愛と好き①
『ねえ、愛と好きってちがうよね。カナはどう思う?』
『うーん。愛とは光。前にミホが教えてくれたよね。ただ、私の愛のイメージは思いやりの方が近いかな』
『だったね。愛の見方って人それぞれだけど、なんかさ、愛って好きの延長みたいに思われてること多いと思わない?』
『うん。愛は、嫌いな人だって包むことができる。嫌いな人に思いやりを持つことだってできる。そんな風に愛を考えてる人って少ないかもね。でも、そもそも愛の話をこんな風にするの、ミホとだけだから』
『ははは。まあ、そうだよね。たださー、愛を単に恋愛の最上級みたいに捉えちゃったら、なんだか残念だなって思うの。愛ってもっと大きくて美しくて、どんなものでも包める素晴らしいものだと思うの』
『だね。じゃあさ。ミホのその想いを、何かで表現したらいいんだよ』
『何かって?』
『こうやって、私に話すだけじゃなくて、絵にしたり、詩を書いたり、そうだ、歌にしたらいいんじゃない?』
『あーー。そうだね。歌、いいかもね。まずは詞を書いて、曲つけてくれる人、探してみるかなー』
『いいね。わぁー私も楽しみになってきた』
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