで心拍数が上がるような場所です。

ムンレの様子


「見せる」作業場


隣接する様子

緑ある再開発

ソウルの再開発といえども、ただマンションを建てているばかりではありません。


清渓川

ソウルの中心地を流れる清渓川は、かつてより市民の憩いの場所でしたが、工業化により川が汚染されてしまいました。かつての清渓川を取り戻すために行政によるプロジェクトが行われ、心地の良い散歩道となっています。


散歩道の両側にお店もあっていい雰囲気

こちらは弘大入口付近の「京義道森の道」というプロジェクトです。かつて北朝鮮とも繋がっていた鉄道が南北に分断された際に出来てしまった廃線を散歩道として復活させました。


子供が遊ぶ様子



終わりに

たった一週間の韓国リサーチゼミでしたが、韓国という場所を様々な面から見ることができ、これからたくさん考えていきたいことのきっかけをもらえるような旅となりました。
これから、韓国での気づきをまとめたリサーチブックを作る予定でいるのでそちらも楽しみにしていただけると嬉しいです。


リウム美術館前にて





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