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キーワード検索とAI検索エンジンは何が違うのか
近年「AI検索エンジン」という用語を聞く機会が多くなりました。
AI検索エンジンとして打ち出しているツールには、PerplexityやFeloがあります。
AIの発達により、さまざまなAIツールが誕生しています。AIチャットツール・AI画像生成・AI動画生成・AI作曲などなど……。
AI検索エンジンは数あるAIツールの中でも、インターネットからの情報収集に特化したツールです。
キーワードに該当する記事一覧から、自身が求めるWebサイトを探し出すような従来の検索方法と比べ、AI検索エンジンは利便性・実用性・即時性において優れています。
では、具体的に従来の検索方法と、AI検索エンジンを用いた検索方法にはどのような違いがあるのでしょうか。
AI黎明期の現代において、今後も発展していくであろうAI検索エンジンを理解することは、あなたの活動を活発化させることにつながるでしょう。これまでの検索方法とAI検索エンジンの違いを4つの視点で解説していきます。
「まだAIに触れたことがない……」
「AI検索エンジンって言葉を聞いたことがあるけど、よくわからない……」
「実際に使ったことがあるけど、なにがすごいのかわからない……」
どんな段階の方にも、理解していただけるような内容ですので、この記事を読んでAI検索エンジンについてイメージしていただけると幸いです。仕事・趣味・勉学・日常生活などどんな場面でも役に立つでしょう。
さあ、新時代の検索力を身につけて、あなたの活動をブーストさせましょう。
従来のキーワード検索と、近年のAI検索エンジンの4つの違い
1.言語処理の発展:対話型検索が可能に
従来のキーワード検索では「レシピ 肉料理 ヘルシー」のようにキーワードを並べて検索することで対象となるWebサイトを絞り込んでいました。
AI検索エンジンはフォームに入力された語句を正しく理解する能力に長けています。そのため「ヘルシーな肉料理のレシピを知りたい」のように調べても文章に沿った適切なWebサイトを探してあててくれます。
文章による検索が可能になったということは、よりあなたの思ったままの検索ができるようになったということ。
「エクセルで特定のセルを常に表示させたいなぁ」と思ったとしましょう。従来の検索では最適なWebサイトと「ウィンドウ枠」というキーワードで検索することが求められました。しかし、AI検索エンジンでは「エクセルで特定のセルを常に表示させたい」と思ったことをそのまま検索すれば最良の情報をAIが選んでくれるようになりました。
AI検索エンジンの言語処理の発展により、子どもから大人まで手軽に情報を検索できるようになったのです。
2.パーソナライズ化:「その人」にとって最適の情報を生成
これまでのGoogleの検索アルゴリズムは「多くの人が興味をもつ人気なもの」を検索上位にしていました。
しかし昨今はトレンドに加え「あなたがよく閲覧するほど興味のあるもの」も提案しているといわれています。
AI検索エンジンにおいてもこの特徴が見られています。
AI検索エンジンの中であるユーザーが「ルビーについて教えて」と指示すると、赤く輝く宝石のことについての解説が表示されます。
しかし、同じAI検索エンジンでもトピックの中でプログラミングについての検索している別のユーザーが「ルビーについて教えて」と指示をすると、プログラミング言語の「Ruby」についての情報が表示されます。
従来のキーワード検索において、宝石の情報を避けながらRubyの情報を得るには「ルビー -宝石」のように「-(マイナス記号)」を使った除去検索が必要でした。
AI検索エンジンがユーザーの嗜好(しこう)に合わせて情報を選別してくれることで、必要な情報をより快適に効率よく得られることになるでしょう。
3.複雑な質問への対応:検索意図の汲み取り能力
キーワード検索において、多くのキーワードが関係してくる際にストレスを感じた人は多いのではないでしょうか。
例えば「運動の効果を実感するために、継続するべき時間はどれぐらいなのだろう」と思った時に「運動 効果 時間 どれだけ 継続」と検索すると、どんなWebサイトが表示されていたでしょうか。「運動」と「時間」だけ取り上げられて「運動に最適な時間帯はいつか」というWebサイトが表示されたり、「効果」「どれだけ」「継続」だけが取り上げられて「肌への効果がどれだけ継続する化粧品なのか」というWebサイトが表示されたりすることがありました。
AI検索エンジンでは、ユーザーが何を求めて検索をしたのか(検索意図)を解釈する精度が上がっているといわれています。
関連語句が多すぎて、頭の中で整理がつかなくても、まずは文章にしてみてAI検索エンジンにかけてみる。出てきた結果を検討してみる。
「うまく検索できないから……」と諦めず、まずは検索してみることで欲しい情報が得られるようになりました。
4.ファクトチェックの必要性:情報の信ぴょう性は発達段階
ここまでAI検索エンジンの有用性について述べてきましたが、注意しなければならないこともあります。
AI検索エンジンに指示すると各Webサイトから情報を集めてきてくれますが、間違った回答をまるで真実かのように出力することがあります。
私が静岡県富士市の田子の浦周辺の記事を作成していた時のこと……
AI検索エンジンで「田子の浦港でのしらす料理はどのようなものがありますか?」と指示すると「ぷりぷり生しらす丼(富士山盛り)」と表示されました。
しかし、このメニューは存在しません。大盛メニュー「日本一丼」と別メニュー「赤富士丼」の情報が混ざって、架空のメニュー名を出力されてしまった可能性があります。
AI検索エンジンはいまだ発展途上。間違った情報を出力してしまうことが少なくありません。そうした中で我々には、情報が正しいものであることを確かめる能力が求められています。
ChatGPTとは違い、PerplexityやFeloは指示をしなくても参考にしたWebサイトのURLを示してくれます。
数字や名称、解釈など、その情報が本当に正しく出力されているかを確認する習慣を持つことは、AI検索エンジンを活用レベルに直結します。
検索術の変化に適用して、新しいことに挑戦しよう
AIの発展は日々、ニュースでも取り上げられるようになりました。しかし、その有用性や使い方が十分に理解できずに、多くの方が活用できていません。
私もその一人でした。「AIってなんだかよくわからないから恐い……いままでのキーワード検索のままでいいじゃないか……」
しかし、2024年に登場したAI検索エンジン「Felo」に出会い、考え方ががらりと変わりました。
AI検索エンジンを駆使し、Webライターの活動においても未経験のジャンルに関する執筆ができるようになり、動画編集ソフトを使って「ずんだもん」が喋る動画も作れるようになりました。
言語処理能力という長所と、ファクトチェックが必要という短所を把握しながら活用すれば、どんな方でも使える武器になると実感しています。
AI検索エンジン、あなたは使いますか?使いませんか?
あなたの明日の成果物に差が生まれるかもしれませんよ。
おわりに……
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— むらじ|検索術でディグりたいライター (@monokaki_muraji) January 30, 2025
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